マダコ Octopus vulgaris (Cuvier, 1797) 葉山 権太郎岩
2010年 08月 15日
餌である甲殻類や貝類が豊富だからだろうか。
休日には、岸壁からこれを釣りに、たくさんのタコオヤジも集まって来る。
釣られたタコは、今夜のタコオヤジたちの共食いの酒の肴となる。
葉山や佐島のタコは、味が濃くて美味しいと言われている。
タコオヤジは、昔からの常連も多く、マナーもそこそこダイバーの次くらいに良く、冬はドライのジッパーを閉めてくれるので、ダイバーとは共存関係を保っている。
しかし、最近釣りを始めたような若い連中の中にはマナーの悪い人が多いようだ。
岸壁で、後ろを見ないでリールを飛ばすは、路上駐車はするは、ゴミやタバコの吸殻を捨てるは、で嘆かわしい。
僕が潜る葉山の磯で品の良い順に並べると
日光浴するカップル→磯遊びの家族→シュノーケラー→→ダイバー→→→タコオヤジ→→フナムシ→岸壁の若い釣り人
となる。
マダコは、岩礁の割れ目や岩と砂の間の隙間などに棲んでいる。
どういうわけだか、頭に貝を被って隠れていたり、巣の周りに貝殻などを積んでありますので、わりと簡単にいる場所は見つけることができる。
夜行性だが、昼でも散歩をしていたりジッとしていたりするのをよく見かける。
これは、岩になったつもりなのだろうか。
弾力ある変幻自在な体を伸縮させ、突起を岩や海草に見立て、皮膚の色素細胞を駆使して色を変える。
擬態上手な彼らは色々なカッコをしてくれてダイバーを楽しませてくれる。
まさに、ミミック。
The Beatles のAbbey Road の中にOctopus's Garden という曲がある。
ボーカルも担当しているRingo Starrの作品で、海の底で平和に暮らしているタコと遊ぶほのぼのとした歌だ。
ダイビング中にタコを見た後は、この曲がずっと繰り返し頭の中でリピートしている。