サビハゼ Sagamia geneionema (Hilgendorf,1879 ). 葉山 170°の根
2010年 10月 17日
サビハゼのチビどもである。
着底して、砂地にじっと目を凝らしてみると、いるわ、いるわ。
チビで可愛いのがウヨウヨしている。
サビハゼの産卵時期は厳冬から春先で、砂地の石の下に作った巣に卵を産む。
その時期、オスが卵を護っている姿を目にする。
これ、すごく可愛い。
ずーっと見ていたため、サビハゼだけでほとんどタンクを一本使ってしまったことがある。
動かないのでえらく寒かった。
上がってからタンクを担いだままトイレにダッシュした。
あの頃は若かった。
今は、介護用オムツ(男性用)がある。
秋になった。
チビどもは、立派に大きくなった。
この魚は、葉山でも真鶴でも、超普通種である。
普通種を超えているので希少種、という意味ではない。
極めてあちこちにいるということなのだ。
クツワハゼやホシノハゼとともに、葉山の三大砂地ハゼを構成している。
砂地で、これに続くのが、ダテハゼ、ハナハゼ、ニシキハゼといったところか。
正面からの顔はかなり抜けている。
まあ、キュートと言えなくもないが。
このクリンとした目が可愛い。
そして、この顎ひげもなんともいえない。
無精ひげ。
属名の”Sagamia”って相模湾のことかな?