ヒガンフグ 葉山 浅瀬 Takifugu pardalis(Temminck & Schlegel, 1850)
2012年 03月 31日
一応、水深5mの権太郎岩の手前で安全停止はするのだが、浅瀬は結構楽しいのだ。
ふと見ると、でかいフグがいる。
50cm近い。
釣り人とダイバーの言う魚の大きさは話半分に聞けという。
僕は両方なのでほとんど嘘に近いことになるが本当だ。
老成したアカメフグ?と思ったが、でかすぎるし感じが違う。
長時間ダイビングの上り際で頭がパーになっているので、陸でカメラの写真で確認したらヒガンフグだった。
冬は河豚の季節だ。
大好物である。
トラ河豚ではないが、横浜では東京湾でとれた新鮮な河豚を割と大衆料金で食べさせる店は多い。
その場合の河豚は、ショウサイ、アカメ、そしてこのヒガンなどが代表格だ。
チェーン店の水槽で泳ぐトラ河豚なんかよりも、はるかに美味い。
もちろん、卵巣などには毒があり、食べると彼岸行きということが、名前の由来か?
ただ、関東では、ヒガンフグをアカメフグと呼ぶらしく、アカメフグという種が同じ東京湾にいるだけに、ややこしい。
相模湾の葉山でもアカメフグは多いが、もちろんヒガンフグとはまったく別種である。
このような話は魚に多く、「オニカサゴ」の項を参照されたい。
このフグ、大きさは30cm前後になるとものの本にはあるが、掛け値なしにでかかった。
日本各地の岩場や藻場に棲息する。
僕は初めて見たが、彼岸の頃に産卵のため浅場に寄るらしい。
特徴は皮膚にあるブツブツと黒の斑点とか。