ヒオウギガイ 葉山 権太郎岩左沖 Mimachlamys nobilis (Leeve, 1852)

葉山のロープ沿いにはゴロタが広がる。
水深14mで石を引っくり返していたらこの貝がいた。
たまにこの場所で見かけるが、数は多くない。



1
d0175710_12542778.jpg
ヒオウギガイである。
二枚貝綱イタヤガイ目イタヤガイ科の一種だ。
房総半島以南に分布し、水深20mくらいまでの岩礁に棲息する。

漢字で書くと緋扇貝。
50mmほどの殻長で、その名の通り扇形をしている。
殻頂の両サイドに耳状突起がある。
右側の突起は欠けているものではなく、そういう意匠なのだ。
貝殻の色は赤、橙、黄、紫などで、色彩変異に富んでいて美しい。
葉山では、橙しか見たことがないが、探せばいるのかもしれない。
どこかの養殖場から逃げてきたものではなさそうなのだが。

この貝、綺麗なだけでなく、バター焼きや刺身で食べると実に美味いらしい。
西日本ではあちこちで養殖されており、値段はホタテなどよりも高いようだ。
1989年には、「41円切手」のデザインにもなっている。
[PR]

by 1colorbeach | 2013-03-30 12:55 | 貝 (40)

フレリトゲアメフラシ 葉山 浅瀬 Bursatella leachii  de Blainville, 1817

1
d0175710_1581389.jpg

葉山の権太郎岩方面へのエントリー口は、広いタイドプールの南西側にある。
沖に向かって潮間帯を抜けて、水深2mの中庭のような場所がそこである。
ここ、案外侮れない。
潮通しが良いからか、わりと思わぬ生き物と遭遇することがある。
モジャモジャの毛だらけの変な生き物を見つけた。
この犬、見たことあるなあ。
しかし、ここは海だった。
これ、アメフラシなのだ。
フレリトゲアメフラシ。
何だ?フレリって?
変わった女の子の話か。
ありゃ、アメリだ。



2
d0175710_1584757.jpg

暗褐色ベースなのだが、ターコイズブルーの斑点がある。
なかなかポイントになって美しい。
アメフラシの仲間の多くは、外見上貝殻は見えないが、背の外套膜の中に平たい殻をもつ。
アメフラシの背中をぐりぐりしてみると固い殻の名残があるのが分かる。
カラダのグニャグニャとの対比でこの感触これなかなか楽しい。
ただ、対応を誤ると紫色の煙幕攻撃を受ける。
フレリも触ると一応紫色の汁は出すが、貝殻は持たない。
Bursatella属はこれ一種のみ。
[PR]

by 1colorbeach | 2013-03-23 15:10 | ウミウシ (57)

アンコウウバウオ 葉山 Conidens laticephalus (Tanaka,1909)

1
d0175710_23521726.jpg


石をめくっていると出くわす魚は多い。
ソラスズメダイなどは、怒って攻撃してくるところが可愛い。
そりゃそうだろう。
そもそも普段でも目つきが怒っている。
棲んで恋して卵を守る大切な家だから仕方ない。
一方この子達は、サッと逃げる。
アンコウウバウオという観察するのが難しいといわれている変な名前の魚だ。



2
d0175710_23523181.jpg


太平洋側は、千葉県以南に分布。
潮間帯から浅場のゴロタに棲息する。
ウバウオ(Aspasma minimum)と比較すると、頭部と胴と吻が幅広く扁平している。
体全体も寸詰まりだ。
眼と眼をつなぐ白っぽい帯も特徴だ。
これは赤バージョン。
葉山では割と出会う機会は多い。

この子たちの眼が可愛い。


3
d0175710_23524396.jpg

[PR]

by 1colorbeach | 2013-03-16 23:55 | 魚 (88)

カモンダカラ 葉山・オーバーハング  Erosaria helvola helvola (Linnaeus, 1758)

1
d0175710_162559.jpg


オーバーハングでウミウシを探していた。
その時、綺麗なタカラガイを見つけた。
おーっ、あんまり見たことがないヤツだ。
だいたい僕の人生こんなもんだ。
お目当てのモノは大抵見つからないが、そうでもないモノはスグ見つかる。
綺麗なら、まあいいか。

陸に上がって図鑑で確認したら、カモンダカラ。
花紋宝。
家紋宝ではない。
ご覧のとおり鼈甲色のベースに、花弁のような白斑が散りばめられている。
コントラストが実にいい。



2
d0175710_16252877.jpg


裏面も歯並びよろしく美しい。
花紋というが、裏地も、実に美しい。
家紋だと、やや重苦しい。
背負わなくてもいい物まで背負いそうだ。

このタカラガイは、千葉以南の潮間帯から水深20mの岩礁に棲むという。
これは20mmくらいだ。
外套膜は、モジャモジャな海藻のようで、被っていたら見つからなかったろうな。



d0175710_16445577.jpg

[PR]

by 1colorbeach | 2013-03-10 16:31 | 貝 (40)

ホンヤドカリ 葉山・浅場  Pagurus filholi (De Man, 1887)

1
d0175710_2253594.jpg


日本中、どこの海の磯にもいるヤドカリである。
そういう意味では、磯遊びの子供たちのバケツの中の常連でもある。
小型で、体色は緑褐色。
ザ・ホンヤドカリであるから、当然右の鋏足が大きい。
特徴としては、鋏脚と歩脚の爪の部分が白いレッグウォーマー(手袋?)を履いているようで目立つ。
また、第1触角はオレンジ、第2触角は茶褐色と白の縞模様である。


葉山の芝崎からダイビングのエントリー口までのタイドプールにはヤドカリがゴロゴロといる。
これらを一つ一つ観察しながらエグジットするのは本当に楽しい。

2これはお子さまかな。
d0175710_21432145.jpg

[PR]

by 1colorbeach | 2013-03-05 21:45 | 甲殻類 (61)