トックリガンガゼモドキ 葉山 権太郎岩 Echinothrix calamaris (Pallas, 1774)

海の中で一番嫌いな生き物は何か?と聞かれたら、僕は間違いなく「ガンガゼ」と答える。
二番目はダイバーである。
僕のように泳がないで底を這うダイバーにとっては、石の下や間、岩のくぼみなどに群棲するガンガゼは天敵である。
毒があり、これに刺されるとかなり痛い。
何度、ドライやウエットの上から腿や膝を刺されたことやら…。
僕の物忘れの酷さはガンガゼの毒のせいだとも思っている。
で、トックリガンガゼモドキも、ウニの仲間であるガンガゼ科に属する棘皮動物だ。
彼らには罪はないが。



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真っ黒でギラギラしたガンガゼとは違って上品ともいえる装いだ。
ガンガゼの棘は長い針のようだが、こちらは細い棘だけではなく、パイプのように太いものもある。
太い棘は、上品な茶色というか鶯色というか縞模様がある。
オブジェとして飾っておきたいとも思うが、細い棘の方には毒がある。

今はクラブって言うのか…昔のディスコにあったミラーボールも特徴的だ。
EW&FやBee Geesの世界だった。
たまに、Zeppelinとかもかかっていたなあ。

このミラーボール、天井に飾っておきたいとも思うが、実は肛門である。
要は脱肛しているのだ。
戻してあげたいが、刺されるといけないのでまだやっていない。

房総半島以南に生息すると言われているが数は少なく、暖海性で珊瑚礁域ではよく見かける。
葉山では珍しい。
冬を越すことはできるのだろうか。
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by 1colorbeach | 2011-12-26 00:26 | その他の葉山の海の生き物 (46)

ユビワアケウス 葉山 権太郎岩左沖 Achaeus sp.

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汚いカニである。
などと言ったらあの甲類酒席研究員からパンチとキックが同時に飛んできそうだ。
でも、極めて汚な系だ。
何をくっ付けているのだろうか。
デトリタスだろうか。
せっかくアケウスの仲間であるならば、色の綺麗な海綿とかを羽織りたかったろうに。
かわいそうなやつだ。
ユビワアケウスという。



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よく見ると、右の鋏脚の爪の部分に茶色の斑紋がある。
これを指輪に例えて、ユビワアケウスか?
学者がつけたわりには、ロマンチックである。
名前の由来かどうか定かではないが、このカニの特徴ではある。
鋏脚が見えていれば判別はしやすいが、だいたい隠れているし、そもそも、全体がゴミだか何だかわからないことが多い。
散々、汚いだのかわいそうだのと言ったが、この子は比較的綺麗な個体だと思う。
豚顔だが。

ヒメハナギンチャクの棲管部分でよく見つかるが、共生しているのかどうかは定かではない。
いずれにしても、非常に見つけにくいカニではある。
そもそも、ヒメハナギンチャクの棲管など普通は見ないし、刺されても嫌なので近づかない。
しかし、葉山にもちゃんと根付いている、興味深い生き物だ。



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ヒメハナギンチャクとのツーショット。
やらせっぼくて、スマン。
しかし、このヒメハナギンチャクは綺麗だなあ。
言わば、掃き溜めに鶴ではなく、お花畑に家庭ごみ。
ユビワちゃん、ごめん。
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by 1colorbeach | 2011-12-18 22:03 | 甲殻類 (61)

オノミチサンゴ 2 すり鉢沖右手 本日の葉山のダイビング

今日の葉山は綺麗だった。
沖合いを抜けていった前線のせいか、水面はザワザワし多少ウネリはあったが、実に綺麗な海だった。
岸壁の上から見て、ウォーッ!
水面移動して、ウォーッ!
潜行して、ウォーッ!
ウエイトを足の親指に落として、ウォーッ
ってことで、痛風を発症しなければいいが。



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透視度15m~20m。
コンパス要らずだ。
ナチュラルナビと出会い頭のダイビング。
時折、こんな地形だったっけと確認しながら、調子に乗って、どんどん権太郎岩の沖に出てみた。
本来の、泳がない、中性浮力は取らない、遠くに行かない、という僕のダイビングスタイルを崩して、2本ともいつもの3倍は泳いだ。
とても、一昨日まで風邪気味だったとは思えないが、この後が怖い。



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沖の砂地から戻ってくるときに、オノミチサンゴを見つけた。
通常は、帰りは水深10mラインくらいをキープして戻ってくるし濁っているので気付かなかったが、小さい岩の下のほうにポツンと付いていた。
5つ目見っけ。

陸に上がって、古株の常連さんに自慢げに話したら、そこまではみんな知ってると笑われた。
鮫島の反対側に6つ目があるらしいとのことだが、いつか透視度30mくらいになったら探しに行ってみようと思う。
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by 1colorbeach | 2011-12-11 21:36 | 刺胞動物 (25)

クロヘリアメフラシAplysia parvula (Guilding in Morch, 1863)

アメフラシというと、大抵はスルーされる。
浅場の生き物では、ナマコとアメフラシが、でかくて気持ち悪いと一般的にはいわれている。
しかし、海の中でフットボールをするなら、形的にこの2種に決まりだろうと思う。
特に、アメフラシなら煙幕も出し敵をかく乱できる。



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お馬鹿な話はさておき、同じアメフラシの仲間ではこの子は可愛いほうだ。
クロヘリアメフラシ。
大きさは大体1~3cmくらいだ。
色は赤褐色や暗褐色。
また、基本的には雪の結晶のような白い斑点がある。
そして、貝殻を包む外套膜の周りが黒く縁取られている。
それでクロヘリ。
水温が下がる時期、浅場でよく見かける。



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4本の触覚があるが、頭触覚の下を見て欲しい。
芥子粒の様な点がある。
これが眼である。
可愛すぎる。
これを見ると、異形の者であっても許せる。




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これは、水深7mの岩壁にいた1cmくらいの小さいやつ。
白い斑点がないツルンとした葉山では珍しいバージョンだと思う。
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by 1colorbeach | 2011-12-09 23:53 | ウミウシ (58)