シマウミスズメ 葉山権太郎岩沖 Lactoria fornasini (Bianconi)

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ハコフグの仲間であるシマウミスズメ。
体は硬い皮膚で覆われている。
伊豆半島や伊豆七島では普通に見かける。
分布はこれら地域よりも南とされており、葉山では割とレア。

特徴としては、眼の上に前方に向けて一対の角のような棘が突き出ており、背中には後ろに向けた棘が一本突き出ている。
また、鮮やかな縞のような青班が綺麗だ。

おちょぼ口でピロピロ泳ぐことから、いつも可愛らしいと思ってつい写真を撮ってしまう。
葉山で遭えたのは嬉しい。

実は、この魚、雄はハーレムをつくり、もっと可愛らしい複数のメスを従えるらしい。
羨ましいのう。
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by 1colorbeach | 2017-03-04 23:16 | 魚 (88)

クサフグ 葉山 潮間帯

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5月、葉山の潮間帯にクサフグが舞う。
浅場で石を引っ繰り返していると、餌はないかと次から次へと寄ってくる。
夏の大潮の夕方、クサフグは波打ち際で集団産卵する。
そのために浅場に集まり始めているのであろうか。
雌たちが放卵し雄たちがそれに合わせ放精する。
誰が誰の子か分からなくなるではないか。
まあいいか。

クサフグは、北海道から沖縄まで幅広く分布する。
岩場にも砂地にも河口にもいる。
釣りをしていて必ず外道で来るのだ。
釣られると、ブーっと膨れる。
何処かの誰かである。
ただし、その姿を見て口の前に指をさして笑ってはいけない。
噛まれたらかなり痛い。
と、経験者は語る。

この魚、内臓と皮などに毒がある。
身には微毒があると言われているが、食べると美味しいそうだ。
でも、クサフグごときに当たって死んだら、末代まで笑われる。
舐めてはいけない。
食べてもいけない。




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by 1colorbeach | 2016-06-18 22:36 | 魚 (88)

キタマクラ の子ども 葉山 権太郎岩

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この時期、ちらほら見かける。
キタマクラの子。
だいたい海藻やヤギなどに顔を隠すようにヒラヒラ泳いでいる。

キタマクラなんて縁起の悪い名前だ。
喰ったら即死ぬ、という印象だが、身には毒はなく、それなりに美味いらしい。
僕は、釣った河豚は食わない。
もっと美味いものがあるという祖父の遺言だが、割烹の河豚は食べる。
大好物である。
全然遺言は守ってない。
爺さんにあの世であったら、河豚は美味かったぞと、自慢するつもりでいる。

この子は泳ぎ方が可愛い。
逃げるでもなく、ヒラヒラヒラっと漂う感じ。
でも、ちゃんとこちらを伺いながら一定の距離を保つ。
可愛いので、必ずちょっかいを出す。
可愛い子にはちょっかいを出すものなのだ。
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by 1colorbeach | 2016-05-22 20:27 | 魚 (88)

アカメフグ 葉山 権太郎岩 Takifugu chrysops (Hilgendorf,1879 )

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葉山の浅い藻場では普通に見かけるフグである。
以前、ヒガンフグも関東ではアカメフグと呼ばれていると書いた。
釣りブログなどを見ていると、大抵ヒガンフグがアカメフグと紹介されている。

これが掛け値なしのアカメフグだ。

このフグ、実に美味いらしい。
かつて、アジ釣りか何かの外道でこれを釣った。(ひょっとしたらヒガンフグだったかも。)
フグだから捨てようと思ったら、船頭が「美味いから持って帰れおー、身は平気だおー」と言う。
でも、家訓に「フグより美味いもんはあるのだから、わざわざ食べる必要はない」とある。
ところが、一緒に行った奴が、欲しいと言う。
身は無毒だが、何を間違って毒を食らうか分からないので、素人調理は危険だからやめろと言った。
風の便りでは、彼はまだ生きているらしい。



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この魚、葉山の浅瀬のカジメなどが生い茂る岩礁地帯を優雅に泳いでいる。
警戒心が薄く、ダイバーに平気で近づいてくる。
この点は、べラやカワハギなどと同じで、愛想のない石鯛(しかし、幼魚はきわめてフレンドリーで、海水浴などをしていると、近寄ってきては腹とか乳首とかをかじる。)や石垣鯛などとは違う。
房総半島から土佐湾にかけて分布する。
初夏に岸辺に集団で近寄り産卵するらしい。


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by 1colorbeach | 2012-08-04 10:30 | 魚 (88)

ヒガンフグ 葉山 浅瀬 Takifugu pardalis(Temminck & Schlegel, 1850)

権太郎岩の手前、水深3~4mのところからのんびりのんびりガイドロープに沿ってエグジットに向かう。
一応、水深5mの権太郎岩の手前で安全停止はするのだが、浅瀬は結構楽しいのだ。
ふと見ると、でかいフグがいる。
50cm近い。

釣り人とダイバーの言う魚の大きさは話半分に聞けという。
僕は両方なのでほとんど嘘に近いことになるが本当だ。
老成したアカメフグ?と思ったが、でかすぎるし感じが違う。
長時間ダイビングの上り際で頭がパーになっているので、陸でカメラの写真で確認したらヒガンフグだった。




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冬は河豚の季節だ。
大好物である。
トラ河豚ではないが、横浜では東京湾でとれた新鮮な河豚を割と大衆料金で食べさせる店は多い。
その場合の河豚は、ショウサイ、アカメ、そしてこのヒガンなどが代表格だ。
チェーン店の水槽で泳ぐトラ河豚なんかよりも、はるかに美味い。
もちろん、卵巣などには毒があり、食べると彼岸行きということが、名前の由来か?

ただ、関東では、ヒガンフグをアカメフグと呼ぶらしく、アカメフグという種が同じ東京湾にいるだけに、ややこしい。
相模湾の葉山でもアカメフグは多いが、もちろんヒガンフグとはまったく別種である。
このような話は魚に多く、「オニカサゴ」の項を参照されたい。

このフグ、大きさは30cm前後になるとものの本にはあるが、掛け値なしにでかかった。
日本各地の岩場や藻場に棲息する。
僕は初めて見たが、彼岸の頃に産卵のため浅場に寄るらしい。
特徴は皮膚にあるブツブツと黒の斑点とか。
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by 1colorbeach | 2012-03-31 20:39 | 魚 (88)

ミナミハコブグ 幼魚 葉山 権太郎岩

ミナミハコフグの親は見たことはないが、このお子様は見たことがあるというダイバーは多いと思う。
それほど、アチコチに普通にいるということではなく、人気があるのだ。
黄色い体にはっきりとした黒斑、おちょぼ口に愛くるしい眼。
こりゃヴィジュアル的に人気があるわぁと思う。
どこのガイドさんも大抵これがいれば見せてくれる。

しかし、僕はそんなに興味がないので、海の中で「ああ、ミナミハコフグか…」ってな顔をすると、ガイドは不審そうな眼で僕を見る。
つい先日もそういうことが八幡野であったので、一枚だけ写真を撮ったが、愛があまりないのでブレブレだった。

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これは、葉山の水深10mの岩陰で見つけたミナミハコフグの幼魚。
岩の下を見ていたらヒラヒラと泳ぐ姿が目に付いた。
こんなブログをやっているので、一応写真を撮ることにした。
しかし、すぐに隠れちゃうし難しい。

この子は多分冬の葉山は越せない。
死滅回遊魚である。
愛がないといっても、そう思うと愛おしくなる。

ちなみに、「季節来遊魚」なんていう、死滅回遊魚を表す造語を使っているガイドやショップが多い。
「季節来遊魚」だと、「季節労働者」のように、そんじゃまた来年ね~と、春が来ると雪国に帰っていくみたいで、シックリこないんだが…。
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by 1colorbeach | 2011-08-28 20:06 | 魚 (88)