ハナデンシャ 大瀬崎 Kalinga ornata (Alder & Hancock, 1864)
2011年 03月 07日
といっても、酔っ払った威勢でストリップ劇場にて花電車で遊んだわけではない。
都電荒川線のようなチンチン電車にエレクトリカルパレードみたいな電飾や装飾をくっつけて走る、レトロな花電車に乗ったわけでもない。
幻のウミウシと言われているハナデンシャに出会ってしまったのである。
ウミウシダイバーなら一度は見たいと思っている超レアモノだ。
場所は西伊豆大瀬崎。
ショップは、指折りのウミウシガイドである「海の案内人 ちびすけ」だ。
大瀬崎でもセルフは楽しめるが、やはり旬のものや見たい生き物があるならここにお願いしている。
このハナデンシャ、大きさは5cmくらいか。
楕円形の体に朱だの白だののボツボツが。
このボツボツの鮮やかさをレトロな花電車に例えて、名前がハナデンシャという。
これは、後ろから鰓を撮ってみた。
さすが、スターライトパレード仕様の星型である。
ハナデンシャは、日本では本州中部以南に生息し、西太平洋からインドまでを分布しているようだ。
このウミウシは刺激を与えると発光するとのことで、ちょいと遊んでみたが昼だったのでイマイチ分からなかった。
レアだけあって、生態もよくわかっていない。
よく見ると、触角が黄色で、その根元は朱色。
吻のような部分には、フサフサが。
通常は砂に潜っているようで、このときもこのフサで砂を掘って潜ろうとしていた。
ハナデンシャは葉山でも何度か見つかっている。
磯探索のお仲間kouchaとpawさんのこんなのとか。
たまたま見つけたそんなのとか。
一度見られればいいやと思っていたが、人間とは欲深いものだ。
葉山でもいつか見つけられたらいいなと思っている。
しかし、発見される時はだいだいフラフラ浮いているようで、どうも出会い頭を期待するしかないかな。
ちなみに、くじ運は昔から弱く、胸ときめくような出会いにも縁がない。