トガリアヤメケボリ 葉山・権太郎岩 Primovula (Cuspivolva) cuspis(Cate,1973)

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葉山の水深7mのヤギにいつも付いている貝があった。
また、沖の水深14mのヤギでも同様のものを見つけた。
シュスヅツミに似ているなあと思っていた。
でも、シュスヅツミにしては、ずんぐりしているし殻のふくらみの部分がお尻(後管溝)の方に盛り上がっている。
で、愛読書である「ウミウサギ 生きている海のジュエリー」(誠文堂新光社)で調べてみた。
トガリアヤメケボリである。
尖っていないアヤメケボリもいるのでややこしい。


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殻高10mm程度の、トサカに付くウミウサギガイの仲間である。
割と殻が厚く形はひし形に近い。
殻の透ける軟体に黒の斑点と白い小さな突起が全面にある。
分布は三浦半島以南。
けっこう本州南岸の浅海で普通に見られるらしく、貝殻は海岸にもよく打ち上げられているそうだ。

ウミウサギガイ、結構葉山にはたくさんいて嬉しい。
まだまだ出てくると思うので、毎年何に遭えるのか楽しみである。
まったく、もっともっと人気が出ても良いとおもう生き物なのだが。
と、尖ってはいけない。



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ちなみに、シュスヅツミはこれ。
全然違うじゃん。
僕の眼力なんてこんなもんだ。
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by 1colorbeach | 2012-02-25 10:32 | 貝 (40)

ツノガニ or マルツノガニ 2 葉山 ガイドロープ 

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以前ご紹介したツノガニorマルツノガニと思われるカニ。
まとったカイメンらしきものを剥がないと区別はつかない。
甲の下のほうの縁に一対の突起があるのがツノガニで、ないのがマルチャンだと聞いた。
踏み込んではいけない世界である。

このカニは、葉山沖の岩礁帯のヤギ類に、よく数個体で付いている。
が、これは水深12mのガイドロープに、ここのところ単独で棲みついている。
どこからか流れてきたのだろうか。
イッカクの角のようなガヤが立派で勇ましいが、どことなく哲人のような崇高な後姿だ。
孤高の彼にいつしか連れ合いができればいいなと密かに願っている。
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by 1colorbeach | 2012-02-19 09:05 | 甲殻類 (61)

キヌハダウミウシ 葉山 権太郎岩 Gymnodoris inornata(Bergh, 1880)

黄色くてプックリしていて可愛い。
絹に皺を寄せたような体表。
実に、滑らかな感触を想像させる。
思わず、裸で包まりたいような欲求に駆られる。
おやすみなさい。
って、まだ早い。



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これは、権太郎岩水路、水深10mの石の下にいたキヌハダウミウシ。
石をめくると丸まっていたものが、段々とこのようにウミウシの形をしてきた。
縮んでいたのである。

ウミウシは、通常、海草か、コケムシやらカイメンやらの動物でも形が植物っぽいものを食べているのが多い。
しかし、このウミウシは、姿形の可愛らしさに似合わず、実はそのもの…ウミウシを食べているのだ。
怖いでしゅ。



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葉山の浅瀬、水深50cm~1mは面白い。
甲殻類、ギンポの仲間、ウミウシなどが山ほど観察できる。
ドライの季節は、沖から戻ってきた後、オシッコの続く限り観察をしている。
ウェットの季節は、ほぼ半日入っている。
浅瀬で遊んでいるうちに南風が吹き出して、二本目のエントリーが出来なくなったこともある。
そこで見つけたのがこれだ。

キヌハダウミウシがクロシタナシウミウシを捕食しているところだ。
このとおり、吸い付いて離れないといった様相だ。
しかも、自分より横幅はでかい。

オシッコを我慢した甲斐があった。
しかし、興奮してチトちびった。
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by 1colorbeach | 2012-02-16 21:58 | ウミウシ (57)

マハタ 葉山 権太郎岩沖の砂地

この時期、水が綺麗で嬉しい。
葉山沖の海の中もこの通り。



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権太郎岩沖の水深14m。
砂地に小さな根が点在する。
こういう根を拾って歩くと楽しい。
ウミウシが何気なく岩にたかっていたり、トサカに甲殻類が潜んでいたりと。



2
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で、こんな生き物と遭遇もする。
ハタのお子様である。
根回りでチョロチョロしているところを見つけた。
体長7~8㎝か。
葉山では成魚を見かけることは多分ほとんどなく、お子様も珍しいかもしれない。
市場や寿司屋などで見かけることはあるが、たいていはすでに昇天されているか寿司ダネになっている。
ハタは、成魚になると1mにもなる根魚で食用魚である。
いわゆる高級魚で、滅多に市場には出回らない。



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で、馴染みの寿司屋でハタを出してくれた。
おろした魚の身を寿司用に切り出すと、必ず半端が出る。
魚は寿司ダネになるために産まれて来たのではないので当たり前である。
実は、ハタの握りを注文したら今日は終わってしまったとのこと。
まかないで食べようと思ってた半端をサービスでもらったものだ。
ラッキー!!!!!!
白身ならでの上品な脂と旨味。
ハタは本当に美味しい。
実は、ハタのアラもお値打ちなのだが、鍋までお願いするほど図々しくはなかった。
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by 1colorbeach | 2012-02-11 12:06 | 魚 (88)

バルスカニダマシ 葉山 権太郎岩沖 Pachycheles hertwigi

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カニダマシ。
バルスカニダマシという。
そういえば、カニダマシを紹介するのは初めてだったような気がする。
カニとあるが、ダマシとつくのでカニではない。
異尾類といって、ヤドカリやタラバガニの仲間である。
タラバガニはカニの仲間ではないのだが、なぜかカニよりも美味い。
でも、ケガニのが美味いか。



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この写真では分からないが、見た目、脚(鋏脚を含む。)がカニと比べると一組足りない4組8本である。
しかし、よく見ると、5組目は、実は歩く機能はないくらい小さいが、ちゃんと折りたたまれて存在しているのである。
第二触角がピーンと長いのもこの仲間の特徴だ。




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バルスカニダマシは、礁原や礁斜面の転石などの下に潜み、昼も夜もほとんど姿を現さないといわれている。
体色は一般的には淡茶色で、鋏脚が短毛で覆われている。
鋏脚の指の部分と甲は無毛であるとのこと。
これは、黄色い海綿に隠れていたのだが、実に綺麗な色合いだ。
葉山沖、水深12mの岩場にて。
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by 1colorbeach | 2012-02-04 10:22 | 甲殻類 (61)