カテゴリ:貝 (40)( 42 )

ユキミノガイ 葉山 Limaria basilanica (Adams & Reeve,1850)

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ユキミノガイ。

房総半島以南に分布する二枚貝の仲間である。

ゴロタの下に生息する。

オレンジ色のオバQの口の外套膜。

蓑というかビョンビョンの触手。

奇妙な貝だ。

この口をパカパカさせて泳ぐのだ。

これ、面白い。

しかし、この触手に触れてはいけない。

ベチャベチャと手にくっついて切れる。

始末に負えない。

防衛本能だな。

どこかの防衛大臣に見習わせたい。






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「食わず女房」という民話をご存知だろうか。

僕が子供の頃、絵本で見て、夜トイレに行けなくなった怖い話である。

こんなもん、子供向けにわざわざ絵本にするなよと、言いたい。

『ケチな男が、ご飯を食べないという女を嫁にもらって喜んでいた。

しかし、どういう訳か米がドンドン減る。

ある日、男が出かける振りをして、女房の様子を隠れて覗いてみた。

そしたら、女房は大飯を炊き、髪の毛を掻き分け、頭にポッカリ開いた口で釜から飯を食らっていた。』

而して、正体は…………続く。

という話を思い出したくないのに思い出したのである。

これ、似てない?






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ちゃんと白い貝がある。

貝が雪で、触手が蓑。

雪蓑貝だ。

正体は、物語の化け物の正体である「山姥」ではなかった。

海の生き物だし。

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by 1colorbeach | 2017-05-16 23:52 | 貝 (40)

ハツユキダカラ 葉山権太郎岩 Erosaria miliaris (Gmelin, 1791)

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和名ハツユキダカラは、「初雪宝」と書く。

じつに美しい名だ。

ご覧の通り、空から舞い落ちる大小の雪の結晶を散りばめたデザインの貝だ。

緑色を帯びた薄茶色の地が地面で、そこに降り注ぐ白い雪。

夏に出会うと、涼しげでさえある。

気の持ちようか。

房総半島以南に分布する3040mm程度のタカラガイである。

プックリしていてなかなか色っぽい。

葉山の海では、普通に見られる種類で、岩の窪みやゴロタ石の裏などで見つかる。

三浦半島のビーチでの貝拾いでも、普通に見つかる種類である。






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外套膜は、海賊の黒ひげさんみたいで、ちょっとイメージが違ってくるな。


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by 1colorbeach | 2017-04-29 23:59 | 貝 (40)

トコブシ 葉山 浅場

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葉山の海の、とある場所にはトコブシが群れのようにいる。

洗って酒で煮てから甘く煮付け、放置しておく。

汁が浸みこんで、これメチャ美味いんだよな。

酒の肴には最高で、サザエのつぼ焼きとどっちがいい?と言われたら、絶対にトコブシを取る。

だけど、当然獲ってはいけないわけで、いつも、海の中で涎を排出しながらレギュをくわえている。

トコブシはアワビの小さいの?とよく言われるが、科は一緒だが別種。

殻の孔の数と形が違っているそうで、アワビの孔は少なめで盛り上がっており、トコブシはアワビより孔が多く比較的平らであるということらしい。

しかし、海草とかいろんなものが付いていて、穴の数なんてよく分からない。

まあ、棲んでいる所も違うし、トコブシはペロッと剥がれるがアワビはまず道具がないと剥がれない。

アワビの岩に付いている力というのは物凄いもので、絶対に手では無理だ。

って、何度もやっているみたいに聞こえるがそれは誤解だ。

ちなみに、アワビの動いているのは見たことがないが、トコブシは結構高速で移動する。

これ、可愛いんだよね。

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by 1colorbeach | 2017-04-09 19:23 | 貝 (40)

砂茶碗 葉山 権太郎岩左沖砂地

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ハっつぁん ご隠居さん、海ん中の生きもんも、茶碗で飯食うんですかい?
ご隠居さん 何を言ってるんだ。魚や貝がどうやって茶碗持って箸持って飯を食うんだい。
ハっつぁん 蛸や烏賊は手ぇ持ってらあ。
ご隠居さん 叩くと「痛い!」と頭を押さえたのが手だ、なんて言うんじゃないだろうね。バカもたいがいにしなさいよ。
ハっつぁん いやいや、今朝、潮干狩りで河岸っ端行ったらね、海ん中に茶碗がたくさん落ちてたんでさぁ。
ご隠居さん なるほどなるほど。そりゃ茶碗の形はしているが、砂で出来ているので砂茶碗。ツメタガイという巻貝の卵だ。
ハっつぁん 卵? 結構毛だらけ、こりゃ砂だらけ。
ご隠居さん この貝はな、小さい卵を産みながらネバネバしたもんを体ん中から出してな、砂と混ぜてこんなもんを作るんじゃよ。貝といってもこいつらはアサリなどの二枚貝が大好物でな、穴の開いた貝殻を見かけることがあるじゃろ。
ハっつぁん あったあった、たくさん落っこってました。
ご隠居さん ツメタガイが貝殻の穴をあけて中身を食べちまった後さ。
ハっつぁん そりゃとんでもねえ貝だ。
ご隠居さん 確かに、他の貝に被害を及ぼすと言っての、駆除の対象となることはあるが、これはこれで、茹でたり煮たりして食べると、大変美味しい。
ハっつぁん へー、美味いんですかい。この陽気だ、茹でたツメタガイ肴に、冷でキュッと飲りたくなっちまったなぁ
ご隠居さん 何を言ってるんだね。真昼間っからツメタイ茶碗酒はおよし。
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by 1colorbeach | 2016-07-11 20:20 | 貝 (40)

アンガスキヌヅツミとムラクモキヌヅツミ 葉山 権太郎岩右沖

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アンガスキヌヅツミの記事を書いたのは1月のことだった。
あれから幾とせ三年三月。
も経ってないか。
が、まだいた。
6月半ばというのに変わらぬお姿で。
同じお方なのであろうか。



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よく見ると小さいのがもう一体いる。
ん?
どうもアンガスではなさそうだ。
ムラクモキヌヅツミか???
海の中ではよく見えなかったので、ついにペアに巡り逢えたのね、とウミカラマツを榊替りにお祝いをしたのだが、異種のようだ。



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そして、この子たちの居所のウミカラマツに卵が。
どっちの卵だ?
無精卵か?
あるいは、この子たち、実はシノニムで有精卵であるとか。
謎は深まる…
ってほどではないが、しばらく観察を続けようかと。



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by 1colorbeach | 2016-06-24 00:35 | 貝 (40)

アンガスキヌヅツミ 葉山 権太郎岩沖 Phenacovolva angasi  Reeve, 1865




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ウミウサギガイの仲間である。
葉山の権太郎岩沖水深14m、過去には、ムラクモキヌヅツミを見つけたウミカラマツに付いていた。
何気に、ウミカラマツを指示棒で掻き分けてみたら出てきたぞ。
自分的には大発見。
三浦半島周辺には30種を超えるウミウサギの仲間が確認されているらしいが、ある報告によれば、アンガスは記録されていないようで、見られて非常に嬉しいダイビングとなった。




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三浦半島では、稀有な出会いとはなったが、このウサギガイ、伊豆半島以南には、かなり広く分布している。
紀伊半島では、浅海で海老の刺し網によく掛かって上がってくるポピュラーなウサギガイらしい。
ところ変わればである。
一方、殻の形や外套膜の色など変異が多く、分類は混乱しているようだ。
ズングリキヌヅツミやヒメキヌヅツミは同種という説もある。
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by 1colorbeach | 2016-01-21 22:39 | 貝 (40)

オミナエシダカラ 2 葉山

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オミナエシダカラを見つけた。
別に珍しいタカラガイではない。
葉山では一番多い種類かもしれない。
なんだ、と思ったが、産卵していた。
卵の色は薄紫。




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いつも見る卵は白なので、紫は珍しい。
この貝、わりと色彩変異があるので、卵もなんだろうか。
思わず写真を撮ってしまった。

しかし、ツルツルのタカラガイの殻って、マニアには本当に貴重らしい。
海の中にはいくらでもいるのになあと思うのだが、タカラガイマニアが海に潜っているという話はあまり聞かない。




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外套膜はかなりシュールだ。
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by 1colorbeach | 2014-10-26 22:40 | 貝 (40)

マガキガイ 2  葉山 権太郎岩 浅瀬

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いつ見ても奇妙な目である。
海の中でこの子たちに出会うと、必ずちょっかいを出していく。
そう、ひっくり返すのである。
しばらくすると、刀のようなツメを出して、それをテコにしてクルンと起き上がる。
何度やっても楽しい。
そしい、この眼。
この貝がとても美味しいことは以前書いた。
しかし、…いやー、この眼ですか。


浅瀬の砂地に、この時期ポツンポツンと落ちている。
台風が去ってどうなることやら。
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by 1colorbeach | 2014-10-13 23:29 | 貝 (40)

キイロダカラ 葉山 潮間帯  Monetaria moneta (Schilder & Schilder, 1933)

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葉山の浅瀬で生き物を探すのが好きで、ダイビングの終わった後に、いつまでも遊んでいることがある。
この間、知り合いのダイバーに、
浅瀬でタンクとお尻を出して、ずっと写真を撮っているダイバーがいたが、かかわりにならないようにそっと遠回りしてエグジットした
と言われた。
僕のことだった。
で、そういうところで見つけたのがこれ。
キイロダカラという。





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これ、世界中でお金として使われていたことがあるらしい。
それで、宝貝。
買うとか貯めるとか、お金と関係のある漢字はみんな貝の字が使われている。
小学校の国語の時間で習った気がする。
学名もお金っぽい。
海岸にたくさん落ちているだろうに。
関東以南に分布し、30mmくらいまでになる。
潮間帯にいて、普通のダイバーとは出会うことは滅多にない。




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by 1colorbeach | 2014-05-17 22:39 | 貝 (40)

テンロクケボリ2 葉山・権太郎岩沖

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葉山の権太郎岩の沖、砂地の中に大きな岩が点在する一帯がある。
そこには、よくトゲトサカが付いており、その中に様々な生き物が棲んでいる。
一つをペロッとめくったら、シロオビコダマウサギが出て来た。
おーっ、綺麗だな。
もう一つのトサカをペロッとめくったら、なんだこりゃ。
テンロクケボリみたいな感じだが…。

僕の持っている図鑑では「ハナヤカケボリ」と書いてある。





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それで、大瀬崎は「海の案内人ちびすけ」経由で貝博士に照会してもらったところ、何だ、やはりテンロクケボリではないか。

それで、もう一度、図鑑をよく見たら、レイアウト上「ハナヤカケボリ」というタイトルの下に「テンロクケボリ」の写真が掲載してあったのだ。
ややこしいレイアウトだ。
勘違いしたではないか。
まあ、自分は、観察眼は全くないし、踏込みも足らないし、注意力もないが。

とんだハナヤカケボリ騒動となりました。
キイロトゲトサカに付いて、オレンジで美しい。
こんな海の宝石が間近で見られるのも嬉しい。
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by 1colorbeach | 2014-04-13 22:10 | 貝 (40)