ヒラムシ 2 (紫・白・茶など) 葉山 権太郎岩沖

石をひっくり返していると色々な生き物に出遭う。
そもそも彼らにとっては無粋な訪問者に出遭いたくないために石の下にいるわけで、いい迷惑である。

葉山の石の下でよく見つかる生き物にヒラムシがいる。
ヒラムシは、扁形動物門に属する。 
仲間には、
最近は飼っている人がほとんどいないサナダムシ、
キタキツネなどを通して人に感染するエキノコックス、
時折大物が出てお騒がせとなる鉈頭のコウガイビル、
切っても切ってもそれぞれが再生する人類の夢のような生き物プラナリア
など個性豊かな面々が揃っている。


1
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これヒラムシだ。
水深10mの石の下に張り付いていた。
地味な色合いで最初は気が付かなかったが、光を当てるとこの通り。
ヒラムシは、ウミウシとは分類上まったく遠い生き物なのだが、よく似る種類も多い。
時に、彼らは確固たる意思を持ってウミウシに擬態しているのではないかとも思ってしまうくらいだ。
色々な説はあるが、毒のあるウミウシに擬態することによって、魚などの捕食者から身を守っているとも言われている。
偶然なのか、あるいはもしそうなら、どうやってウミウシの存在を感知しているのかも不思議だ。



2
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いろんなタイプのヒラムシがいるが、これはブツブツ系。
僕に見つかり、体をくねらせ動き出そうとしている。
しっかり、触覚だか擬触覚だかを急遽作っている。
彼は間違いなく意思を持っていると思う。
気持ち悪いか綺麗かはそれぞれの判断はあるが、なかなか見栄えもする。

僕は、これがマドレラ・フェルギノサというウミウシに擬態していると主張している。
友人たちは考え過ぎだという。
マドレラ・フェルギノサはこれ↓
いかがでしょうか?

3
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by 1colorbeach | 2012-01-28 11:51 | その他の葉山の海の生き物 (46)

セスジミノウミウシ2 葉山 権太郎岩 Flabellina rubrolineate (O'Donoghue, 1929).

権太郎岩の水路の壁は、良く見ると綺麗なコケムシやら海綿やらヤギやらがわんさかと付いている。
当然これらを食べたりこれらに付着したりと、生き物たちの餌や棲み処・隠れ家にもなっている。

この壁をじっくり見るのが好きだ。
しかし、大抵沖から帰ってから立ち寄るのでオシッコを我慢しながらの苦楽の探索となる。
このことを昔の人は「人の苦楽は壁一重」と言ったものだ。
また、老眼なので、細かいものは駄目だ。
さらに、集中力散漫なので、大きいものも駄目だが、何らかの生き物には運が良ければ遭える。


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水深8m。
綺麗なウミウシが移動中であった。
動いていれば僕にでも見えることがある。
よく見ると背中にスジが。
今日は度入りのマスクではないので、近くは比較的見える。
そのスジのもので、セスジミノウミウシである。
体長は、12~3mmくらいか。
葉山では、藤色ベースに触角やミノなどの先が紫色のやつが多いが、これはオレンジバージョン。綺麗だ。
時折、アカエラミノウミウシとのハイブリッドではないかと思ってしまうのだが。



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このウミウシ、北は北海道から南は沖縄まで、のど自慢の出場者のごとく広範に分布する。
色彩変異に富んでおり、いろいろな彩が楽しめる。
葉山では水温が低下するころから見かけるが、夏でもいるポピュラーなウミウシだ。
軟体動物門 貝殻亜門 腹足綱 後鰓亜綱 裸鰓目 ミノウミウシ亜目 サキシマミノウミウシ科 サキシマミノウミウシ属に分類される。
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by 1colorbeach | 2012-01-21 16:28 | ウミウシ (58)

キリンミノ 葉山 権太郎岩沖 Dendrochirus zebra (Cuvier,1829 )

昨日15日(日)の葉山は、ウネリは残っていたものの大したことはなく、白濁りはしていたものの水色は綺麗で、沖は10mは見えていた。
のんびり一人で権太郎岩の左と右の沖を一本ずつ、あちこち廻ってきた。
前の晩から水分を控え、最近手離せなくなった介護用パンツを穿きいざ海へ。
見ようによってはエロチックだが、グロでもある。
あっ、当然上にドライスーツは着ている。
水温14℃。
かなりつべたい。
もっとも気温は8℃。
年寄りには年々辛くなる葉山であった。
駐車場まで作れとは言わない。
だれか、海岸沿いにトイレと温泉作ってくれないかなあ。
後、エントリー口までの遊歩道。
葉山町長にでも立候補するか。
4年後だ。



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今日の大ヒットである。
キリンミノ。
大きさは5~6cm。
どういうわけか、キリンミノカサゴとは言わない。
ミノカサゴの仲間だ。
学名ではシマウマということにはなっているが。

この時期、葉山にこんなのいるんだなあと感激。
分布は相模湾以南とあるが、葉山では超レアである。
僕は初めて葉山で見た。
沖の岩壁でウミウシを探していたら、窪みに身を潜めていた。
水温からするとだいぶ動きも鈍くなっている。
冬は越せない死滅回遊魚だ。
いつまで頑張るのだろう。
特徴は、下の写真でなんとなく分かると思うが、お尻というか尾に近い縞がTの字になってる。
こんな素晴らしい出会いがあるのだったら、僕も介護用パンツでなくてTバックにすればよかったか。
失礼しました。



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by 1colorbeach | 2012-01-16 22:35 | 魚 (89)

イソハゼ  葉山・権太郎岩・浅瀬  Eviota abax (Jordan and Snyder,1901 )

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イソハゼは、潮間帯から転石の浅場に生息している。
青森県以南から八重山にかけて分布する日本固有種なのだ。
葉山でも、磯遊びのタイドプールなどで御馴染みの普通種だ。

これは大きい方で、4cmくらい。
佃煮か丸干しくらいにしかならないか。
難しいことは抜きにして、大きな特徴としては、頭部から目の下にかけて黒の斑紋があること、胸鰭の付け根に大きめな黒斑が2つあることだ。
これは、第一背鰭が長くオスである。
実は、目立つからなのか、この背びれが長いほど、メスを引き付けるといわれている。
僕の場合、長くても通常はそれを見せびらかすことができないのが、もてない原因かと思う。
婚姻色が綺麗だ。
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by 1colorbeach | 2012-01-14 21:29 | 魚 (89)

スナイソギンチャク 葉山 権太郎岩沖  Dofleinia armata Wassilieff, 1908

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数年前の冬のことだった。
透視度の良い葉山の沖を泳いでいて、岩の集まっている砂地を通った。
その中の一つの岩を見ると、岩壁にたくさんの色とりどりのスナイソギンチャクが付いていた。
まだ大人には成りきっていないようなのだが、繁殖か何かで集まっていたのだろうか。
この子たちは何処からどうやって何のためにここに集まっているのだろうかと、想像が膨らむ。
その後、沖に出て近くを通るときは、必ずここを覗くようにしている。
一昨年も同じ季節の同じ場所でこれらを見つけた。
昨年はだめだったが、今年は遭うことができた。
これは、白と黄色のトラと言って良いのだろうか、自然の色彩は言葉では表現ができないほど美しい


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次は、薄いピンクのやはり美しい個体である。
神様はどうしてこのような色合いを作られたのだろうか。
この子たちは、通常は砂地で見かけるイソギンチャクなのである。
砂の下にある石などを土台にして、48本の触手を花のように海底から広げている。



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これは、ちょっと趣向を変えて三毛猫風。
スナイソギンチャクの色彩変異は非常に多様だ。
観賞用としても売買されているが、この自然な美しさは水槽の中では絶対に出ない。
ただ、綺麗な花には棘があるというか毒がある。
触手の白いポツポツは刺胞という毒液の入ったカプセルなのだ。
素手で触れば、瞬時に毒を撃ち込まれて痛い目に遭う。


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この子たちは、刺胞動物門 花虫綱 イソギンチャク目 ウメボシイソギンチャク科に属する。
本州中部~九州に分布する。
夜なのだろうか、どこからともなく、この場所に一個体ずつ集まってくるのかもしれない。
そして、このように葉山沖水深15mの暗い海底にひっそりとお花畑を作るのだろう。
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by 1colorbeach | 2012-01-07 11:09 | 刺胞動物 (25)

コボレバケボリ  2

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 (権太郎岩を望む。)


あけましておめでとうございます。
記録として残せればいいやと、昨年マニアックなブログを細々と始めましたが、訪問してくださる方々も徐々に増え、続ける励みとなっています。
いつもありがとうございます。
今年も、葉山の海の中の生き物を紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。





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今、コボレバケボリを葉山のアチコチで見つけることができます。
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by 1colorbeach | 2012-01-02 23:41 | 貝 (40)