スイートジェリーミドリガイ 葉山 権太楼岩左沖 Thuridilla albopustulosa Gosliner, 1995.

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うーん、スイートジェリーとはよく言ったもんだ。
ジェリービーンズのような、色は付いているのだがどこか透明感のあるようなぼんやりとした不思議な色合いである。
このミドリガイ、だいたい写真を見るとピンボケのようだ。
ぼんやりとしていて白の部分が飛んでいるからか。
あるいは僕の腕か。

これ、体長10mmくらい。
結構早足で這っていた。
春に葉山の海でよく見ることのできるウミウシだ。

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嚢舌目という目に属しており、歯舌(しぜつ)と呼ばれる尖った歯を持っている。
この歯で、藻類の細胞に穴を開けて、養分を吸い取るのだ。
この使い終わって古くなった歯舌を「舌嚢(ぜつのう)」と呼ばれる袋に収納するのが共通した特徴らしい。
しまって置いてどうリユースするのかは、本人にまだ聞いていない。

もう一枚と思っていたら、高速で移動していなくなってしまった。
次回はもう少し上手に撮りたい。
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by 1colorbeach | 2012-05-26 09:10 | ウミウシ (58)

ナシジイソギンチャク Nemanthus sp.

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葉山は権太郎岩沖の砂地と岩の点在しているところを泳いでいると、イソギンチャクを見つけた。
ちょうど岩からヒョロヒョロっと生えたヤギに付いていた。
ナシジイソギンチャクである。
体壁に梨のような斑点があることから梨地か。
ヤギは、潮の流れに乗ってくるプランクトンを捕食しているので、潮通しの良い所に多く棲息する。
そのヤギにくっついていれば、喰い逸れることがないことを知っている。
非常にお利口さんなイソギンチャクなのだ。



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本州中部から九州にかけての水深10~30mに分布すると言われている。
これは、権太郎岩の左側水深10mの所にいたもの。
触手をキンチャクの中に収めている。
結構浅い所にいるんだなあ、と思っていたが、次に来た時にはいなかった。
やはり、居心地がよくなかったのだろうか。
案外自由に動き回っているようだ。
しかし、葉山では、大きなヤギが少ないせいか、あるいは水温などの関係か、このイソギンチャクは多くない。



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これは伊豆海洋公園でのもの。
伊豆では、このイソギンチャクは多く、縦分裂を繰り返して、このようにほとんどヤギの枝を覆ってしまうような状態もよく見かける。
ヤギは一個一個のポリプが集まって一つの木のような形態をなす群体だが、こうなると餌を捕れなくなるのでこのヤギも長いことはない。
そして、ナシジイソギンチャクは他のヤギへと移動していくのだ。
無常だが怖い話じゃ。



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これも葉山の沖で見つけたイソギンチャク。
ナシジに似ているんだが、梨地じやない。
イソギンチャク…摩訶不思議な世界。
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by 1colorbeach | 2012-05-20 21:22 | 刺胞動物 (25)

ダンゴウオ 2  葉山・権太郎岩

今年の葉山は例年にないダンゴウオの当たり年だった。
ワンダイブ5~6個体は当たり前。
10個体以上などという記録的な観察記録もあったらしい。

さすがに水温も高くなってきて数は減ってきた。
しかし、沖への移動の途中か、やや深場の石の間に隠れたゴツゴツしたダンゴ(たぶん貝に擬態していると思うのだが)もまだまだ数見つかっている。

で、僕はというと、今年も一個体も見つけていなかった。
そもそもそんなに興味はないので、探していないのである。

でも、、壁のウミウシを探していると見つかるだろう?と言われる。
それが見つからないのだ。
そういう眼になっていないので、これだ!!!と言われない限りダンゴは見えないようである。

多分、今年葉山の常連の中でダンゴを見ていない唯一のダイバーとなるはずだった。


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しかし、今日たまたま隣で壁を見ていた人が僕を呼ぶ。
知らない人だが、マスクとレギュレーターごしに見る顔は美人のおねいさんである。
ダイビング美人…そんなの聞いたことがない。
で、エツキイワノカワを指指している。
ダンゴだろうが見えない。
首を傾げたら、ダンゴブボ…ゴボゴボと喋って教えてくれた。

ということで、今年も最初で最後のダンゴウオを見ることができた。

本日の葉山、浅場は赤潮が入っているのか透視度2~3m。
沖は、浮遊物は多いものの、透視度7~8m。
水温は、18.3度。
陸は真夏でした。
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by 1colorbeach | 2012-05-13 23:33 | 魚 (89)

ヒョウモンダコ 葉山・権太郎岩沖 Hapalochlaena fasciata (Hoyle,1886)

葉山の権太郎岩沖で、よくヒョウモンダコを見かける場所がある。
このタコ、何度も見ているが、この場所以外で葉山で見かけたのはたった一度きりだ。
当然同じ個体ではないだろうから、この場所にヒョウモンダコが寄り付きやすい何かがあるのだろうか。



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ヒョウモンダコは、10cm程度の小さなタコである。
分布は日本からオーストラリアに及び、熱帯域・亜熱帯域が主な生息場所だ。
葉山でもよく見られ、やはり温暖化の進行かと思ってしまう。
ご覧の通り擬態上手で、移動する場所の色に次から次へと体色を七変化させる。



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実に美しい斑紋だ。
英名はBlue-ringed octopusという。
とくに怒ったときにはこの青の豹柄の紋様は顕著だ。
突付くとパッと浮き出て、よく分かる。
が、本当は絶対やってはいけない。
うっかり触りたくもなるが、禁物なのだ。



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このタコ、実は猛毒を持っている。
唾液にフグ毒と同じ神経毒であるテトロドトキシンを含んでいる。047.gif
だから、咬まれたりすれば、大変危険なのだ。
海岸で、たまの休みに子供と磯遊びをしている、仕事に疲れたお父さんは大変偉い。
しかし、危険な水の生き物を承知していなければ、家族は守れないのだ。
磯遊びや水遊びの季節。
葉山の海岸でも見かけたという話は聞くので十分注意してあげてほしい。

なお、毒という武器があるせいか、このタコは墨をはかないらしい。041.gif


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by 1colorbeach | 2012-05-08 22:23 | その他の葉山の海の生き物 (46)

ホヤの仲間  ???  葉山・権太郎岩

葉山の岩壁を見てウミウシを探していると、ヒドロ虫、海綿、コケムシ、ホヤなどいろんなものが見
えてくる。
老眼で見えないのではないか?と問われそうだが、最近は度なしのマスクをしているのだ。
その代わり、遠くは見えない。
タイミングよく、海も濁ってきたし、コンパスがあれば何とかなる。

で、ライトを当てて岩肌をなぞっていくと、岩に空いた穴の中に棲んでいる「何か」が、光を感知してピョコッと引っ込むのだ。
あまりに速くて、実態がなかなかつかめなかった。
ずっと「何だろう?」と夜も眠れず酒ばかり飲んでいた。
酒を飲む言い訳に聞こえたらそういうことでもある。
しかし、ついにその中でも光に鈍感なトロイヤツと巡り合ったのだ。



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何だコリャ。
一つ目の化け物である。
きっと地球を征服しに来た宇宙人かもしれない。
ジッと海底に潜んで、仲間の応援を待っているか襲撃の時期を狙っているのだ。
口もでかくて歯も鋭い。
指でも突っ込もうものならガブリとやられる。
ジャ、帰るか。
というわけにもいかず、写真を取ってみた。

穴が二つか。
一般的には入水孔と出水孔で、ホヤの仲間かなと思う。
ホヤって言うのは、幼生のときには遊泳しているのだが、眼、神経、筋肉、背骨のような器官である脊索などを持っていて、カニやイカなんかより遥かに人間に近いといわれている。
確かに、この顔を見るとなぜか親しみが湧く。

口の感じが有明海にしか棲んでいないワラスボという魚にも似ている。
もし、この穴からニョロニョロと出てきて後をついて来られたらどうしょう。
最近こいつが怖くて葉山の海で潜っていない。
地球防衛軍に知らせるべきかどうか悩んでいる。

穴の直径20mm 水深12m
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by 1colorbeach | 2012-05-03 23:16 | その他の葉山の海の生き物 (46)