ホタテウミヘビ 葉山 170°の根 Pisodonophis zophistius Jordan and Snyder,1901
2010年 10月 30日
一つは、鱗のある爬虫類のヘビの仲間であるウミヘビ。
これらは、肺で呼吸をするため、たまに空気中に顔を出さなくてはならない。
それでも、60分くらいは潜っていられるらしい。
猛毒のエラブウミヘビなどがこれに当たる。
鱗というと「へび少女」を思い出す。
楳図かずおだ。
本当に怖かったぁ~。
あの印象が強すぎて、まことちゃんは笑えなかった。
一方、魚類のウナギ目に分類される鱗のないウミヘビがいる。
魚なのに鱗がないというのは解せないがそういうもんなんだそうだ。
仲間には、ウナギ、ウツボ、アナゴなどがいる。
ヌルヌル系である。
ホタテウミヘビは、この魚類のウミヘビなのだ。
沿岸の砂泥地に生息し、葉山の170°の根と言われる隠れ根の砂地には、多く見られる。
このように昼間は、頭を出して体を砂に埋めている。
ハナアナゴなどは角度をつけて潜るのだが、この魚は垂直に立っている。
ご覧の通り、生き埋めというか晒し首というか、異様な姿である。
楳図かずおの世界だ。
では、歌を。
ファンには申し訳ないが、財津和夫に声が似ている。
なかなか良い曲だな。
葉山の海は濁って暗いことが多いのだが、泳いでいて突然こいつが現われると腰を抜かすほど驚く。
気が弱いのだ。
レギュレーターを吹っ飛ばしたこともあった。
分かっていても怖いものは怖い。
肉食性で、夜はニョロニョロと餌を求めて泳ぎ回るらしい。
怖いと思ったのだが、泳ぐ姿をナイトダイビングで見たことがある。
結構ニョロニョロ長いが、目はまんまるで可愛かった。
後ろから見たところ。
人間にもこういうヤバイ感じの人はいる。
食えるのか?
というと、ヤバイ感じなので、煮ても焼いても食えないと言いたいところだが、小骨が多いようなので、まず骨切りをした方がいいようだ。
また、身も硬いので、骨切り後蒸して蒲焼も良いかもしれない。
葉山の漁師だったか、そぼろにして食べたというのを聞いたことがある。
美味かったそうである。
でも、僕だったら、そこまでして食おうとは思わない。