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スナモグリ 葉山 権太楼岩 浅場 Nihonotrypaea petalura (Stimpson, 1860)

葉山の権太郎岩手前の水深1~5mのゴロタ場は楽しい。
ウミウシ、甲殻類や環形動物など、必ず何かしら発見がある。
難を言えば、ウネリや波の影響を受けやすいので、写真を撮るときに体が安定しないことと酔っ払うことである。
安上がりではある。
最近、石を両足ではさんで体を固定して写真を撮っているが、撮り終って足元を見たら、ウツボを踏み潰していたことがある。
もっと環境に優しくしなくてはいけない。


スナモグリ 葉山 権太楼岩 浅場 Nihonotrypaea petalura (Stimpson, 1860)_d0175710_22411812.jpg
ズバリ!!! ザ・スナモグリである。
石をめくるとあわてて砂に潜ろうとしていた。
北海道から九州までの、転石の下の砂の中に生息している。
エビに似ているが、異尾下目に属するヤドカリに近い甲殻類だ。
体長は5cmくらいか。

実は、スナモグリの仲間の多くは、干潟や砂地に生息している。
しかし、このザ・スナモグリは、転石のある浅場に生息するという点で、この仲間としては、かなり特殊らしい。
だから、日頃同定をお願いしているスナモグリ大好きの甲殻類(甲類ではない。)研究の主席(酒席ではない。)研究員であるUさんでさえ、ご覧になったことがなかったという代物だ。


スナモグリ 葉山 権太楼岩 浅場 Nihonotrypaea petalura (Stimpson, 1860)_d0175710_22355694.jpg
体は透明感があり、片方のはさみ足が大きい。
ピンク色に染まった内臓は、繁殖期の卵巣の特徴らしい。
柔らかい殻をしており、他の甲殻類に比べると繊細だ。
この殻の柔らかさから、鯛釣りなどの絶好の餌となる。
食い込みが良いのだろう。
実に美しい生き物であるが、一方、確かに美味しい生き物でもあるのだ。
Commented by usa at 2011-08-14 20:02 x
かなり昔小湊で見たことがあるようなんですが・・記憶になく。
見れてよかったです!次はアナエビ行きましょう!!
Calappaさんの黒塗り写真を参考にしたのかと思いました(笑)
面白い写真(^^♪
カニダマシやばいかも???
Commented by 1colorbeach at 2011-08-16 00:14
アナエビっすか!!!
ますます穴にはまっちやいますね。
Calappaさんの黒塗り写真?
そんなことできるの?
チャレンジ、チャレンジ。

カニダマシは村上さんよりも先に行っちゃうかも。
Commented by 新宿の女 at 2011-08-17 13:46 x
あっ!新種、、もとい新品 グローブが。

スナモグリ勿論始めてですが本当に美味しそうですね。
卵巣のとこが甘そう~ 
オニ呑みたくなってしまいました。(^^ゞ

失礼しました、研究員さんでもご覧になったことがない。
ってとこに注目をしなければいけなかったですねm(__)m

Commented by 1colorbeach at 2011-08-20 09:46
グローブ、海草のおまけ付です。(笑)

スナモグリを食べたって人の話は聞いたことがありません。
卵巣にいきましたか。(笑)
美味しそうには見えるんですがねえ。
ちょっと…。


by 1colorbeach | 2011-08-13 22:43 | 甲殻類 (58) | Trackback | Comments(4)

ホームグランドである葉山の海などで出会った生き物を紹介します。


by 1colorbeach
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