キンギョハナダイ 葉山 権太郎岩沖 Pseudanthias squamipinnis
2010年 10月 23日
この色だから金魚かよ、と学者の貧困な発想力を嘆いてはいけない。
可愛い名前ではないか、…好みもあるが。
伊豆の海では定番で、伊豆海洋公園(IOP)や大瀬崎にはゴチャッと群れ、海の彩となっている。
流れに向かってオレンジ色の集団がヒラリ~ヒラリ~と泳ぐ様は壮観で、これだけで一本行ってもいいかなとも思う。
葉山でも、伊豆ほどの群れではないにしろ、いくつかのポイントで見ることが出来る。
これは、まだお子様だが、オレンジの美しい体と黄色がかった鰭、ヒラリ~・クリントンではなくクリンとした眼がセクシーで大人っぽくとても可愛らしい。
ガキのクセにムラサキのアイシャドーなんて入れやがって。
でも、悪くない。
ロリコンか。
キンギョハナダイは、生まれたときは全てメスである。
つまり、まあ、ポニョの妹たちのようなものだ。
このポニョの妹たちが、全員一年間くらいをメスとして過ごし、その後、群れの中でジャイ子のような強いメスが性転換をしてオスとなる。
オスになると、体色が紫がかった白色となり、第一背鰭の先が糸状に伸びる。
大きな群れだと数尾がオスに性転換するが、いずれにせよハーレム状態だ。
オスとして魚に生まれ変わるとしたら、お勧めの一種である。
ソラスズメダイの中の紅一点。