ハヤマコツノカクレエビ 葉山・権太郎岩 Onycocaris hayamaensis Komai & Itou, 2012

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このたび、葉山の海で見つかった新種のエビだ。
しかも、「葉山」という地名を冠している。
学名 Onycocaris hayamaensisだ。
ハヤマエンシスだと。
和名も、ハヤマコツノカクレエビ。
すごく嬉しいな。
以前ご紹介した、ハナシコツノカクレエビ Onycocaris oligodentata Fujino & Miyake, 1969 と同じ テナガエビ科(Palaemonidae)カクレエビ亜科 (Pontoniinae)コツノカクレエビ属(Onycocaris)に属するエビの新種である。
これはメスで抱卵している。


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これはオス。
エビのオスって、大抵メスより小っちゃい。
これ、葉山の浅瀬のカイメンの穴の中に棲んでいる。
生態は全く不明。
インドから太平洋に分布するオニコカリス18種に新たな種が加わった。
ちなみに、一般的にカイメンは属まで判れば良い方で、この宿主のカイメンは名無しさんであるようだ。

まだまだ、いろんなものが潜んでいると思われる葉山の海。
これだから止められない。
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by 1colorbeach | 2012-09-30 10:16 | 甲殻類 (61)

イシガキウミウシ ? 葉山 権太郎岩右沖 Dendrodoris tuberculosa (Quoy & Gaimard, 1832)

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おー!!!イシガキウミウシだ。
と思った。
何か違うような気がする。
でも、色々と調べたが思い浮かばない。

交接中である。
でかい。
120mmか。
沖の岩の上にいた。
海草かと思ったが違う。
これが、イシガキウミウシなら、たまに葉山で見かけられているレアなウミウシである。
僕は初めて見た。



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これが黒ちゃん。
実に、ブツブツが気持ち悪いというか複雑というか。
これが特徴的だ。
イシガキさんなら南方産のウミウシで、本州では稀だそうである。


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黒ちゃんの裏である。
案外綺麗だ。
イシガキウミウシの腹足の周囲の外套膜には、大き目の白くて丸い斑紋があるという。
しかし、ないではないか。
ちょっと悩む。
何ウミウシなのだろうか。



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これが緑ちゃん。
フクロノリやミルのような海草と区別がつかない。
実にお見事だ。


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これがみどりちゃんの裏。
黒ちゃんと変わらない。
斑紋がやはりない。
うーん、コウシンウミウシともマンリョウウミウシともブツブツの形や大きさが違うし。



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観察と撮影を終えたので、元に体位に戻した。
取り込み中失礼しました。
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by 1colorbeach | 2012-09-22 18:03 | ウミウシ (58)

クロイシモチ  葉山 170゜の根  pogon niger Döderlein, 1883

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金色なのにクロイシモチとはこれ如何にか。
クロメバルだって金色のもいる。
図鑑には黒いのが載っている。
また、テンジクダイの仲間なのだが、同じ属にクロホシイシモチというのもいるのでややこしい。

内湾性の魚で、小さな岩の点在する砂地に棲息する。
葉山は170゜の根の周辺の砂地でわりと見かける。
群れは作らず、単独か つがいで暮らす。
神奈川県以南に分布する。

ちょっとシーラカンス的な原始の匂いのする魚だ。
結構かっこいいと思うのだが。



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これは、お子様で5月に撮影したもの。
前記は、8月に撮影。
ほぼ同じ場所で見ているので、多分同じ個体かもしれない。
成長した姿を見ると嬉しい。
早く、ペアが見つかるといいね。
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by 1colorbeach | 2012-09-14 22:55 | 貝 (40)

ミズクラゲ 2 葉山浅場 Aurelia sp. 

あっという間に9月だ。
夏は来るのは遅いが、来てからは行くのが速い。
昔は夏がずっと続いてほしいなと思っていた。

しかし、老体に突入した今、この暑さに慣れるまでが辛くて辛くて、慣れてからも汗疹だなんだで辛くて辛くて。
かと言ってクーラーは体調が悪くなるし、身の置き場がないこの頃である。
早く秋の涼やかな風が吹かないかなあとも思う。



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葉山の浅瀬の磯や潮の溜まり場にミズクラゲが漂う。
アンドンクラゲはヤバイが、このクラゲは情緒があっていい。
前にも書いたが、実に幻想的で、これを見ているだけでダイビング時間の半分は使えると思う。
時折、中層から水面に浮かぶクラゲをのんびり見ている。
何をしているのかといぶかしげに通り過ぎるショップなどのダイバーたち。

ちょっとしたリラクゼーションタイムでもある。
しかし、これをやって波酔いしたことも二度ほどあったな。
良し悪しである。
寄る年波で、夏は好きだが、早く去ってほしい。
早く去ってほしいが、行ってしまうと思うとやはり寂しい。



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夏の終わりのゲリラ豪雨。
権太郎岩方面から陸側を見る。
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by 1colorbeach | 2012-09-09 07:36 | 刺胞動物 (25)

リュウモンイロウミウシ 葉山 権太郎岩  Hypselodoris maritima (Baba, 1949 )

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このウミウシが見られると、あーっ夏だなあ、と思う。
ビールや水着のポスターやチューブみたいなもんだ。

葉山の権太楼岩で岩肌を見ていると、この時期、割と簡単に見つかる。
僕はこのウミウシが好きだ。
何と言っても、この背中の倶梨伽羅紋々というか龍紋がいい。
僕は橋下市長とはウマは合わないとは思うが、この入れ墨は好きだ。
これ、リュウモンの中でもわりと濃紫色の面積が広いタイプで珍しい。
約15mm。
権太郎岩の水深8m。


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これは、赤ちゃんか。
権太郎岩の水路の壁に埋まっていた。
まだ、縁の黄色が出ていない。
しかし、触角は、オレンジがかっている。
約5mm。
権太郎岩の水深7mで。



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これは外套膜をペロンとひっくり返している。
リュウモンに限らず、イロウミウシの仲間って時々こんなふうに反り返っているのを見かける。
何だろう。
寄生虫などの影響だろうか。
伸び?
約20mm。
これは権太郎岩沖の水深17mの大きな岩で。
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by 1colorbeach | 2012-09-01 09:23 | ウミウシ (58)