イトマキヒトデとヤツデヒトデ 葉山 浅瀬

イートーマキマキ♪イートーマキマキ♪っていう歌があった。
子供の頃よく歌った記憶があるし、実際母親が毛糸を巻くのに腕を貸せとも言われた。
イトマキヒトデに出会うたびに、この歌が頭の中を駆け巡る。
足の切れ込みの浅い、丸い星型のヒトデだ。
葉山のみならず日本のどこの海岸でも見られるヒトデの代表だ。



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紫色っぽいものに覆いかぶさっている、画面右にいるのはヤツデヒトデ。
読んで字の如し、8本の腕のあるやつが基本形だ。
7~10本のもあり、マチマチである。
真中から2つに分裂して4本ずつの足で2個体になるという面白いヒトデなのだ。
それが喰っている紫色のものは、アメフラシ。
そこへ、さらに覆いかぶさるように、イトマキヒトデが参入してきた。
って、波の影響でめくれただけなのだが。




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いやー、ヒトデは悪食だが、アメフラシを襲って食べるんだなあと納得。
昭和天皇もアメフラシを煮付けで食べたらしいから、悪食とは言えないかもしれない。
しかも、イトマキヒトデは横取りだ。
アメフラシならあちこちにいるのに、わざわざ他人のモンを食うこともなかろうに。
確かに、ここまで死んでいれば動かないし食べやすいのかもしれない。
ちょっとした生態観察となった。
オシッコしたいのを忘れさせる水深50cmの浅場での出来事だ。
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by 1colorbeach | 2014-02-16 22:56 | その他の葉山の海の生き物 (46)

ウスヒラムシ 葉山 浅瀬  Notoplana humilis (Stimpson, 1857)

プラナリアという、扁形動物門に属する生き物がいる。
理科で習った人もいるかもしれないが、切っても切っても再生するトカゲのしっぽみたいな、角頭の扁平な不思議な生き物だ。
親子の縁みたいなもんだ。
ヒラムシも同じ扁形動物門に属しており、腸が三つか沢山あるかくらいの違いくらいで、姿形もこれに良く似ているのが多い。




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ウスヒラムシである。
ヒラムシの中で一番プラナリアに似ているのはこれだろうか。
なぜなら、どちらも色白でゴマ粒より小さな可愛い眼がある。
「どういうわけか、薄子は姉ちゃんの平子よりも、従妹の富良奈ちゃんにそっくりだのう」というようなもんじゃ。
だから属名も「Notoplana…でも富良奈ちゃんじゃない…」って、オヤジギャグですので。

一度、一つの石の裏に五万といて驚いたこともある。
これが、石を捲ると同時に一斉に高速でアチコチに逃げていくのだ。
右往左往。
壮観だが気持ちも悪かった。
しかし、一個体ごとでは実に愛敬のある可愛い生き物だ。
これ、15mmくらい。




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by 1colorbeach | 2014-02-09 21:39 | その他の葉山の海の生き物 (46)

ケブカアワツブガニ 葉山 浅瀬  Gaillardiellus orientalis (Odhner,1925)

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葉山の浅瀬、砂混じりの転石の裏にこの子たちは潜んでいる。
相模湾より南の、潮間帯より以深に生息する。
葉山では、エントリー口から権太郎岩の間のゴロタに多い。
しかし、この間は生き物の宝庫なのに、葉山ダイビングなんちゃら協会が自主規制していて、原則潜れない。
漁師の船が通るからだという。
水面移動の方がよっぽど危ないではないか。
このカニ、体色は、赤から褐色。
体の形は、甲は扇形。
特徴的なのは、体全体に粟粒状のツブツブがあり、束になったような毛で覆われている。



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これは褐色。
大抵、密集した毛にデトリタスのようなものがくっついていて汚い感じだ。
しかし、前から見ると眼が可愛い。
額の中央に切れ込みがあり、甲、鋏脚、歩脚が毛でおおわれている。
アンバランス。
甲高30mm。


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by 1colorbeach | 2014-02-01 20:55 | 甲殻類 (61)