ムカデミノウミウシ Pteraeolidia ianthina 葉山 権太郎岩の浅場

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葉山の海で、毎年大発生を繰り返すウミウシがいる。
ムカデミノウミウシ。
時期になると、水深4~5mの陽が差す浅場に足の踏み場もないほど群れて?いる。
僕の場合だと、滅多に中性浮力を取らないので、本当に足の踏み場がないのだ。
しかし、着底は出来るだけ、指2本とフィンの先までとはしている。

ムカデの大発生、と聞くとイヤーな気分になる。
ヤスデやゴキブリやヘビの大群と対等くらいにイヤーな気分である。
でも、これは、そんなに気味の悪いウミウシではなく、むしろ美しい。
ミズイロミノウミウシとかの名前でも良かったのではないかと思う。

ご覧のとおり綺麗なウミウシである。




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このウミウシは変わっていて、褐虫藻という単細胞藻類を細胞内に共生させている。
造礁サンゴはこの褐虫藻を共生させているが、ウミウシでは珍しい。
このウミウシは、褐虫藻に光合成をさせ、生産された脂質や炭水化物などをエネルギーとして取り入れている。
そのために、水深の浅い陽当たりの良いところで多く見ることが出来るのだろう。
集団日向ぼっこである。
ついでに交接らしきことをこっそりしているのもいる。



ある日少年は、タイドプールで遊んでいて、水色の鎖のネックレスのような奇妙な生き物を見つけた。
こんなに綺麗なものがあるのか、とそのときの感動は一生忘れないと思った。
これがウミウシと分かり、興味を持った。

しかし、その後少年の興味の対象はヒトの♀に移っていった。
ムカデミノウミウシを初めて見たときの感動などすっかり忘れてしまった。

そして年取った今、若い綺麗なオネエサンに相手をしてもらえなくなり、ふと振り返ると、あの時の感動が蘇ったのだ。
で、こんなブログを書いている。





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透明感があって美しい。
「子供の頃」のムカデミノウミウシ。
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by 1colorbeach | 2014-03-30 12:30 | ウミウシ (57)

ハナビラダカラ 葉山 潮間帯 Erosaria annulus Linnaeus, 1758

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浅場のかなりポピュラーなタカラガイだ。
三浦半島のものはちょっと全体が赤っぽいと言われる。
特徴は、このオレンジ色の輪だ。
美しい貝で、昔昔、お金として使われていたそうな。
いくらだったのかは定かではない。
が、今じゃ、ネットで貝殻ひとつ20円くらいである。
それでも、お金と言えばお金か。






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房総半島以南に分布する。
沖縄にはゴロゴロいるらしい。
この貝は、水深30cmのところでタンクとドライスーツのお尻を水面に出して見つけた。
あんな浅い所で、何をやっているのだろうと、他のダイバーは関わりにならないように通り過ぎて行った。
ちなみに、僕の友人のダイバーも、変な人と眼が合わないように上がったら、あんただったのか、と言っていた。
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by 1colorbeach | 2014-03-23 20:46 | 貝 (40)

シモフリウミシダ 葉山権太郎岩沖 Iconometra japonica (Hartlaub, 1890)

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透視度8m。
そんな葉山沖を泳いでいた。
5mあれば何とか自分の居場所は分かる。
それ以下だと沖には行かない。
潮色は綺麗だし、8mあればかなり良い気分だ。
で、出会ったのがシモフリウミシダ。
ヤギにたかっていた。

このウミシダは、定置的に岩にくっついているよりも結構移動していることが多い。
次回同じところにいないことが多いのだ。
わりと機動的な腕の長さなので、これをクネクネさせて泳ぐのが上手だ。
申し訳ないが、指棒で剥がして何度も泳がせたことがあるが、これがまた面白い。
実に器用に泳ぐのである。
そういう意味で、可動性が高いので共生する生き物はまずいない。
この腕で浮遊物を捕らえて食べる。



富士山は吹雪いているなあ。
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by 1colorbeach | 2014-03-08 17:50 | その他の葉山の海の生き物 (46)