アシナガモエビモドキ 葉山潮間帯 Heptacarpus futilirostris (Spence Bate, 1888)

d0175710_23315318.jpg

1

葉山の権太郎岩へのエントリー口、芝崎海岸には、かなり広範な潮間帯がある。

潮間帯とは、潮の干満により、海岸が露出したり海の中になったりする一帯のことだ。

ここには、たくさんの生き物が潜む。

ダイビングを終えて、おしっこが我慢できる範囲で楽しく遊べる場所である。

で、このエビは芝崎のいたるところで、遭うことができる。

パッと見、地味なんだけれど、よく見ると綺麗なエビだ。

エビの仲間って、海の中で見ると本当に美しい。

これなんか、頭部の天の川のような線といい、体中に星を散りばめたような点といい、思わず寄って写真を撮りたくなるような被写体だ。

色彩変異が著しく、別物じゃないの?と思うくらいいろんなのがいる。

海の生き物の色って、ホント生息環境にえらく左右されるからなあ。

アシナガモエビという、頭から出ている角(額角という。)がまっすぐなやつもいるらしいのだが、何度聞いても違いが分からない。

ただ、この辺では見かけない、という話を聞いて「モドキ」にしたという、無責任なブログだな。



[PR]

by 1colorbeach | 2017-04-02 23:32 | 甲殻類 (61)

ウミシダヤドリエビ2 黒バージョン

1
d0175710_23511943.jpg


葉山のダイビングポイントには、権太郎岩方面と南側の隠れ根の二つがある。
この内、南の隠れ根は170度の根と190度の根に分かれる。
エントリーして、ガイドロープ沿いに泳ぐと大小のゴロタ石が続く。
途中で左と右に分かれ、左が170度の根に当たり、右が190度の根を通り砂地へ出て、最後は二つのロープが交わる。
この途中のゴロタ石が面白いのだ。
ヤギや海藻、カイメンやウミシダなどが石に付いており、そこに生き物も潜む。
ここで遊んでいると時間を忘れてしまう。
で、本日はウミシダに隠れていたウミシダヤドリエビ。
以前に、黄色バージョンをご紹介したが、これは黒。
いくつのバージョンに出会えるか、これもウミシダをそっと探る楽しみだ。




2
d0175710_23520058.jpg




[PR]

by 1colorbeach | 2017-03-21 00:02 | 甲殻類 (61)

ヤドリツノモエビ

d0175710_21433647.jpg

ヤドリツノモエビという小型のエビである。
15mm程度。
葉山の権太郎岩沖水深15m、エントリー側から見るとひらがなの「こ」の字のような配列の大岩がある。
我々は「この字」と呼んでいるポイントだ。
その岩の亀裂に潜んでいた。



d0175710_21435855.jpg

伊豆半島以南に分布するとモノの図鑑には記載されているが、どっこい葉山にもいるんだ。
通常、トサカ等に付いているらしい。
頭胸甲には赤の斜線帯が走り、背に沿って白いラインが流れる。
綺麗なエビである。
[PR]

by 1colorbeach | 2015-10-15 21:49 | 甲殻類 (61)

カゲロウカクレエビ 葉山 権太郎岩  Periclimenes galene 

d0175710_19145627.jpg



カゲロウカクレエビである。
このエビは、ガヤにくっついて生息する。
ガヤの枝に擬態しており、見つけにくい。
「いるよ」っと、指を示されても、何がいるのか分からないくらい。

この名前、細い破線が陽炎が立ちこめたように見えることが由来のようだ。
伊豆半島ではよく見られているが、ビーチの葉山ではたぶん初。
大瀬崎では、秋から冬にかけてよく見られるとのことだ。
[PR]

by 1colorbeach | 2015-10-11 19:23 | 甲殻類 (61)

サラサエビ 葉山 Rhynchocinetes uritai Kubo

1
d0175710_15551995.jpg


サラサエビである。
千葉県以南の浅場に日本の暖温帯域に多く生息している。
葉山でも、岩の隙間や中を見るとこれでもかというほどたくさんいる。
出てきたらすぐに魚に喰われるが、数は佃煮級だ。
ところが、中国や台湾には分布しているのに、琉球列島では見つけることができないらしい。





2
d0175710_15553016.jpg


たくさんいるのであまり見向きもされないが、実に綺麗だ。
サラサエビという名は、赤と白の同じ模様の繰り返しの様を更紗模様に見立てたところからきているとのこと。
このエビ、魚などについた寄生虫なども捕食する。
いわゆるクリーナーだ。
穴に隠れているウツボの周りに無数群がっているところを見かける。






3
d0175710_15555242.jpg


一人ぽつんと。
かわいい。
エビの唐揚げにはちょっと小さいか。




4
d0175710_15561950.jpg

[PR]

by 1colorbeach | 2014-04-26 15:59 | 甲殻類 (61)

ウミシダヤドリエビ 葉山 権太郎岩沖

1
d0175710_14195383.jpg

葉山は権太郎岩沖合の砂地に大きな根が点在するところがある。
水深は15m。
そこに、黄色いウミシダがポコポコと付いている根がある。
お花畑のようで、実に綺麗だ。
何かいないかなとウミシダめくりをしていたら、ウミシダヤドリエビがいた。



2
d0175710_14232597.jpg

その後、何度か立ち寄って見ているが、何尾かがずっと棲みついている。
このエビ、生息するウミシダによってカラーバリエーションが異なる。
黄色のウミシダに見事に同化している。
棲息分布は、伊豆半島以南で、サンゴ礁にも棲むという。
ということだが、葉山でも見ることが出来るというのは嬉しい。



3
d0175710_14233924.jpg

カサカサとウミシダをまさぐったら外に飛び出てしまった。
魚に狙われるといけないので、すぐに追って戻した。
なかなか綺麗なエビである。
日本でウミシダに生息するエビの中ではコレが一番多いそうだ。
しかし、佃煮にするほどいるわけではない。
[PR]

by 1colorbeach | 2013-04-20 14:25 | 甲殻類 (61)

イセエビ 2 エビ岩 葉山権太郎岩沖

1
d0175710_18262418.jpg
葉山の権太郎岩の右側水路を沖に真っ直ぐ向かうと、こんな岩がある。
エビ岩と呼ばれている。
そんなに大きい岩ではないので、うっかりすると見過ごす。
この岩、亀裂の中にたくさんのイセエビが入り込んでいることが多いので、そう呼ばれているらしい。
必ず覗くのだが、最近はガンガゼしか入っていないことが多く、ガンガゼ岩化している。
まだ、正月なのでイセエビを探したのだが。


2
d0175710_1826345.jpg
いれば、こんな感じでイセエビがエビ岩の亀裂にひしめいている。
葉山はイセエビが多い。
夜行性なので、昼は岩の奥に隠れ、夜は動き出して餌を漁る。
そして、敢え無くエビ網に掛かり、僕の酒の肴になるのであった。
って言っても、高いので3年に一回くらいしか食べていない。
刺身よりも、みそ汁や焼いたりした方が甘みがあって美味しい。


3
d0175710_18264473.jpg
イセエビの顔面アップ。
昆虫だな、こりゃ。
これは、まだ若者で初々しさがある。
海の生き物の顔面は、人の次くらいに面白い。



4
d0175710_1829288.jpg
岸に向って撮影
[PR]

by 1colorbeach | 2013-01-27 18:33 | 甲殻類 (61)

クリアクリーナーシュリンプ 葉山 権太郎岩沖 Urocaridella antonbrunii

1
d0175710_843697.jpg
こんなのいるんだねえ。
と感激。
葉山沖10mの大きめな岩礁。
そこには、いつも群れが漂い、ウツボが休む。
岩交じりの砂地と岩の窪みの間を覗いてみた。
おっ、エビがいる。
しかも4~5尾。
透明感がある。
まさか、クリアクリーナーではないだろうと思ったが、そのようだ。
9月の葉山の海のちょっとしたトピックスだ。



2
d0175710_8431426.jpg
クリアクリーナーシュリンプは、和名がまだない。
この属のエビは、研究が進んでいないらしく、学名”Urocaridellaの一種”が多い。
でも、ダイバーの間では、同属のベンテンコモンエビなどよりもはるかに有名だ。
分布は、伊豆半島以南からオーストラリア北部に至る。
サンゴ礁などで魚の寄生虫などをクリーニングしている。



3
d0175710_8432560.jpg
この通り、実に分かりにくい。
伊豆半島では、夏から秋にかけて現れるそうだ。
真鶴でも見かけたという話は聞いている。

その後、何度もここを覗いているが出会えない。
たまたま、この日はひどく濁っていたので穴の奥から出てきたものと思われる。
ナイトだったらパラダイスだと思うのだが。
[PR]

by 1colorbeach | 2012-10-27 08:45 | 甲殻類 (61)

ハヤマコツノカクレエビ 葉山・権太郎岩 Onycocaris hayamaensis Komai & Itou, 2012

1
d0175710_10105456.jpg
このたび、葉山の海で見つかった新種のエビだ。
しかも、「葉山」という地名を冠している。
学名 Onycocaris hayamaensisだ。
ハヤマエンシスだと。
和名も、ハヤマコツノカクレエビ。
すごく嬉しいな。
以前ご紹介した、ハナシコツノカクレエビ Onycocaris oligodentata Fujino & Miyake, 1969 と同じ テナガエビ科(Palaemonidae)カクレエビ亜科 (Pontoniinae)コツノカクレエビ属(Onycocaris)に属するエビの新種である。
これはメスで抱卵している。


2
d0175710_1011379.jpg
これはオス。
エビのオスって、大抵メスより小っちゃい。
これ、葉山の浅瀬のカイメンの穴の中に棲んでいる。
生態は全く不明。
インドから太平洋に分布するオニコカリス18種に新たな種が加わった。
ちなみに、一般的にカイメンは属まで判れば良い方で、この宿主のカイメンは名無しさんであるようだ。

まだまだ、いろんなものが潜んでいると思われる葉山の海。
これだから止められない。
[PR]

by 1colorbeach | 2012-09-30 10:16 | 甲殻類 (61)

ハナシコツノカクレエビ 葉山権太郎岩沖  Onycocaris oligodentata  Fujino & Miyake, 1969.

1
d0175710_109739.jpg
テナガエビ科(Palaemonidae)カクレエビ亜科 (Pontoniinae)コツノカクレエビ属(Onycocaris)に属するエビである。
どこの図鑑にも載っていないが、ちゃんと和名までついている。
マニアック中のマニアックな逸品だ。
ダイバーで見たことがある人は多分いないのではないか?
恐るべし、甲類酒席研究員の執念。

ダイバーやショップがあまりいかない場所の水深10mのカイメンについていた。
これはメス。

紫色のカイメンについて入るからかご覧の通り同色。
粉雪のような点々が綺麗だ。
ハナシってどう意味か研究員に聞くのを忘れていた。
鋏脚のトゲが何とかと言っていたような気もする。



2
d0175710_107445.jpg
これはオスに付いていた寄生性のコペポーダか。
白いボールみたいなヤツだ。
でかい。
これで、オスのエビちゃんの殖機能が失われたら、同性として同情しちゃう。
ちょっとボケだが。
[PR]

by 1colorbeach | 2012-08-25 10:10 | 甲殻類 (61)