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トウヨウヤワラガニ 葉山オーバーハング Halicarcinus orientalis Sakai, 1932

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葉山のオーバーハングの転石の下に隠れていた。
地味なカニである。
もちろん日中は表には出てこない。
夜出歩き型。
何だろう?この親近感。
名前の如く、体は柔らかい。
僕はよくヤワイやつだと言われるが。
何だろう?この親近感。

普通、カニやエビなどの甲殻類は、お腹のところで卵を保護して、幼生として育ってから海に放出する。
これが俗にチンクイムシと呼ばれるゾエアである。
親とは似ても似つかないミジンコみたいな形をしている。
これが、メガロパを経て親になるのだ。
しかし、このヤワラガニの仲間は、ヘガロパ期を経ずにゾエアから直接親になる。
親と言っても稚ガニだが、やけに早熟なやつ。
これは僕には似ていない

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by 1colorbeach | 2016-09-09 00:39 | 甲殻類 (61)

ヒメシワオウギダマシ 葉山 左沖 Macromedaeus orientalis (Takeda & Miyake, 1969)

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甲幅10mm程度の小型のカニだ。
体色は変異があり茶褐色が多いが、これはどちらかと言えば乳色。
葉山の左沖の水深10mの砂泥の転石帯でよく見かける。
昼も夜も石の下に隠れていることが多いようだ。
生息水深は浅場から30mくらいまでとされており、相模湾から九州にかけて分布している。





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これは、別個体。
甲はご覧の通り溝で区画されている。
これをして皴ということか。
甲の前側縁は5歯で、先端は尖っている。
「海の甲殻類」(文一総合出版)では、甲の正中線上に白色の縦帯があると記載されているが、葉山ではないものが多いようだ。
最初、この縦帯がないので、名前が分からず困っていた。
ちなみに、鋏脚の指の先端が「スプーン状でミートする」のが一つの特徴だそうだ。

「ヒメ」がつくので、まだ婆さんではなく、40代半ばあたりの皺を気にして手入れをするか、このまま自然に年を取るかの瀬戸際あたりのカニか。
ダマシがつくので、化粧には騙されないようにしたい。

なお、「シワオウギガニ」(Macromedaeus distinguendus)というのもいて、河口など真水の混じる海岸の転石下などに生息しているらしい。
紛らわしい。



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by 1colorbeach | 2014-05-25 18:06 | 甲殻類 (61)

ケブカアワツブガニ 葉山 浅瀬  Gaillardiellus orientalis (Odhner,1925)

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葉山の浅瀬、砂混じりの転石の裏にこの子たちは潜んでいる。
相模湾より南の、潮間帯より以深に生息する。
葉山では、エントリー口から権太郎岩の間のゴロタに多い。
しかし、この間は生き物の宝庫なのに、葉山ダイビングなんちゃら協会が自主規制していて、原則潜れない。
漁師の船が通るからだという。
水面移動の方がよっぽど危ないではないか。
このカニ、体色は、赤から褐色。
体の形は、甲は扇形。
特徴的なのは、体全体に粟粒状のツブツブがあり、束になったような毛で覆われている。



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これは褐色。
大抵、密集した毛にデトリタスのようなものがくっついていて汚い感じだ。
しかし、前から見ると眼が可愛い。
額の中央に切れ込みがあり、甲、鋏脚、歩脚が毛でおおわれている。
アンバランス。
甲高30mm。


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by 1colorbeach | 2014-02-01 20:55 | 甲殻類 (61)

カメキウスヘリコブシ 葉山170度の根  Cryptcnemus kamekii  Sakai,1961

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葉山の170度の根の周辺、水深10mで見つけたカニだ。
砂地でモゾモゾッと動くものがあるので見たらこれだった。
実際、初めてみたカニであり、コブシガニの仲間であろうと推測、同定をお願いした。
甲高8mm程度か。
かなりのレア物で、葉山では多分お初である。
角はカクカクッとしながら、前面は緩やかなカーブを描く甲は特徴的。
かっこいいカニだが、顔は豚鼻で類人猿に近い。
実に砂を掘りやすそうな鋏脚をしている。




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ちなみに、名前の由来は、相模湾は佐島沖にある漁場の亀城根から。
模式産地なのだろう。
イサキやタイの好魚場である。
地元の漁師は、カメキネと言わず、カメギネと濁る。
カメギウスヘリコブシが実は正調かと。

なお、その後、権太郎岩の水路でも見つけたことがあり、これが2度目だった。
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by 1colorbeach | 2014-01-13 19:10 | 甲殻類 (61)

オオヒメベニツケガニ  葉山 権太郎岩浅場 Thalamita macropus Montgomery, 1931

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権太郎岩左側の浅場の岩礁帯で見つけた。
水深は5m。
このカニ、実に逃げ足が速い。
僕は、越冬用に体に十分な脂肪を蓄えているため俊敏ではないが、手だけ動かすのは得意だ。
手が早いともいう。
で、手乗りガニとなってくれた。



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甲は綺麗な赤紅色だが、鎧を纏ったような褐色の模様がある。
歩脚には赤い横縞があって特徴的だ。
額は6歯、前側縁は5歯。

最初、ヒメベニツケガニかなあと思ったが、「海の甲殻類」(文一総合出版)で見ると、オオヒメベニツケガニのようなのだが。
説明を図鑑で読んだが、違いはよく分からなかった。
学者の表現力かダイバーの読解力か。
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by 1colorbeach | 2013-06-29 07:50 | 甲殻類 (61)

フタバベニツケガニ 葉山 沖の砂地 Thalamita sima H. Milne Edwards, 1834

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あの味噌汁にして美味しいワタリガニの仲間で、ベニツケガニ属のカニである。
ご覧の通り、第4歩脚は遊泳脚と呼ばれるヒレのようになっている。
カニの眼と眼の間を額と言うが、その額にある突起を歯という。
ベニツケガニは、尖っていない滑らかな6つの歯がある。
一方、フタバベニツケガニは、額が真ん中で2つに別れていることで区別がつく。
また、鋏足に鱗のような斑紋があるのも特徴だ。



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実は、このカニはあまり美味しくないらしく、網に引っかかるので漁師には厄介者にされているらしい。
葉山の沖の岩礁と砂地の境目、水深15mで見つけた。
生息域は、房総半島以南の浅場から水深40mくらいまでと言われている。



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頑張って、砂に潜ろうとする。
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by 1colorbeach | 2013-04-06 19:37 | 甲殻類 (61)

クビナシアケウス 葉山・権太楼岩 Chalaroachaeus curvipes De Man, 1902

クビナシアケウスは、クモガニの仲間である。
クモガニの仲間は、もともと擬装上手で、海藻、海綿、ヒドロ虫、コケムシなどで体をカモフラージュさせている。
葉山の権太楼岩の岩壁を移動中であった。


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ご覧の通り、ゴミか何かである。
動かなければ絶対に見つからない。
付けているのはコケムシだ。
ご覧の通り、ウミシダに似ており、それに擬態しているという論文を読んだが、結論は出ていないようだ。

このカニ、八丈島から南に分布しており、僕もかつて慶良間でお目にかかったことがある。
ガレ場で死サンゴ捲りをしてウミウシを探していて見つけた。
まさか、葉山で出遭えるとは思わなかった。


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この角度だと何とかカニらしく見えるかもしれない。
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by 1colorbeach | 2013-02-16 18:04 | 甲殻類 (61)

ムラサキゴカクガニ 葉山 浅瀬  Echinoecus nipponicus  Miyake,1939

葉山の浅瀬にはアカウニやムラサキウニが多い。
これらのウニ結構美味しいのだ。
ただ、葉山で獲れるウニは、総じて生殖巣が小さい。
これを実入りが悪いという。
身持ちが悪いのではない。
以前、食べようと思って、逗子で山ほど獲って茹でたのだが、実の量は大したことがなかった。
茹でるのと殻むきで1時間半。
食べるのが5分であった。



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これは、アカウニの口のまわり、いわゆるアリストテレスのランタンと呼ばれる部分にへばりついているカニである。
ムラサキゴカクガニ。
石の裏などにへばりついているアカウニをそっと剥がして裏返すと結構このカニを見つける確率が高い。
ウニの口は裏側に付いていて、実は肛門ではない。
肛門は殻の上部にある。
僕は、肛門と口が一緒だとずっと思っていた。
この程度の知識である。
ちなみに、ウニの口(咀嚼器)は、僕が本人から直接聞いたわけではないが、アリストテレスがランタンみたいだと言ったので、そう呼ばれるようになったとか。



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ムラサキゴカクガニは、眼と眼の間の額が突き出ている。
体全体は五角形。
甲の中央には、白っぽい縦の平行線が明瞭に表示されている。
非常に判りやすく区別しやすいカニだ。
色は、赤っぽかったり紫っぽかったり、宿主であるウニの色に影響を受ける。
相模湾以南の南方に広く分布する。
葉山ではアカウニに付いている場合が多いような気がする。
ムラサキウニの棘の間には、ムラサキヤドリエビが多く棲みついている。
しかし、このエビ、脚が速くて未だ撮影が出来ていない。
ちなみにこのカニとこのエビが同じウニに付いているのは見たことがない。
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by 1colorbeach | 2012-12-09 10:10 | 甲殻類 (61)

アシブトイトアシガニ 葉山・権太郎岩 Crossotonotus spinipes (De Man, 1888)

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一応房総半島以南の分布ということになっているが、多分葉山では珍しいカニだと思う。
アシブトイトアシガニ。
普通イトアシガニ科のカニは、第4歩脚が糸のように細いらしいのだが、これは例外で他の歩脚同様の太さである。
で、太足か。
岩礁帯に多いらしいが、すっかり岩や海草等に溶け込んでいてなかなか見つかり難い。
権太郎岩の水深7mの岩に付いていたが、動かなかったらまず見つからなかった。
いつも穴の空くほど岩や岩壁を見つめているが、多分ほとんどの生き物の存在をスルーしているのではないかと思っている。
老眼で集中力と注意力がないダイバーがマクロに向くわけがない。



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これは大瀬崎の先端で見つけたもの。
このカニの面白いところは、水中をヒラヒラヒラ~っと優雅に落下することである。
観察するために、グローブに乗せたのだが、あっという間に逃げる。
そして両側の脚を反って落下傘のように優雅に落ちていくのだ。
面白かったので何度もやってみたが、生き物に触れてはいけないなどという流派の皆様にはヒンシュクをかいそうだ。


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by 1colorbeach | 2012-11-17 20:33 | 甲殻類 (61)

ヒライソガニ  葉山 権太郎岩沖 Gaetice depressus

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ヒライソガニは、潮間帯で生き物観察をしていると普通に見られる。
石をめくるとゾロゾロと出てくる。
だいたい磯採集している子供のバケツに入っているのはコレだ。
そういうことから、いわゆるザコキャラなのだ。

しかし、ある日、水深14mで写真のカニを見つけた。
この深さにヒライソガニがいるとは思わないので、何なのか悩んだ。
新種かと淡い期待を込めて同定をお願いしたら、なんとヒライソガニだと。




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実は、体色の変異が非常に多く、別種じゃないの?と思うこともしばしばある。
しかし、ヒライソガニはヒライソガニなのだ。
これを見つけたのは春先なのだが、この時期、どういうわけか深いところで見つかるそうな。
水温の関係なのだろうか。
ちょいとハートマーク。
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by 1colorbeach | 2012-07-16 08:00 | 甲殻類 (61)