カテゴリ:魚 (88)( 88 )

イソハゼの仲間 葉山 権太郎岩  Eviota sp.

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アカホシイソハゼだとずっと思っていた。
どうも違うようである。
僕の持っている図鑑(「山渓カラー名鑑 日本の海水魚」 山と渓谷社 3版 2009)では、アカホシイソハゼは、トカラ列島以南の水深20m以浅の岩礁域に生息するという。
トカラ列島って、鹿児島の先じゃんか。
特徴は、頭部の赤色斑は明瞭、眼の背面に紋様がある。
その通りだ。
しかし、たまたま、一尾や二尾を見かけたならば、アカホシイソハゼかもしれない。
葉山には普通に通年居るのだ。

本種によく似た種が温帯域に生息するとの記載があって、眼から鱗が落ちた。



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葉山の大きな岩礁の窪みや亀裂でよく見かける。
葉山では極めて普通種だ。
チョロチョロと動くが、ハゼの仲間にしては警戒心は薄い。
光やレギの吸排気音をそれほど嫌がらない。
綺麗なので居ればついついカメラを向けてしまう。

実は、伊豆のIOP、大瀬崎、浮島でも、これと思しき種を見かける。
身近な魚なので、早く同定されないかなあと思う。
ハゼは、奥深い。


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浮島で撮影したもの。
何か違うなあ。
でも、同じみたいだし。



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ハナヒゲが可愛い。
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by 1colorbeach | 2012-12-22 08:53 | 魚 (88)

カマス 葉山権太郎岩 Sphyraena pinguis

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アカカマスである。
いわゆるホンガマス。
夏から秋にかけて、葉山の浅瀬にも、このカマスの小さいのが回遊している。
葉山の磯場と権太郎岩の間の湾は、カタクチイワシやキビナゴなどの小魚が廻ってくる。
それを追って、たまにイナダだのが追っかけて来るのだが、このカマスもイナダと同じ魚っ食いで湾内に居付いているのだ。

大きなカマスを開くと、よくお腹の中にカタクチイワシがたくさん入っていることがある。
カマスも活きがいいと、腹の中のイワシも生で食べられそうなくらいだ。

カマスは、実に美味しい魚だ。
開いて軽く塩をして、一夜干しにしたら最高である。
食べ方はこれしかないと言っても良いくらいだ。
もともとは水っぽい魚である。
水分を跳ばして旨みを凝縮させたほうが良い。
最近これを刺身で食べさせる店も多いが、刺身至上主義と言ったところか。
魚にはその魚の美味い食べ方があるとは思うのだが。

これまで、いろんな魚を食べてきたが、こんなに味の密度の濃い魚はいない。
しかも、脂があってもしつこくない。
これを肴に飲み出したら止まらない。

しかし、市販のカマスの干物は鮮度もよくない上、塩っぱくてダメだ。
血圧に悪い。
やはり自分で作るのに限る。
そして、今夜も飲みすぎるのである。
これはこれで肝臓に悪い。
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by 1colorbeach | 2012-11-03 22:29 | 魚 (88)

リュウグウノツカイ ? サケガシラ ? 大瀬崎 湾内 

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結局はサケガシラの一種ではないかということになった。

ナイトで大瀬の湾内をタラタラ泳いで砂地に向っていた。
途中、ライトに照らし出されたのは銀色に光る魚だった。
おっ、タチウオだ、と思ったが、どうも様子が違う。

これ、興奮してあわててシャッターを切ったもの。
背鰭や胸鰭や尾鰭が写っていない。
頭と胴体だけだ。
灯りで照らして、シャッターを炊かないで撮る方法でやれば良かった。
しかし、それどころではなかったのだ。
リュウグウノツカイだと信じて疑わなかった僕の指は震えていて頭は大混乱だったのである。
危機管理能力に欠けている。


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これは頭部と眼、そして寝癖のように跳ねたのは腹鰭、右のほうに長く糸のようにたなびいているのは尾鰭。
写真を見るとショボイが、実物は実に美しかった。
暗闇にボワーッと浮かび上がった魚体はこの世のものとは思えないほど美しかった。
このときばかりは、女体より魚体の方が好きだと思った。
しかし、写真を撮ろうとして灯りを向けると真正面から近づいてくる。
横に移動しようとしても必ず垂直に頭を光のほうに向けてくる。
ライトを消したら暗くて見えない。
追って横を向かせようとしているうちにどこかへフラフラッと泳いで行ってしまった。
後悔だけが残った。

僕の持っている図鑑に照らしても、リユウグウノツカイでもサケガシラでもないように思える。
でも、いまだに心のどこかにリュウグウノツカイではなかったのかとも思っている。
いずれにしても深海性か沖合いの中層に生息する魚だ。
大地震が来ないことだけを祈っている。

大瀬マリンサービスのブログ
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by 1colorbeach | 2012-10-24 20:23 | 魚 (88)

アカメフグ 葉山 権太郎岩 Takifugu chrysops (Hilgendorf,1879 )

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葉山の浅い藻場では普通に見かけるフグである。
以前、ヒガンフグも関東ではアカメフグと呼ばれていると書いた。
釣りブログなどを見ていると、大抵ヒガンフグがアカメフグと紹介されている。

これが掛け値なしのアカメフグだ。

このフグ、実に美味いらしい。
かつて、アジ釣りか何かの外道でこれを釣った。(ひょっとしたらヒガンフグだったかも。)
フグだから捨てようと思ったら、船頭が「美味いから持って帰れおー、身は平気だおー」と言う。
でも、家訓に「フグより美味いもんはあるのだから、わざわざ食べる必要はない」とある。
ところが、一緒に行った奴が、欲しいと言う。
身は無毒だが、何を間違って毒を食らうか分からないので、素人調理は危険だからやめろと言った。
風の便りでは、彼はまだ生きているらしい。



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この魚、葉山の浅瀬のカジメなどが生い茂る岩礁地帯を優雅に泳いでいる。
警戒心が薄く、ダイバーに平気で近づいてくる。
この点は、べラやカワハギなどと同じで、愛想のない石鯛(しかし、幼魚はきわめてフレンドリーで、海水浴などをしていると、近寄ってきては腹とか乳首とかをかじる。)や石垣鯛などとは違う。
房総半島から土佐湾にかけて分布する。
初夏に岸辺に集団で近寄り産卵するらしい。


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by 1colorbeach | 2012-08-04 10:30 | 魚 (88)

ダンゴウオ 3  葉山 権太郎岩

また、ダンゴウオかよ、とお嘆きのあなた。
お前ダンゴ興味ないんじゃないの?と非難するあなた。
どうでもいいと思っているあなた。
ごもっともです。
お許しください。



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以前、今年最初で最後のダンゴの話をした。
はずだった。
ところが、その後、1ダイブで4個体も見つけてしまったのである。
それも探していたわけではなく、偶然にだ。
なかなか可愛いと思うようになったのは情が移ったのか。


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これは紫ダンゴ。
なんだこりゃ。
紅いもタルトの出来損ないではないか。
あれ、大好きなんだよな。
御菓子御殿が恋しい。
これ、フワフワフワ~っと泳いでいたのだ。
音もなく、移動して着底した。
かなりの忍術の使い手であるのは間違いない。



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なんだこりゃ。
石である。
いや。小石にたかっていた岩型のダンゴである。
この魚、面白い。
通常エツキイワノカワという海藻に付いているのは、赤っぽくて丸まっちい。
ただ、成長するにつれ、水温が上がるにつれ、どんどん沖に向かう途中の石の下などで休んでいるやつはこんな感じだ。
水深10mで見つけたもの。
アヒルの足のような吸盤型の腹ビレが可愛い。

ダンゴウオの生態ってよく解っていないらしい。
が、葉山で見聞きした限りではこんな感じ。
毎年冬に交接か産卵かで、浅場に寄る。
年明けの厳冬の大潮の夜の磯でごつい成魚が見られる。
その後、2月初め頃からその年に生まれた天使の輪のついた細かいのが、浅場のエツキイワノカワで見つかりだす。
そして、2~4月はダンゴフィーバー。
5月頃まで続き、月末には沖に移動する。
といった感じか。

今年は、沖に旅立つ10mmくらいに成長したダンゴたちにたくさん会えて良かった。
また、来年会おうね。

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by 1colorbeach | 2012-06-23 10:30 | 魚 (88)

カワハギ 葉山・権太郎岩 Stephanolepis cirrhifer (Temminck & Schlegel, 1850)

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葉山の海のどこにでもいる魚の代表選手というと、べラの仲間のキュウセンとこのカワハギがいる。
市場価値としては、関東ではキュウセンは見向きもされないが、カワハギは高級魚である。
実は、毒々しい色のキュウセン(♂)は関西では珍重されており、さすが大阪だと思う、って偏見か。

カワハギは、新鮮なものは薄造りにして、裏ごしした肝を和えた醤油で食べる。
淡白な締まった身に肝の濃厚さ。
いくらでも酒が飲める。
肝の大きな冬の時期が良いなあ。
また、ちり鍋にしても美味い。
上品な良い出汁が出る。
グルメブログか。


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カワハギは、北は北海道から西は東シナ海まで分布する。
皮は堅くザラザラしているが、簡単に手で剥がれる。
だからカワハギ。
地方によっては、「バクチウチ」と呼ぶところもある。
負けると身ぐるみ剥がされるからか。

このおちょぼ口が曲者だ。
この口から水を吹いて砂を巻き上げ、隠れている餌を探す。
環虫類、貝類、甲殻類などを食する。



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僕は過去にかなり釣りに凝っていたが、とりわけ好きだったものの一つはこのカワハギ釣りだ。
なぜかというと釣るのが非常に難しいのだ。
餌を一気に食わず、まずこのおちょぼ口でつつく。
異常がないと思うと口に含む。
おかしいと思えば吐き出すし、かじっては吐き出す。
これを釣り人に感知させずに行うのだ。
だから、気が付くと当たりもないのに餌はなくなっている。
だから、釣り方は色々あるのだが、基本は、竿をゆっくり上げ下げして(「聞く」という。)、重みを感じたり何かおかしいと思ったら合わせるのだ。
まだ下手な時は何度やっても、重みや変化が判らず餌ばかり取られていた。
悔しいので、高い竿を買い、毎週毎週釣り宿に通い、指南書を買ったりして勉強した。
それほど魅力的な魚なのであった。



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石の下の生き物を探していると真っ先に寄ってくるのは前述したが、今はただのお邪魔虫である。
石の下に隠れる環虫類や甲殻類を喰ってやろうと、僕の周りを泳ぎ回りながら隙を狙っている。
チョロチョロと実にウザったい。
キュウセンはわりと間合いを取るが、このカワハギはかなり図々しい。
僕の顔の前や手の先にまで寄ってくる。
二度ほど素手で捕まえた。
食ってやろうかと思ったのだが、ダイビングで採取は禁止だ。
手で捕まえたんだからいいじゃないかとも思ったが、サザエを取るのと理屈は同じだ。
忌々しい思い出だ。
すっかり愛が冷めている。

ちなみに体色を実に上手に変える。
これもカワハギ。
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by 1colorbeach | 2012-06-09 19:21 | 魚 (88)

ダンゴウオ 2  葉山・権太郎岩

今年の葉山は例年にないダンゴウオの当たり年だった。
ワンダイブ5~6個体は当たり前。
10個体以上などという記録的な観察記録もあったらしい。

さすがに水温も高くなってきて数は減ってきた。
しかし、沖への移動の途中か、やや深場の石の間に隠れたゴツゴツしたダンゴ(たぶん貝に擬態していると思うのだが)もまだまだ数見つかっている。

で、僕はというと、今年も一個体も見つけていなかった。
そもそもそんなに興味はないので、探していないのである。

でも、、壁のウミウシを探していると見つかるだろう?と言われる。
それが見つからないのだ。
そういう眼になっていないので、これだ!!!と言われない限りダンゴは見えないようである。

多分、今年葉山の常連の中でダンゴを見ていない唯一のダイバーとなるはずだった。


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しかし、今日たまたま隣で壁を見ていた人が僕を呼ぶ。
知らない人だが、マスクとレギュレーターごしに見る顔は美人のおねいさんである。
ダイビング美人…そんなの聞いたことがない。
で、エツキイワノカワを指指している。
ダンゴだろうが見えない。
首を傾げたら、ダンゴブボ…ゴボゴボと喋って教えてくれた。

ということで、今年も最初で最後のダンゴウオを見ることができた。

本日の葉山、浅場は赤潮が入っているのか透視度2~3m。
沖は、浮遊物は多いものの、透視度7~8m。
水温は、18.3度。
陸は真夏でした。
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by 1colorbeach | 2012-05-13 23:33 | 魚 (88)

コケギンポ 黄 葉山 権太郎岩 Neoclinus bryope (Jordan and snyder,1902 )

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権太郎岩の岩壁でウミウシを探していると、この子たちと遭遇することが多い。
このように小さな岩穴の中に潜み、通常は首だけを出している。
晒し首の様なものだ。

葉山では、何種類かのコケギンポを見ることができると言われている。
ザ・コケギンポ、ザ・コケギンポによく似たアライソコケギンポ、トウシマコケギンポ、トウシマコケギンポによく似たイワアナコケギンポらしい。
素人の限界で、僕にわかるのは、ザ・コケギンポ系かトウシマコケギンポ系なのかということだけだ。
これは、黄色系の多分ザ・コケギンポ。



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ザ・コケギンポ系は、背びれの頭側に斑点があること、また、皮弁(頭のフサフサ)が眼の上から3本生えていて、両目で都合6本ある。
トウシマ系は頭の上にもリーゼントかカリフラワーのような皮弁があるので、それが違いのようだ。
後の細かいことは、穴から引き出して、胸鰭の点だとか腹鰭の色だとか鰭の軟条の数だとかという世界に入るので、これ以上はど素人ダイバーには踏み込めない。

僕の友人で、ある所で小さな貝を割ってこの子たちに中身を食べさせ餌付けしているダイバーがいる。
事の是非はともかく、その様を見ていると実に可愛いらしい。
愛着が湧く気持ちがわかる。

ちなみに名前まで付けていて、コケオにギンコというらしい。
名付けのセンスはともかく、オスとメスの違いまでわかってのこととは思えない。
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by 1colorbeach | 2012-04-21 12:19 | 魚 (88)

ヒガンフグ 葉山 浅瀬 Takifugu pardalis(Temminck & Schlegel, 1850)

権太郎岩の手前、水深3~4mのところからのんびりのんびりガイドロープに沿ってエグジットに向かう。
一応、水深5mの権太郎岩の手前で安全停止はするのだが、浅瀬は結構楽しいのだ。
ふと見ると、でかいフグがいる。
50cm近い。

釣り人とダイバーの言う魚の大きさは話半分に聞けという。
僕は両方なのでほとんど嘘に近いことになるが本当だ。
老成したアカメフグ?と思ったが、でかすぎるし感じが違う。
長時間ダイビングの上り際で頭がパーになっているので、陸でカメラの写真で確認したらヒガンフグだった。




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冬は河豚の季節だ。
大好物である。
トラ河豚ではないが、横浜では東京湾でとれた新鮮な河豚を割と大衆料金で食べさせる店は多い。
その場合の河豚は、ショウサイ、アカメ、そしてこのヒガンなどが代表格だ。
チェーン店の水槽で泳ぐトラ河豚なんかよりも、はるかに美味い。
もちろん、卵巣などには毒があり、食べると彼岸行きということが、名前の由来か?

ただ、関東では、ヒガンフグをアカメフグと呼ぶらしく、アカメフグという種が同じ東京湾にいるだけに、ややこしい。
相模湾の葉山でもアカメフグは多いが、もちろんヒガンフグとはまったく別種である。
このような話は魚に多く、「オニカサゴ」の項を参照されたい。

このフグ、大きさは30cm前後になるとものの本にはあるが、掛け値なしにでかかった。
日本各地の岩場や藻場に棲息する。
僕は初めて見たが、彼岸の頃に産卵のため浅場に寄るらしい。
特徴は皮膚にあるブツブツと黒の斑点とか。
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by 1colorbeach | 2012-03-31 20:39 | 魚 (88)

ニシキハゼ Pterogobius virgo (Temminck and Schlegel,1845 ).

葉山の沖には、ニシキハゼが多い。
岩と砂の境に穴を掘って巣を作っている。
人の姿を見ると出たり入ったりしながら様子を伺う。



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ご覧のとおりニシキを名乗るだけあって美しいハゼだ。
ヒレを立てて泳ぐ。
ヒレの蛍光ブルーも艶やかだ。
朱色の縦じまを縁取る蛍光ブルー。
刺青を入れたような顔。
宗教的な荘厳ささえ感じる。





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しかし、顔のアップはオバQである。
何が、宗教的な荘厳さだ。
美しさとコミカルさ、好きなハゼだが、よく見るとそんなに品はないかもしれない。

この魚は、日本の南岸から九州・韓国南岸に分布する。
葉山では、だいたい水深14mくらいの岩礁交じりの砂地で見られる。
大きさは、だいたい15cm程度。
底生成物を捕食する。
幼魚のときは最初横じまで、成長するに従って縦じまに変る。
珍しいパターンだ。
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by 1colorbeach | 2012-03-08 23:24 | 魚 (88)