カエルアンコウ 4 葉山 権太郎岩沖 Antennarius striatus
2017年 12月 29日
ザ・カエルである。
この魚、本当にダイバーに好かれている。
へんてこな形がなんとも言えないのか。
お眼々が円らだからか。
手足(ではないが)が可愛らしいからか。
あるいは動かないから観察しやすいのか。
でも、騒いでいるのは日本人だけだろうか。
カエルアンコウは、世界中には12属42種もいるらしい。
また、ザ・カエルだけでも、色彩&形態変異が激しい。
ツルツルだったり毛むくじゃらであったり、まるで別種のようなのもいる。
これは権太郎岩沖、17mにいた、オレンジ色のかなりまともなザ・カエルだ。
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白いエスカは丸まっているが、ピロピロと開くとゴカイ型だ。
これを餌と思って近づく魚がパクッとやられる。
以前、僕の目の前でアミメハギが喰われた。
息を吹くとピロピロっと伸びて、息を止めるとクルクルと戻る玩具があった。
そんな感じ。
本当にこの魚は動かないが、餌を食うときの速さは凄い。
一瞬である。
動かないし泳ぎは苦手だが、食べるときは凄い瞬発力を出す。
死に物狂いなのだ。
海の生き物の生活を見ていると、食と種の保存がとても大切なことが分かる。
僕の場合、食うことと飲むことは、まだ大丈夫だ。