ヒョウモンダコ 葉山・権太郎岩沖 Hapalochlaena fasciata (Hoyle,1886)
2012年 05月 08日
このタコ、何度も見ているが、この場所以外で葉山で見かけたのはたった一度きりだ。
当然同じ個体ではないだろうから、この場所にヒョウモンダコが寄り付きやすい何かがあるのだろうか。
1
分布は日本からオーストラリアに及び、熱帯域・亜熱帯域が主な生息場所だ。
葉山でもよく見られ、やはり温暖化の進行かと思ってしまう。
ご覧の通り擬態上手で、移動する場所の色に次から次へと体色を七変化させる。
2
英名はBlue-ringed octopusという。
とくに怒ったときにはこの青の豹柄の紋様は顕著だ。
突付くとパッと浮き出て、よく分かる。
が、本当は絶対やってはいけない。
うっかり触りたくもなるが、禁物なのだ。
3
唾液にフグ毒と同じ神経毒であるテトロドトキシンを含んでいる。
だから、咬まれたりすれば、大変危険なのだ。
海岸で、たまの休みに子供と磯遊びをしている、仕事に疲れたお父さんは大変偉い。
しかし、危険な水の生き物を承知していなければ、家族は守れないのだ。
磯遊びや水遊びの季節。
葉山の海岸でも見かけたという話は聞くので十分注意してあげてほしい。
なお、毒という武器があるせいか、このタコは墨をはかないらしい。