ミノウミウシの仲間 葉山 権太郎岩右沖
2010年 11月 23日
濁っていて、いつもは一部分しか見えない岩の全貌が見えるため、時々ここはどこ?私は誰?状態に陥り、結局コンパスで確認するということになった。
権太郎岩の右沖、大きな岩がそびえ立ち、さらに行くと砂地の中に根が点在し、もっと行くと砂地になる。
キスの群れやヒラメやらを見て戻ってきた。
水深17mの砂地にポツンとある根を見ると紫色のものが揺れている。
25mm位だが、色の対比で離れていても分かった。
ウミウシである。
最初、セスジミノウミウシ?と思ったが、どうも違うみたいだしそうでもあるようだし。
結果は揚がってから写真判定だ。
で、写真でも分からなかった。
紫ベースに先端が白いミノ。
本体はオレンジ。
中腸腺が透き通っていて綺麗だ。
オレンジの頭触角がピンとしている。
色合い的には、ムラサキミノウミウシにちょっと似ているが、こんなに大きくないし餌であるカイウミヒドラなんてここにはいない。
形態的には、セスジミノウミウシなんだが、背筋がない。
それで、あちこち知り合いに聞いてみた。
画像
大瀬崎の海の案内人ちびすけのかわちゃんによれば、これをセスジミノという人はいるとのことだった。
しかし、背筋がないし頭触角が土筆ではないので、彼的には違うと思うが保留とのことだった。
確かに、かわちゃんが言うとおり、まったく別のウミウシではないかと思う。
これがセスジなら、僕とトドは同種だ。
ウミウシの分類って、学者でちゃんとやる人が少ないので、本当に不明種が多い。
とりあえずは、ミノウミウシの仲間ということで。
頭触角の下にケシ粒のような瞳が写っている。
あっ、体型。(笑)
これセスジっていう人、どこからそれが出て来るのかさっぱりわからん。
百家争鳴、素人混在、下手横好、海牛生命、物見遊山。
素人分類もいいけど、まずは感動だろう…って思います。
いつか名前付けて欲しいな。
ウミウシ本売れないし絶版もあるし。
生まれ変わらなくても未だ間に合うかな。
でも、やるならヒラムシか。
アッ、英語ダメだ。