ヒメハナギンチャクの仲間 4 葉山 権太郎岩

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この子は、ここのところ葉山は権太郎岩水深10mの岩壁にずっと居付いている。
普通、葉山で見かけるヒメハナギンチャクの仲間は、大抵は沖目の岩の根元の砂泥地に着いていることが多い。
このような所に定着しているのは珍しい。
多分、ヒメハナギンチャクの仲間で間違いはないと思うのだが。

初めてみたとき、色合いに驚いた。
オレンジ、海老茶、カリビアンブルーと、まったく縁も所縁もない組み合わせとなっている。
創造主様の色の気まぐれか。

また、ヒメハナギンチャクの棲管には、クモガニの仲間が生息している。
御多分に漏れず、ここにもいた。
何が何だかわからない。
多分、ユビワアケウス?




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by 1colorbeach | 2014-07-05 21:44 | 刺胞動物 (25)

カコボラ 葉山 権太郎岩 Cymatium(Monoplex) parthenopeum (Salis Marschlins,1793)

海の中には生き物だけではなく、色々と変わったものがいる。
例えば、イチジク浣腸や豪華釣竿3本セットなども見つけたことがある。
いずれダイビングが出来なくなったら釣りでもやろうかと拾おうと思ったが、一応拾得物なので、警察に届けるなどの手続きも面倒くさいので止めた。
イチジク浣腸も当然放置しておいた。
僕も海の底に落ちているようなことがないように注意したい。
あっ、それって水死だ。

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また、時々タワシを見つけることもある。
拾って帰って、汚れたドライでも洗おうかと考えた。
しかし、よく見たら貝だった。
カコボラという。
蓑を被ったみたいに見えるので、ミノボラとも呼ばれるホラガイの仲間である。

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これが裏側。
貝殻の色合いがなかなか美しい。
チータ柄の奇妙な色の部分は身(軟体部)である。
房総半島以南、インド洋、太平洋にかけて分布する。
葉山では、岩に何気についていることが多い。
このような衣装なので、たまたまそこに眼が行くか探そうと思って探さないと簡単に見つかるもんじゃない。

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これが、身を引っ込めようとしているところ。
この部分は、薄黄色ベースに紺青色の水玉模様だ。
シュールである。

この身、実は食べられるし美味しいらしい。
刺身で食べると甘く磯の香りが香ばしいとのこと。
ただし、内臓や唾液腺に猛毒を持っているらしい。
あいまって、この色合いである。
さらに、貝殻が汚い。
さすがの悪食の僕でも、多分食べない。
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by 1colorbeach | 2011-03-20 20:54 | 貝 (40)

ヒメハナギンチャク (茶) 葉山 権太郎岩沖

また、ヒメハナギンチャクか、とお嘆きのあなた。
すみません、好きなんです。
海の中の花、漂うように舞うその姿に惚れ惚れとしている。

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この子はちょっと地味だが、葉山の水深15m,岩と岩に囲まれた小さな砂地に咲いていた。
触手の色は、薄茶色がベースでヒメハナギンチャクの特徴である白いラインが入っている。
右端にメバルが見えると思うが、これを捕食したら凄いな、とずっと見ていた。
こんなでかい魚は食わないだろうなと思ったが、そのとおり、メバルは何食わぬ顔で去っていった。

左のほうに黒いモジャモジャが見える。
これは、ホウキムシといって、箒虫門という小さい門を2属で形成する生き物で、ヒメハナギンチャクの棲管に付着している。
いずれ、ご紹介させていただきます。

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これは砂地で見つけた、上に掲載したものと同色のヒメハナギンチャクのお子様だと思う。
この日はあちこちで、いろいろな色のヒメハナギンチャクを見つけたが、「出の良い日」っていうのがあるのだろうか。
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by 1colorbeach | 2011-01-17 22:13 | 刺胞動物 (25)

ヒメハナギンチャク  2 (橙) 葉山 権太郎岩

海の生き物って、普通種のように何の変哲のないものでも、しょっちゅう逢っていると結構情が湧いてくる。
ましてや、それが同一個体だとしたら尚更である。
名前なんて付けちゃったりして。
ゴンタロウとか…。

魚心あれば水心…。
初めは普通なんだけど、付き合っていると結局は「結構可愛いとこあるじゃん」と情に絆されちゃうパターンか。

この子と僕は4年来の付き合いだ。
まだ、手も握っていない。

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ヒメハナギンチャクのオレンジバージョンだ。
権太郎岩の右沖の大きなカイメンにずっと付いている。
よっぽどこのカイメンと相性がいいのだろうか。
ヒメハナギンチャクはよく移動するので、ずっと同じところにいるというのはこれ以外に見たことがない。
或いは、カイメンが成長したために、抜けなくなってしまったのだろうか。
井伏鱒二の「山椒魚」のヒメイソギン版か。
そうなると喜劇というより悲劇である。

ちなみに、何で手も握っていないのかというと、この子の触手には毒があって刺される。
愛があれば、そんな痛みなんて…とはいかない。
必ずしも、愛はすべてに勝つわけではない。
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by 1colorbeach | 2010-11-26 21:33 | 刺胞動物 (25)

ヒメハナギンチャク  (白) 葉山 権太郎岩沖

ヒメハナギンチャクは、刺胞動物門花虫鋼六放サンゴ亜鋼ハナギンチャク目に属している。
六放サンゴ亜鋼には、サンゴ礁を形成するイシサンゴやイソギンチャクも属しているが、ヒメハナギンチャクはイソギンチャクとは別の目(もく)になっている。
姿形を見ると「君はイソギンチャクだろう」と言いたいところだが、はずれなのだ。

特徴として、イソギンチャクは、岩や砂の中に埋まった石などに足盤を付着して体を支えている。
一方、ハナギンチャクの仲間は、粘液などで棲管とよばれる管を作り、その中に棲んでいる。
そして、直接着生せずに棲管を砂地に埋めて体を支えている。
ん?、大して違わない?

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このヒメハナギンチャクは、葉山の沖から、権太郎岩という陸からも良く見える岩へ戻ってくる途中の砂溜りの水深13mで見つけたものだ。
ご覧の通り、口盤の外側に縁触手と呼ばれる長い触手が、内側には口触手と呼ばれる短い触手が並ぶ。

ヒメハナギンチャクの特徴は、触手に白い帯が通っているが、これは白バージョンなので目立たない。
ヒメハナギンチャクの色バージョンは多く、目を楽しませてくれるが、この白は実に綺麗だ。
いれば必ず写真を撮る、大好きな生き物だ。

うーん、妖艶。
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by 1colorbeach | 2010-10-05 19:23 | 刺胞動物 (25)