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ベンケイハゼ 葉山権太郎岩東沖 Priolepis cincta (Regan, 1908)



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葉山の沖合にある権太郎岩の東側には、南沖に向かって岩礁帯が続く。

その一角、切り立った岩に割れ目があり、その奥に生き物たちが潜んでいる。

ここには、ダイビングショップの人たちもセルフダイバーも来ない。

僕の秘密の場所なのだ。

これまで、この岩の割れ目又はその周辺で見つけた生き物は、チョウチョウウオの仲間、ノコギリヨウジ、ベニツケガニ、ノコギリガニなどの甲殻類、ベニキヌヅツミ、トラフケボリ、カエル、イロカエルそしてベンケイハゼ。

ベンケイハゼは、房総半島以南に生息し、岩礁やサンゴの割れ目や穴に生息している。

従って、普段はあまり目にしない。

ベンケイさんは、ライトを照らすと、いつもサッと奥に引っ込んでしまうのであった。

そして、ついにその日はきた。

これは、ベンケイハゼだけのために、タンク一本じっくり粘って、やっと撮影出来たもの。最初は出たり引っ込んだりの攻防を続けていたが、最後の方は慣れてくれていて、ライトをガンガン当てても平気で割れ目の手前の方まで来てくれた。

ベンケイだけあって、「じっと我慢が勧進帳」。

お後が宜しいようで。


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by 1colorbeach | 2017-11-18 23:58 | 魚 (89)

マダラウミウシ 葉山権太郎岩 Dendrodoris rubra (Kelaart, 1858)

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ずいぶん久々のアップとなりました。
再開は、ウミウシから。
時折、岩の切れ目の見えにくいところや転石の下にくっついているウミウシである。

ウミウシの分類の際には、歯舌(しぜつ)の形状がかなり大きな決め手になるそうだ。

歯舌とは、
軟体動物の口腔内にあるヤスリ状の歯のこと。

これで食物をこそぎ取る。

クロシタナシウミウシの仲間であるマダラウミウシはこの歯舌を持っていない。

で、吸込んで食べる。

クロシタナシウミウシと同種ではないかという説もあり、分類は混乱しているようだ。

ちなみに、クロシタナシウミウシとは、黒い舌のないウミウシということらしい。

そのものだ。

同種だったならば、黒くないではないか、突っ込みも入れたくなる。

そうなったら、本家の和名変更か。

ちょうどこの子を見つけたときは、産卵していた。

黄色い卵だ。

ちなみに、クロシタナシウミウシの卵も同じく黄色いリボン状だ。

自然・生物


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by 1colorbeach | 2017-11-12 10:54 | ウミウシ (58)

ウスヒラムシ その2 葉山権太郎岩  Notoplana humilis

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前に、ウスヒラムシを紹介した。扁形動物門に属する変な生き物だ。

葉山にもどこにも、転石の下などに無数に普通にいる。

体色は白いのが一般的だが、食物によって異なるらしい。

今日はお日和もよろしく、紅白での登場となった。

めでたい。

白と言うより、茶褐色?






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このヒラムシ、ゴマ粒のような眼がかわいい。

これは、ものを見る眼というよりも、下等な無脊椎動物が光を感知する器官で眼点という。

実は、ずっとウスヒラムシの眼の「点は一つ」と思い込んでいた。

しかし、この眼は、小さな点である視細胞の集まりで構成されているのだ。






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これ見て納得。


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by 1colorbeach | 2017-07-29 23:24 | その他の葉山の海の生き物 (46)

カゴカキダイ 葉山 潮間帯

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夏だ。

葉山の潮間帯には、幼魚たちがやってくる季節となった。

この時期、水深30cmで、お尻とタンクを出して海に浸かっている僕のことを、人は変態と呼ぶ。

こう言うのもなんだが、変態に失礼である。

密かにおしっこをしているんじゃないか、という指摘もあるが、それは誤解でたまにしかしていない。

で、幼魚やらギンポ、ハゼ、ヤドカリ、カニ、エビなどの仲間を観察するのだ

これは、カゴカキダイのお子さまの群れ。

嘘つけ!!!というあなたは正しい。

違う魚が2種類混じっている。






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はい!
石鯛のお子さま。

人懐っこくて、ダイビング中にも寄ってくるんだよね。

また、海水浴などで、水に浸かっていると下半身をチョコンチョコンと何度も突いてくる。

海水パンツを穿いていて良かった。

さすが、サザエの殻も嚙み砕く石鯛の子供。

すでに、訓練と練習の日々であった。

その相手は僕だが。






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はい!
ホウライヒメジのお子さま。

ホウライヒメジの属するウミヒゴイ属にオジサンという魚がいる。

本当の和名である。

エサを探すためのセンサーである口ひげがあるので、いわゆるオジサン。

ちなみに、僕を特定しているのではない。

このホウライヒメジの幼魚にも口ひげがある。

ちょいと生意気なガキである。

これからの季節、いろいろな幼魚が潮間帯を賑わす。

エグジットしてからも楽しみだ。

一回で二度美味しいダイビング。


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by 1colorbeach | 2017-07-16 23:01

初夏の葉山のウミウシたち 葉山 権太郎岩

1センヒメウミウシ

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サラサウミウシ

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3オトメウミウシ

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先週、葉山で大発生していた三種のウミウシだ。

権太郎岩の壁はこれらウミウシだらけ。

センヒメとサラサは綺麗だけど、オトメは、何でか犬を連想して、乙女って感じじゃないかな。

今、葉山の海の中は初夏の彩りに包まれている。





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特に夏の風物詩。

リュウモンイロウミウシ。
青のストライプが涼しげだ。



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葉山のしおさい博物館で、
627日(火曜日)から109(月曜日)までの期間、企画展示「相模湾のウミウシ」を開催しています。

海の宝石に例えられるウミウシの多様性と相模湾での研究史をお楽しみください。


問い合わせ

しおさい博物館 電話 046-876-1155



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by 1colorbeach | 2017-07-08 22:19 | ウミウシ (58)

イバラカンザシ 葉山 権太郎岩 水路 Spirobranchus giganteus Pallas, 1766

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今日は昨日の風による波とうねりの影響が心配だったが、入ってみると水色はいいし気持ち良いダイビングでした。

さて、イバラカンザシ。

クリスマスツリー・ワームと英名で呼ばれるゴカイの仲間である。

クリスマスツリーみたいなやつは鰓冠といって、これで水中に漂うプランクトンなどの餌を獲って食べるのである。

そして、この根っこに隠れているのは、ワーム…ゴカイなのだ。

まあ、昔のクリスマスの日のキャバレーで三角帽子を被って盛り上がっているオジサンの派手な帽子だと思えばよい。

最近、そんなオジサンも絶滅危惧種になったなあ。

葉山で潜って苦節15年。

ついに、イバラカンザシを見つけたのだ。

けっこう感動と興奮だった。

水深、5mの潮通しの良い水路の壁に付いていた。

本州中部以南に生息するとされているので、相模湾東側以南ということか。

千葉には結構いるんだけどな。






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葉山には、ヒトエカンザシの仲間は無数にいて、宝庫だ、宝の山だ、と興奮しているのだが、イバラカンザシは見かけなかったのだ。

実は見落としていたりして。

これが、葉山のヒトエカンザシ。

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沖縄のゴリラチョップで撮ったイバラカンザシ。

やっぱ南の海のはキレイだね。


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by 1colorbeach | 2017-07-02 23:04 | その他の葉山の海の生き物 (46)

ノコギリヨウジ 葉山権太郎岩 Doryrhamphus japonicus Araga and Yoshino, 1975


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葉山権太郎岩の南東にある大きな岩の裂け目に、この魚の泳ぐ姿を見かける。

実はこの穴に、刺青も鮮やかなベンケイハゼも潜んでいるのだが、いつもパッと逃げられて未だ写真がない。

ノコギリヨウジも、ライトが寄るとガンガゼの棘の間を抜けて奥にスーッと逃げていく。

ジックリ待って、近づいてきたのをパチリ。

この魚、タツノオトシゴの仲間で、相模湾から南の海に分布する。

黒いストローのようなお口にパッチリお目々、オレンジ色の体に青いラインが美しい。

尾っぽが特徴的で、黒字に黄色の団子模様の粋な団扇になっており、海の中で暑いときは、僕は時々コレで扇いでいる。

嘘である。

夫婦仲の良い魚で、この時はペアでいたのだが、もう一尾は奥から出てこなかった。

これは雌のようで、奥ゆかしいのは、夫の方か?


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by 1colorbeach | 2017-06-04 21:27 | 魚 (89)

ツバクロエイ 葉山権太郎岩左沖 Gymnura japonica (Temminck and Schlegel,1850)


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本日の葉山は、沖で変な流れはあったが、まあまあ良好。
透視度は5~8m。
久々の葉山で、常連さんにボーっとついていったら、そのうち何処にいるか分からなくなってしまったうえ、沖で残圧50という始末で、久々にガンガン泳いで戻ってきた。
で、沖の砂地のツバクロエイ。
砂に潜っているのを、砂を払って露出させてみました。
人をなめているのか、逃げないのだ。
サカタザメ情報もありました。
あんまし興味ないが。




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カワハギが刺し網にかかっていた。
でかい。
美味そうだ。
まだ、肝でかいな。




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アオリイカの卵も沖で花盛り。
今日は砂が舞って写真が今二だな。
腕のせいを砂のせいにしてはいけない。
砂のせいにすな。
失礼しました。




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イボヤギ
ちょっと遊んで色変えてみました。




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by 1colorbeach | 2017-05-30 00:37 | 魚 (89)

ユキミノガイ 葉山 Limaria basilanica (Adams & Reeve,1850)

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ユキミノガイ。

房総半島以南に分布する二枚貝の仲間である。

ゴロタの下に生息する。

オレンジ色のオバQの口の外套膜。

蓑というかビョンビョンの触手。

奇妙な貝だ。

この口をパカパカさせて泳ぐのだ。

これ、面白い。

しかし、この触手に触れてはいけない。

ベチャベチャと手にくっついて切れる。

始末に負えない。

防衛本能だな。

どこかの防衛大臣に見習わせたい。






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「食わず女房」という民話をご存知だろうか。

僕が子供の頃、絵本で見て、夜トイレに行けなくなった怖い話である。

こんなもん、子供向けにわざわざ絵本にするなよと、言いたい。

『ケチな男が、ご飯を食べないという女を嫁にもらって喜んでいた。

しかし、どういう訳か米がドンドン減る。

ある日、男が出かける振りをして、女房の様子を隠れて覗いてみた。

そしたら、女房は大飯を炊き、髪の毛を掻き分け、頭にポッカリ開いた口で釜から飯を食らっていた。』

而して、正体は…………続く。

という話を思い出したくないのに思い出したのである。

これ、似てない?






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ちゃんと白い貝がある。

貝が雪で、触手が蓑。

雪蓑貝だ。

正体は、物語の化け物の正体である「山姥」ではなかった。

海の生き物だし。

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by 1colorbeach | 2017-05-16 23:52 | 貝 (40)

リュウグウウミウシ  葉山浅瀬 Roboastra gracilis(Bergh,1877)

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夏になると、葉山の浅瀬で時折見かけるウミウシである。

黒の下地に、黄色い縦線。

逆かもしれない。()

葉山ではこのパターンだが、下地が紺色で縦縞が橙色というのも、伊豆七島や沖縄でよく見かける。

この縞には小さい穴があって、刺激を受けるとそこから液体を出すらしい。
液体の内容は、威嚇のものか気持ち良いものなのかは寡聞にして不明。

西太平洋熱帯域に分布。






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これは、オトメウミウシとのツーショット。

石をめくったらこれらがいた。

普通こんなところにいないのだろうが。

食べるわけではないのだろうが、近づいて来ている。

乙女のピンチ。

ペッパー警部ではない。






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これは伊豆七島の式根島で出遭った。

確かに、紺色橙色だなあ。


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by 1colorbeach | 2017-05-08 22:17 | ウミウシ (58)