ナマコの一種 葉山沖

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今日の葉山は、そろそろ春らしく、ところによって透視度の悪いところはあったが、おおむね10m以上は見えていた。
快適に沖を泳いで行ったのだが、砂地一帯にこんなのが生えていた。
かなり広範に及んでおり、葉山沖砂地は"これだらけ"と言っても過言ではなかった。
幻想的ではあるが。



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じつは、これ、ナマコの仲間である。
名前は分らない。
ナマコというと、酢の物のコリコリとした味わいと香りを思い浮かべるが、こればかりではなく、日本には200種以上いると言われている。
で、これは触手を持った樹手目に属するナマコらしい。



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単体だとこんな感じ。
植物のようだし、刺胞動物のようにも見える。
しかし、ナマコなんだと。
土地の漁師さんが、これが増えると魚が獲れないと言ってるらしいが、葉山しおさい博物館の倉持さんによると、魚の嫌がる溶血物質を放出するナマコの仲間がいるそうだ。



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今日はこんなのも石の下にたくさんいた。
ナマコ大発生中。
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by 1colorbeach | 2017-02-26 23:41 | その他の葉山の海の生き物 (46)

シモフリウミシダ 葉山権太郎岩沖 Iconometra japonica (Hartlaub, 1890)

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透視度8m。
そんな葉山沖を泳いでいた。
5mあれば何とか自分の居場所は分かる。
それ以下だと沖には行かない。
潮色は綺麗だし、8mあればかなり良い気分だ。
で、出会ったのがシモフリウミシダ。
ヤギにたかっていた。

このウミシダは、定置的に岩にくっついているよりも結構移動していることが多い。
次回同じところにいないことが多いのだ。
わりと機動的な腕の長さなので、これをクネクネさせて泳ぐのが上手だ。
申し訳ないが、指棒で剥がして何度も泳がせたことがあるが、これがまた面白い。
実に器用に泳ぐのである。
そういう意味で、可動性が高いので共生する生き物はまずいない。
この腕で浮遊物を捕らえて食べる。



富士山は吹雪いているなあ。
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by 1colorbeach | 2014-03-08 17:50 | その他の葉山の海の生き物 (46)

イトマキヒトデとヤツデヒトデ 葉山 浅瀬

イートーマキマキ♪イートーマキマキ♪っていう歌があった。
子供の頃よく歌った記憶があるし、実際母親が毛糸を巻くのに腕を貸せとも言われた。
イトマキヒトデに出会うたびに、この歌が頭の中を駆け巡る。
足の切れ込みの浅い、丸い星型のヒトデだ。
葉山のみならず日本のどこの海岸でも見られるヒトデの代表だ。



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紫色っぽいものに覆いかぶさっている、画面右にいるのはヤツデヒトデ。
読んで字の如し、8本の腕のあるやつが基本形だ。
7~10本のもあり、マチマチである。
真中から2つに分裂して4本ずつの足で2個体になるという面白いヒトデなのだ。
それが喰っている紫色のものは、アメフラシ。
そこへ、さらに覆いかぶさるように、イトマキヒトデが参入してきた。
って、波の影響でめくれただけなのだが。




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いやー、ヒトデは悪食だが、アメフラシを襲って食べるんだなあと納得。
昭和天皇もアメフラシを煮付けで食べたらしいから、悪食とは言えないかもしれない。
しかも、イトマキヒトデは横取りだ。
アメフラシならあちこちにいるのに、わざわざ他人のモンを食うこともなかろうに。
確かに、ここまで死んでいれば動かないし食べやすいのかもしれない。
ちょっとした生態観察となった。
オシッコしたいのを忘れさせる水深50cmの浅場での出来事だ。
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by 1colorbeach | 2014-02-16 22:56 | その他の葉山の海の生き物 (46)

テヅルモヅル …  セノテヅルモヅル (Astrocladus coniferus)  葉山・権太郎岩沖 

葉山常連のフリーの(美人?)イントラさんから、沖にテヅルモヅルがいるよ、と教わった。
居場所を聞いたのだが、彼女の表現があまりに的確過ぎるのと僕のナビが実にいい加減なことでついぞ見つからなかった。
ある日一人で、権太郎岩の沖を徹底的に探ってみた。
一度、伊豆の雲見で見つけたことがあるが、ホームでどうしても遭いたい生き物だったのだ。
葉山ではありえない話なのだが、そろそろデコが出そうになったときについに見つけた。



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セノテヅルモヅルだと思う。
ちょうどオオウミシダの根元にいた。
前衛生け花の根っ子というか、鉢植えの観葉植物を引っこ抜いた根っ子というかそんな感じだ。
テヅルモヅルは「手蔓藻蔓」とか「手蔓縺」とか書く。
「シッチャカメッチャカ」とか「踏んだり蹴ったり」とか「ナンジャモンジャ」とかに語感が似ている。
形態もそういう感じだ。
エビでも隠れていないかと触ってみたが、腕は硬くて折れそうなので止めた。
ところが、触った後に嫌そうに腕をビョーッと動かすのだ。
嫌なやつだ。




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これ、棘皮動物門クモヒトデ綱カワクモヒトデ目に属する。
ヒトデの仲間なのだ。
一応、腕は5本なのだが、それがシッチャカメッチャカに無数に枝分かれし(「20回以上に分岐する」と言うそうな。)、この触手でデトリタス(海の生き物の死骸や糞などの有機物粒子)などを捕食する。
セノテヅルモヅルは、この白っぽい顆粒のボツボツが特徴だ。
色彩や顆粒の数などにより、かつてはイボテヅルモヅルとかヒヨウモンテヅルモヅルとかいう亜種が分類されたこともあったらしいが、現在それらはセノテヅルモヅルの変異とされている。
相模湾以南の太平洋岸の潮下帯に多く分布しているとのことだが、葉山ではレア。
が、秋田県男鹿では普通種らしい。???
なお、オオウミシダも同じ棘皮動物なのだ。


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僕は「ヒトデガイドブック」(TBSブリタニカ)を愛読書としている。
これを眺めながら一杯飲むのが至高の楽しみなのだ。
変?
それはともかく、実は、この図鑑の「クモヒトデ類」を執筆しているのはなんと高校時代に生物を教わった教師だったのだ。
仇名は「ミトコン」(ミトコンドリア)だった。
変な先生だったが、なんとなく親しみがあった。
まさか、こんなのの研究をしていたとは…。
縁とは不思議である。
まだ、お元気なんだろうか。
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by 1colorbeach | 2012-03-01 23:53 | その他の葉山の海の生き物 (46)

トックリガンガゼモドキ 葉山 権太郎岩 Echinothrix calamaris (Pallas, 1774)

海の中で一番嫌いな生き物は何か?と聞かれたら、僕は間違いなく「ガンガゼ」と答える。
二番目はダイバーである。
僕のように泳がないで底を這うダイバーにとっては、石の下や間、岩のくぼみなどに群棲するガンガゼは天敵である。
毒があり、これに刺されるとかなり痛い。
何度、ドライやウエットの上から腿や膝を刺されたことやら…。
僕の物忘れの酷さはガンガゼの毒のせいだとも思っている。
で、トックリガンガゼモドキも、ウニの仲間であるガンガゼ科に属する棘皮動物だ。
彼らには罪はないが。



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真っ黒でギラギラしたガンガゼとは違って上品ともいえる装いだ。
ガンガゼの棘は長い針のようだが、こちらは細い棘だけではなく、パイプのように太いものもある。
太い棘は、上品な茶色というか鶯色というか縞模様がある。
オブジェとして飾っておきたいとも思うが、細い棘の方には毒がある。

今はクラブって言うのか…昔のディスコにあったミラーボールも特徴的だ。
EW&FやBee Geesの世界だった。
たまに、Zeppelinとかもかかっていたなあ。

このミラーボール、天井に飾っておきたいとも思うが、実は肛門である。
要は脱肛しているのだ。
戻してあげたいが、刺されるといけないのでまだやっていない。

房総半島以南に生息すると言われているが数は少なく、暖海性で珊瑚礁域ではよく見かける。
葉山では珍しい。
冬を越すことはできるのだろうか。
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by 1colorbeach | 2011-12-26 00:26 | その他の葉山の海の生き物 (46)