人気ブログランキング | 話題のタグを見る

サビハゼ Sagamia geneionema (Hilgendorf,1879 ). 葉山 170°の根

夏に、砂地に足の踏み場もないほど敷き詰められている魚がいた。
サビハゼのチビどもである。
着底して、砂地にじっと目を凝らしてみると、いるわ、いるわ。
チビで可愛いのがウヨウヨしている。

サビハゼの産卵時期は厳冬から春先で、砂地の石の下に作った巣に卵を産む。
その時期、オスが卵を護っている姿を目にする。
これ、すごく可愛い。

ずーっと見ていたため、サビハゼだけでほとんどタンクを一本使ってしまったことがある。
動かないのでえらく寒かった。
上がってからタンクを担いだままトイレにダッシュした。
あの頃は若かった。
今は、介護用オムツ(男性用)がある。

秋になった。
チビどもは、立派に大きくなった。

サビハゼ Sagamia geneionema (Hilgendorf,1879 ). 葉山 170°の根_d0175710_8234891.jpg


この魚は、葉山でも真鶴でも、超普通種である。
普通種を超えているので希少種、という意味ではない。
極めてあちこちにいるということなのだ。
クツワハゼやホシノハゼとともに、葉山の三大砂地ハゼを構成している。
砂地で、これに続くのが、ダテハゼ、ハナハゼ、ニシキハゼといったところか。

サビハゼ Sagamia geneionema (Hilgendorf,1879 ). 葉山 170°の根_d0175710_8243128.jpg


正面からの顔はかなり抜けている。
まあ、キュートと言えなくもないが。
このクリンとした目が可愛い。
そして、この顎ひげもなんともいえない。
無精ひげ。

属名の”Sagamia”って相模湾のことかな?
by 1colorbeach | 2010-10-17 08:29 | 魚 (86) | Trackback | Comments(0)

ホームグランドである葉山の海などで出会った生き物を紹介します。


by 1colorbeach
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31