ナベカ 葉山潮間帯 Omobranchus elegans Steindachner, 1876
2018年 06月 12日
この魚、通常ダイビングでは見られない。
棲んでいるのは潮間帯で、ダイバーが機材を脱着するか、密かに我慢したおしっこをする辺り。
そう考えると可愛そうだな。
葉山のこんなところで時間をかけて生き物の観察しているのは僕くらいだと思っていたら、最近ショップでも金取ってやってるみたいで、ちょっと驚き。
この魚、イソギンポの仲間で、北海道南部から九州南部にかけて分布する。
葉山では、ちょうど潮の満ち引きの差が激しいゴールデンウイーク頃の、磯遊びの主役でもある。
これ、実に分かりやすい色彩をしている。
人魚で言う上半身は黄色ベースに縞模様のタイガース、下半身は黒の水玉模様。
全体的にはなかなか美しい。
学名も何とエレガンスか。
岩の穴に棲み、出てきてはチョロチョロとおしっこしている僕の周りをせわしなく動く。
葉山のタイドプールにはウジャウジャいる。
時折浅場で感じる視線は彼や彼女たちであることは間違いない。
この魚、三浦での呼び名がそのまま和名になったとのことである。
親近感湧くなー。