カテゴリ:その他の葉山の海の生き物 (46)( 49 )

ヒョウモンダコ 葉山・権太郎岩沖 Hapalochlaena fasciata (Hoyle,1886)

葉山の権太郎岩沖で、よくヒョウモンダコを見かける場所がある。
このタコ、何度も見ているが、この場所以外で葉山で見かけたのはたった一度きりだ。
当然同じ個体ではないだろうから、この場所にヒョウモンダコが寄り付きやすい何かがあるのだろうか。



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ヒョウモンダコは、10cm程度の小さなタコである。
分布は日本からオーストラリアに及び、熱帯域・亜熱帯域が主な生息場所だ。
葉山でもよく見られ、やはり温暖化の進行かと思ってしまう。
ご覧の通り擬態上手で、移動する場所の色に次から次へと体色を七変化させる。



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実に美しい斑紋だ。
英名はBlue-ringed octopusという。
とくに怒ったときにはこの青の豹柄の紋様は顕著だ。
突付くとパッと浮き出て、よく分かる。
が、本当は絶対やってはいけない。
うっかり触りたくもなるが、禁物なのだ。



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このタコ、実は猛毒を持っている。
唾液にフグ毒と同じ神経毒であるテトロドトキシンを含んでいる。047.gif
だから、咬まれたりすれば、大変危険なのだ。
海岸で、たまの休みに子供と磯遊びをしている、仕事に疲れたお父さんは大変偉い。
しかし、危険な水の生き物を承知していなければ、家族は守れないのだ。
磯遊びや水遊びの季節。
葉山の海岸でも見かけたという話は聞くので十分注意してあげてほしい。

なお、毒という武器があるせいか、このタコは墨をはかないらしい。041.gif


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by 1colorbeach | 2012-05-08 22:23 | その他の葉山の海の生き物 (46)

ホヤの仲間  ???  葉山・権太郎岩

葉山の岩壁を見てウミウシを探していると、ヒドロ虫、海綿、コケムシ、ホヤなどいろんなものが見
えてくる。
老眼で見えないのではないか?と問われそうだが、最近は度なしのマスクをしているのだ。
その代わり、遠くは見えない。
タイミングよく、海も濁ってきたし、コンパスがあれば何とかなる。

で、ライトを当てて岩肌をなぞっていくと、岩に空いた穴の中に棲んでいる「何か」が、光を感知してピョコッと引っ込むのだ。
あまりに速くて、実態がなかなかつかめなかった。
ずっと「何だろう?」と夜も眠れず酒ばかり飲んでいた。
酒を飲む言い訳に聞こえたらそういうことでもある。
しかし、ついにその中でも光に鈍感なトロイヤツと巡り合ったのだ。



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何だコリャ。
一つ目の化け物である。
きっと地球を征服しに来た宇宙人かもしれない。
ジッと海底に潜んで、仲間の応援を待っているか襲撃の時期を狙っているのだ。
口もでかくて歯も鋭い。
指でも突っ込もうものならガブリとやられる。
ジャ、帰るか。
というわけにもいかず、写真を取ってみた。

穴が二つか。
一般的には入水孔と出水孔で、ホヤの仲間かなと思う。
ホヤって言うのは、幼生のときには遊泳しているのだが、眼、神経、筋肉、背骨のような器官である脊索などを持っていて、カニやイカなんかより遥かに人間に近いといわれている。
確かに、この顔を見るとなぜか親しみが湧く。

口の感じが有明海にしか棲んでいないワラスボという魚にも似ている。
もし、この穴からニョロニョロと出てきて後をついて来られたらどうしょう。
最近こいつが怖くて葉山の海で潜っていない。
地球防衛軍に知らせるべきかどうか悩んでいる。

穴の直径20mm 水深12m
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by 1colorbeach | 2012-05-03 23:16 | その他の葉山の海の生き物 (46)

ヒメホウキムシ (Phoronis ijimai) 葉山・浅瀬

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この生き物との出会いは偶然だった。
ウミウシの写真を撮ったので画面を見ていたら、横にスズランのような綺麗な花びらがたくさん写っていた。
調べてみたら、ホウキムシの仲間だったのだ。
よく見ると、葉山の浅い水深の岩壁のあちこちに付いている。
この生き物は、キチン質の棲管の中に棲む2属10数種で構成している箒虫動物門動物門に属する。
触手が箒のようなのでホウキムシ。

前にヒメハナギンチャクに付くホウキムシをご紹介した。
その仲間で、可憐で可愛いのでヒメホウキムシか。
この子たちは、多数の個体の棲管がくっついて岩に固定され群生している。
触手によって、水中に漂い流れてくるプランクトンなどを捕えて食べているのだ。

こういうお花畑を覗くのは楽しい。


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by 1colorbeach | 2012-04-11 21:45 | その他の葉山の海の生き物 (46)

セノテヅルモヅル 2  葉山 権太郎岩沖

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昨日葉山の沖をのんびりと潜ってきた。
入ったのが、13:00を過ぎていたので、2本目を揚がったのは17:00近くだった。
昨日は今日と違って暖かく、機材を片付けながら見た夕暮れの海は油を流したような見事な夕凪だった。
こういう葉山もいい。



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で、しつこいがセノテヅルモヅル。
前回見つけたオオウミシダの根元に居ないではないか。
で、探した。
そしたら、沖側の岩の上で寝そべっているではないか。
移動するんである。
今更ながら動物だということを実感。

でも、よく見ると前回のとは違う個体だ。
白っぽい。
で、エビなどの甲殻類が潜んでいないかとちょいと絡んだ脚をほぐし始めてみた。
と、ブワーっと広がったのだ。
彼は嫌なんである。



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クモヒトデの体は、真ん中にある盤(ばん)とそこからニョキニョキ生えている5本の腕(わん)から成る。
写真の真ん中にあるのは、いわゆるテヅルモヅルの盤と呼ばれる本体部分だ。
グチャグチャはしているが、一応、ここから5本の腕が分岐しているのがわかる。
この盤の直径は50mmくらいか。

テヅルモヅルは、昼は岩陰などにいて、夜になると岩の上に出て、腕を振ってプランクトンを絡め取り口に運ぶそうな。
前の写真のような感じなのかな。
時には小魚も捕らえて食べるそうな。
確かに、こんなんだと魚も隠れ家かと安心して近寄るな。


揚がり際、そろそろ海の中も翳り始めていた。
岩の上やヤギを見るとクモヒトデの仲間がしきりに腕を振っている。
彼らの時間である。
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by 1colorbeach | 2012-03-04 20:21 | その他の葉山の海の生き物 (46)

テヅルモヅル …  セノテヅルモヅル (Astrocladus coniferus)  葉山・権太郎岩沖 

葉山常連のフリーの(美人?)イントラさんから、沖にテヅルモヅルがいるよ、と教わった。
居場所を聞いたのだが、彼女の表現があまりに的確過ぎるのと僕のナビが実にいい加減なことでついぞ見つからなかった。
ある日一人で、権太郎岩の沖を徹底的に探ってみた。
一度、伊豆の雲見で見つけたことがあるが、ホームでどうしても遭いたい生き物だったのだ。
葉山ではありえない話なのだが、そろそろデコが出そうになったときについに見つけた。



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セノテヅルモヅルだと思う。
ちょうどオオウミシダの根元にいた。
前衛生け花の根っ子というか、鉢植えの観葉植物を引っこ抜いた根っ子というかそんな感じだ。
テヅルモヅルは「手蔓藻蔓」とか「手蔓縺」とか書く。
「シッチャカメッチャカ」とか「踏んだり蹴ったり」とか「ナンジャモンジャ」とかに語感が似ている。
形態もそういう感じだ。
エビでも隠れていないかと触ってみたが、腕は硬くて折れそうなので止めた。
ところが、触った後に嫌そうに腕をビョーッと動かすのだ。
嫌なやつだ。




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これ、棘皮動物門クモヒトデ綱カワクモヒトデ目に属する。
ヒトデの仲間なのだ。
一応、腕は5本なのだが、それがシッチャカメッチャカに無数に枝分かれし(「20回以上に分岐する」と言うそうな。)、この触手でデトリタス(海の生き物の死骸や糞などの有機物粒子)などを捕食する。
セノテヅルモヅルは、この白っぽい顆粒のボツボツが特徴だ。
色彩や顆粒の数などにより、かつてはイボテヅルモヅルとかヒヨウモンテヅルモヅルとかいう亜種が分類されたこともあったらしいが、現在それらはセノテヅルモヅルの変異とされている。
相模湾以南の太平洋岸の潮下帯に多く分布しているとのことだが、葉山ではレア。
が、秋田県男鹿では普通種らしい。???
なお、オオウミシダも同じ棘皮動物なのだ。


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僕は「ヒトデガイドブック」(TBSブリタニカ)を愛読書としている。
これを眺めながら一杯飲むのが至高の楽しみなのだ。
変?
それはともかく、実は、この図鑑の「クモヒトデ類」を執筆しているのはなんと高校時代に生物を教わった教師だったのだ。
仇名は「ミトコン」(ミトコンドリア)だった。
変な先生だったが、なんとなく親しみがあった。
まさか、こんなのの研究をしていたとは…。
縁とは不思議である。
まだ、お元気なんだろうか。
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by 1colorbeach | 2012-03-01 23:53 | その他の葉山の海の生き物 (46)

ヒラムシ 2 (紫・白・茶など) 葉山 権太郎岩沖

石をひっくり返していると色々な生き物に出遭う。
そもそも彼らにとっては無粋な訪問者に出遭いたくないために石の下にいるわけで、いい迷惑である。

葉山の石の下でよく見つかる生き物にヒラムシがいる。
ヒラムシは、扁形動物門に属する。 
仲間には、
最近は飼っている人がほとんどいないサナダムシ、
キタキツネなどを通して人に感染するエキノコックス、
時折大物が出てお騒がせとなる鉈頭のコウガイビル、
切っても切ってもそれぞれが再生する人類の夢のような生き物プラナリア
など個性豊かな面々が揃っている。


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これヒラムシだ。
水深10mの石の下に張り付いていた。
地味な色合いで最初は気が付かなかったが、光を当てるとこの通り。
ヒラムシは、ウミウシとは分類上まったく遠い生き物なのだが、よく似る種類も多い。
時に、彼らは確固たる意思を持ってウミウシに擬態しているのではないかとも思ってしまうくらいだ。
色々な説はあるが、毒のあるウミウシに擬態することによって、魚などの捕食者から身を守っているとも言われている。
偶然なのか、あるいはもしそうなら、どうやってウミウシの存在を感知しているのかも不思議だ。



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いろんなタイプのヒラムシがいるが、これはブツブツ系。
僕に見つかり、体をくねらせ動き出そうとしている。
しっかり、触覚だか擬触覚だかを急遽作っている。
彼は間違いなく意思を持っていると思う。
気持ち悪いか綺麗かはそれぞれの判断はあるが、なかなか見栄えもする。

僕は、これがマドレラ・フェルギノサというウミウシに擬態していると主張している。
友人たちは考え過ぎだという。
マドレラ・フェルギノサはこれ↓
いかがでしょうか?

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by 1colorbeach | 2012-01-28 11:51 | その他の葉山の海の生き物 (46)

トックリガンガゼモドキ 葉山 権太郎岩 Echinothrix calamaris (Pallas, 1774)

海の中で一番嫌いな生き物は何か?と聞かれたら、僕は間違いなく「ガンガゼ」と答える。
二番目はダイバーである。
僕のように泳がないで底を這うダイバーにとっては、石の下や間、岩のくぼみなどに群棲するガンガゼは天敵である。
毒があり、これに刺されるとかなり痛い。
何度、ドライやウエットの上から腿や膝を刺されたことやら…。
僕の物忘れの酷さはガンガゼの毒のせいだとも思っている。
で、トックリガンガゼモドキも、ウニの仲間であるガンガゼ科に属する棘皮動物だ。
彼らには罪はないが。



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真っ黒でギラギラしたガンガゼとは違って上品ともいえる装いだ。
ガンガゼの棘は長い針のようだが、こちらは細い棘だけではなく、パイプのように太いものもある。
太い棘は、上品な茶色というか鶯色というか縞模様がある。
オブジェとして飾っておきたいとも思うが、細い棘の方には毒がある。

今はクラブって言うのか…昔のディスコにあったミラーボールも特徴的だ。
EW&FやBee Geesの世界だった。
たまに、Zeppelinとかもかかっていたなあ。

このミラーボール、天井に飾っておきたいとも思うが、実は肛門である。
要は脱肛しているのだ。
戻してあげたいが、刺されるといけないのでまだやっていない。

房総半島以南に生息すると言われているが数は少なく、暖海性で珊瑚礁域ではよく見かける。
葉山では珍しい。
冬を越すことはできるのだろうか。
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by 1colorbeach | 2011-12-26 00:26 | その他の葉山の海の生き物 (46)

ヒトエカンザシ Serpula vermicularis

沖縄などと違って、葉山の海は彩が地味だ。
浅いところに珊瑚があるわけではなく、海草もたくさん生えている。
また、透視度の悪い濁っている日が多いため、特に葉山の海は暗いとも言われている。
一部を除いてだが、潜っている葉山のダイバーたちが暗いわけではない。

プリズムに通すと判るように太陽の光には様々な色が含まれている。
この光が海に入ると、波長の長い赤や黄などはまっすぐ海の水に吸収される。
従って、海の中でこれらの色は最初に失われる。
しかし、一度岩壁に強いライトの光を当てると、ステージの踊り子さんたちのように鮮やかにこれらの色が蘇ってくる。
踊り子さんに触ってはいけない。



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横幅10mm程度と小さいので、ライトで岩肌を撫ぜながら眼を皿のようにしてウミウシを探していると見つかることが多い。
暗い岩肌に人知れずポツンと咲いた可憐な花だ。
形状は、ちょうど彩り鮮やかな扇子を広げたよう。



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しかし、これ、環形動物門多毛綱ケヤリムシ目カンザシゴカイ科に属するゴカイの仲間なのである。
石灰質で作った棲管という蓑虫の蓑みたいなものを岩などに固着させ、その中にいわゆるニョロニョロ虫の本体部分が棲んでいる。
きれいな扇子の部分は、鰓冠と言って、これで呼吸をするとともに餌となるプランクトンを捕らえる。



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写真下のほうの部分に、萎んだ朝顔の花のようなものが見える。
カンザシゴカイの仲間は、水流や光などの刺激を受けると、鰓冠を棲管の中に引っ込めるのだが、これは、そのときに鰓冠の蓋の役割をする殻蓋という。
車輪のようにカラフルで、キャンディを連想させる。
しかし、この中身がゴカイだとは…。

昔、キス釣りをしながら、昼飯のサンドイッチを食べていたのだが、夢中だったので間違って餌のゴカイの仲間であるアオイソメをつまんで食べてしまったことがある。

そんなのと間違うのか、と思うだろうがなんの海には魔物が潜んでいる。
そういうこともあるのだ。
で、ジャリっとした後に貝類の独特の香りと甘みが口に広がった。
しかし、生臭さも一緒に広がったので、+-ゼロ。
砂を洗って洗浄して、醤油をつけて食べたら、結構いけると思うが…。
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by 1colorbeach | 2011-09-19 09:45 | その他の葉山の海の生き物 (46)

アカヒトデ 産卵 葉山 権太郎岩浅瀬 Certonardoa semiregularis Müller et Troschel

僕の場合は、ほとんど泳がないダイビングである。
なぜならば、生き物観察が主目的であるため、たいていは底を這っているからだ。
匍匐前進。
"ぶどうぜんしん"ではない。
そういえば、中性浮力なんぞ、ここ10年まともにとったことがない。

しかし、たまに沖を泳ぎたいときもある。
毎晩酒を飲んで脂モノをたくさん食べご乱行をした週末である。
要は運動不足なのだ。
ついでに、生活習慣病予備軍なのだ。
飲みすぎたこの一週間を反省し、今日は一人でガンガン沖を泳いだ。
陸に揚がると雨が降っていて寒かったが。
心筋梗塞とか脳卒中とかにも気をつけなくてはいけない。
いつまでやれるか葉山のダイビング。



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で、浅場に戻ってきて安全停止がてら遊んでいたら、岩の上でアカヒトデがヘンテコリンなカッコをしている。
イナバウアーの練習に失敗したのだろうか。
古いか。
実は、僕が遊んで一本一本腕を折り曲げ、アカヒトデのオブジェを作ったのだった。
上手いでしょう。
嘘である。



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これは、アカヒトデの産卵ポーズだ。
海底にベタッとしていて産むのではなく、体を突っ張って立って、絞るようにして卵を水中に放つ。
息んでいるのだろうか。
体色と同様、オレンジ色の小さな粒の卵が舞う。

いつもは、それこそあちこちに落ちているアカヒトデ。
だれも見向きもしない。
しかし、こんなに一生懸命子孫を残そうとしている。
卵が漂うのを見て、しばし感動して見とれてしまった。。
あちこちの岩の上にアカヒトデが集まっていたので、まだしばらくはこの光景が見られるかもしれない。



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アカヒトデは、アワビなどを捕食するため嫌われる。
時々、瘤のある生体がいるが、アカヒトデヤドリニナというマニアックな貝が寄生したものだ。
いつも探しているのだが、まだお目にかかっていない。
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by 1colorbeach | 2011-08-21 23:01 | その他の葉山の海の生き物 (46)

オニイソメ 葉山 浅瀬 Eunice aphroditois (Pallas) 

初めてこの生き物を見たとき、海の中で思わずゲッと叫んでしまった。
レギュレーターは飛び、こんなのが接している海水と同じ海水を飲んでしまった。
ひょっとすると、精が付くかもしれない。
子供の頃はスカートめくりで、大人になったら海の中の石めくりを趣味としている僕としては、自ずと出会う機会が多い生き物である。
そう、転石の下に穴を掘って潜んでおり、葉山では普通にいる。
しかも、でかいのだ。



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ご覧のとおりウミムカデという。
嘘である。
釣り餌などに使われるイソメと属を同じくする環形動物でオニイソメという。
普通のイソメも釣り針に付けようとすると必死で抵抗する。
その時、噛み付かれるとそれなりに痛い。
しかし、普通のイソメだったらせいぜい長さ10cmなのだが、これは太い上に70cmはある。
ちなみに、2009年に長さ3mのオニイソメが和歌山県白浜で採取された記録がある。

大きな顎を持ち、咬まれたら毒はないがかなり痛いそうだ。
こんなのに咬まれるほど近くに寄らなくても良いのにと思う。
と言いつつも、僕はこいつを見つけると指し棒でクルンクルン巻いては、海の中で蛇使いごっこをする。
同行者は男であっても、キャーキャー逃げ回る。
女の子は、AEDが必要となることもある。
良い子は真似をしないでください。



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一応全体はこんな感じ。
まだ末端は穴の中に入っている。
最初、洗濯機のホースかと思った。
ちょっと形はグロだが、よく見ると、茶色だの紫だのがキラキラしていて色合いは美しい。
和名はオニイソメだが、属名のEuniceとは元々はギリシャ語で、ギリシャ神話に出てくるネーレーイデスと呼ばれる海のニンフの一人だそうである。
この文化の違いはどこから来るのか…。
世界の暖海に分布しているようで、日本では本州中部以南に生息している。
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by 1colorbeach | 2011-08-10 23:12 | その他の葉山の海の生き物 (46)