キヌハダウミウシ 葉山 権太郎岩 Gymnodoris inornata(Bergh, 1880)
2012年 02月 16日
絹に皺を寄せたような体表。
実に、滑らかな感触を想像させる。
思わず、裸で包まりたいような欲求に駆られる。
おやすみなさい。
って、まだ早い。
これは、権太郎岩水路、水深10mの石の下にいたキヌハダウミウシ。
石をめくると丸まっていたものが、段々とこのようにウミウシの形をしてきた。
縮んでいたのである。
ウミウシは、通常、海草か、コケムシやらカイメンやらの動物でも形が植物っぽいものを食べているのが多い。
しかし、このウミウシは、姿形の可愛らしさに似合わず、実はそのもの…ウミウシを食べているのだ。
怖いでしゅ。
葉山の浅瀬、水深50cm~1mは面白い。
甲殻類、ギンポの仲間、ウミウシなどが山ほど観察できる。
ドライの季節は、沖から戻ってきた後、オシッコの続く限り観察をしている。
ウェットの季節は、ほぼ半日入っている。
浅瀬で遊んでいるうちに南風が吹き出して、二本目のエントリーが出来なくなったこともある。
そこで見つけたのがこれだ。
キヌハダウミウシがクロシタナシウミウシを捕食しているところだ。
このとおり、吸い付いて離れないといった様相だ。
しかも、自分より横幅はでかい。
オシッコを我慢した甲斐があった。
しかし、興奮してチトちびった。