カテゴリ:その他の葉山の海の生き物 (46)( 49 )

シシイロニセツノヒラムシ 葉山 権太郎岩 Pseudoceros memoralis

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いわゆるシミチョロヒラムシと言われ続けていたやつである。
近年、やっと和名が付いたようだ。
シシイロニセツノヒラムシとは。
なんだか、喜劇からシリアスなドラマに急に変わった俳優のような違和感。
シシイロとは宍色と書き、穴色ではない。
日本の伝統色であるらしい。
宍戸錠という、ホッペが紙うさぎ人形ロペに出て来るあきら先輩のような俳優さんがいた。
宍戸開のお父さんか。
確かに、シリアスなドラマ向きだが、喜劇もこなせたような印象がある。
「宍」の意味は獣類の肉のことらしい。
従って、「穴色」は薄いピンクか肌色に該当する。
そして、周りのヒラヒラの頭部?を角のように似せるので、ニセツノ。





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このヒラムシ、葉山ではわりとよく見かける。
季節もだいたい一年を通している。
大抵、シミチョロか、ということで、無視されるヒラムシの一つである。

でも、日本の伝統色というのは本当にたくさんある。
これら微妙な違いに、日本人の感性の鋭敏さと豊かさを感じる。
素晴らしきかな日本文化と日本人。
ヒラムシの名前に、宍色とつけたことには若干抵抗はあるが。






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by 1colorbeach | 2014-07-27 20:02 | その他の葉山の海の生き物 (46)

エウリレプタ科の一種 4 (Euryleptid sp.4) ヒラムシ 8   葉山  権太郎岩

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石の下のヒラムシ探しはすっかり僕のダイビングの定番である。
石を引っくり返す時に、うっかり手首をひねってしまい、ドライスーツの水没なんていうことはザラだ。
やっとウエットスーツの季節になった。
10月までの短い期間だが、肌に水の感覚を楽しもう。
しかし、石めくりは、オッとかいうのが一種か二種は出て来る。
これも、オッである。

ツノヒラムシの仲間なんだろうけど、干瓢をお茶で煮〆たような何とも言えない色合いとシックな黒い縁取りがいい。
気持ち悪いか美しいかは評価の分かれるところだが、たぶん多くの人は後者だという。
可哀そうなやつ、ヒラムシ。
でも、好きだな。
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by 1colorbeach | 2014-06-27 20:01 | その他の葉山の海の生き物 (46)

葉山しおさい博物館

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葉山しおさい公園は、葉山御用邸付属邸跡地に開設された公園で、大正天皇崩御・昭和天皇皇位継承の地として町の史跡に指定されている。
三ヶ岡山を借景とした日本庭園には、「噴井(ふけい)の滝」があり、茶室一景庵や潮見亭などの施設も配置されている。
また、海岸側の黒松林からは、富士山や伊豆半島、大島などが一望できる。



その公園の中に葉山しおさい博物館がある。
館内には葉山周辺の海に生息する魚類、貝類、甲殻類、海藻類などが展示されており、中でも昭和天皇のコレクションや深海生物の展示は、この館ならではのもの。
また、相模湾の海洋生物に関したオリジナルの出版物も多数発行している。
僕もこれには大変お世話になっている。



しおさい博物館では、5月29日(木)から7月17日(木)までの間、葉山町指定天然記念物である芝崎海岸とその周辺海域の生物を生態写真で紹介する企画展示、葉山芝崎海岸の自然誌を博物館1階展示室で開催している。

紫陽花の綺麗な時期でもあり、ぜひお出かけください。



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by 1colorbeach | 2014-06-08 10:31 | その他の葉山の海の生き物 (46)

シモフリウミシダ 葉山権太郎岩沖 Iconometra japonica (Hartlaub, 1890)

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透視度8m。
そんな葉山沖を泳いでいた。
5mあれば何とか自分の居場所は分かる。
それ以下だと沖には行かない。
潮色は綺麗だし、8mあればかなり良い気分だ。
で、出会ったのがシモフリウミシダ。
ヤギにたかっていた。

このウミシダは、定置的に岩にくっついているよりも結構移動していることが多い。
次回同じところにいないことが多いのだ。
わりと機動的な腕の長さなので、これをクネクネさせて泳ぐのが上手だ。
申し訳ないが、指棒で剥がして何度も泳がせたことがあるが、これがまた面白い。
実に器用に泳ぐのである。
そういう意味で、可動性が高いので共生する生き物はまずいない。
この腕で浮遊物を捕らえて食べる。



富士山は吹雪いているなあ。
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by 1colorbeach | 2014-03-08 17:50 | その他の葉山の海の生き物 (46)

イトマキヒトデとヤツデヒトデ 葉山 浅瀬

イートーマキマキ♪イートーマキマキ♪っていう歌があった。
子供の頃よく歌った記憶があるし、実際母親が毛糸を巻くのに腕を貸せとも言われた。
イトマキヒトデに出会うたびに、この歌が頭の中を駆け巡る。
足の切れ込みの浅い、丸い星型のヒトデだ。
葉山のみならず日本のどこの海岸でも見られるヒトデの代表だ。



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紫色っぽいものに覆いかぶさっている、画面右にいるのはヤツデヒトデ。
読んで字の如し、8本の腕のあるやつが基本形だ。
7~10本のもあり、マチマチである。
真中から2つに分裂して4本ずつの足で2個体になるという面白いヒトデなのだ。
それが喰っている紫色のものは、アメフラシ。
そこへ、さらに覆いかぶさるように、イトマキヒトデが参入してきた。
って、波の影響でめくれただけなのだが。




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いやー、ヒトデは悪食だが、アメフラシを襲って食べるんだなあと納得。
昭和天皇もアメフラシを煮付けで食べたらしいから、悪食とは言えないかもしれない。
しかも、イトマキヒトデは横取りだ。
アメフラシならあちこちにいるのに、わざわざ他人のモンを食うこともなかろうに。
確かに、ここまで死んでいれば動かないし食べやすいのかもしれない。
ちょっとした生態観察となった。
オシッコしたいのを忘れさせる水深50cmの浅場での出来事だ。
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by 1colorbeach | 2014-02-16 22:56 | その他の葉山の海の生き物 (46)

ウスヒラムシ 葉山 浅瀬  Notoplana humilis (Stimpson, 1857)

プラナリアという、扁形動物門に属する生き物がいる。
理科で習った人もいるかもしれないが、切っても切っても再生するトカゲのしっぽみたいな、角頭の扁平な不思議な生き物だ。
親子の縁みたいなもんだ。
ヒラムシも同じ扁形動物門に属しており、腸が三つか沢山あるかくらいの違いくらいで、姿形もこれに良く似ているのが多い。




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ウスヒラムシである。
ヒラムシの中で一番プラナリアに似ているのはこれだろうか。
なぜなら、どちらも色白でゴマ粒より小さな可愛い眼がある。
「どういうわけか、薄子は姉ちゃんの平子よりも、従妹の富良奈ちゃんにそっくりだのう」というようなもんじゃ。
だから属名も「Notoplana…でも富良奈ちゃんじゃない…」って、オヤジギャグですので。

一度、一つの石の裏に五万といて驚いたこともある。
これが、石を捲ると同時に一斉に高速でアチコチに逃げていくのだ。
右往左往。
壮観だが気持ちも悪かった。
しかし、一個体ごとでは実に愛敬のある可愛い生き物だ。
これ、15mmくらい。




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by 1colorbeach | 2014-02-09 21:39 | その他の葉山の海の生き物 (46)

バンダホヤ 2

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こんな名前のホヤはいないのだけど、ダイバーはこう呼んでいます。
だんご3兄弟ならぬパンダホヤ3兄弟。(古すぎるか。)
こうやって並んでいると愛らしいというかコミカルというか。
わずか数ミリの生き物なんですが、実に存在感があります。

そろそろたくさん生え始める (表現が適切かどうか…) 季節です。
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by 1colorbeach | 2014-01-02 22:55 | その他の葉山の海の生き物 (46)

あけましておめでとうございます。

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訪問してくださる皆様、昨年はありがとうございました。
今年も葉山の海でたくさん潜って色々な生き物をご紹介させていただきます。
そして、安全で無理をしないダイビングを心がけます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

写真は、12月30日の葉山190度の根の沖の砂地です。
透視度10mくらいでしたが、水色は綺麗です。
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by 1colorbeach | 2014-01-01 08:46 | その他の葉山の海の生き物 (46)

フタスジウミケムシ 葉山・権太郎岩 

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石を引っくり返していると、あわてて砂の中や石の裏に移動しようとする生き物がいる。
当たり前だ。
昼間は、石の下で惰眠をむさぼっていたところを、突然ガバッとやられては誰でも驚く。
ウミケムシもその一人である。
一人か。
実に綺麗で勇壮な姿だと思う。
しかし、ダイバーは大体コレが嫌いだ。
女の子は見せると必ず後ずさる。




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ウミケムシは、ゴカイの仲間の多毛類に属する。
ご覧の通り、体の側面に見事なタテガミのような毛を生やしている。
しかし、この毛が曲者なのだ。
実は、これ毒針で、触れると刺される。
とても痛痒い。

でも、僕はコレ好きで、見つけると指し棒でヒョイと浮かせて泳がせる。
毛をヒラヒラと躍動させ、体をたわませて泳ぐ様は、なかなか見ものだ。
本州中部以南に分布する。
釣りの外道でも時々掛るそうな。
肉食なのである。




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コレは、大瀬崎で見つけたフタスジウミケムシ。
綺麗で好きなのだが、賛同してくれた人はまだいない。
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by 1colorbeach | 2013-12-23 09:39 | その他の葉山の海の生き物 (46)

アカナマコ 葉山  Stichopus japonicus

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葉山の海にアチコチおちているものの一つにアカナマコがいる。
落ちているというと語弊があるな。
あちこちにいる。
一生懸命に岩に張り付いた海草などを剥ぎ取って食べている。
海草よりも一緒に食べてしまう砂の量の方がはるかに多いそうだ。
浅いところから深いところまで至る所にいる。
海鼠酢 大好物なんだよな。

ある日、沖を泳いでいたらやけに不安定なアカナマコに出会った。
男の岩がオシッコをしようとしているところではない。
表現が貧しくすまん。




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見ていると体長が長くなった。
伸びて縮んで移動する生き物なので当然なんだが、どこかに着地できそうなところを探しているようだ。




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そしたらこんなに伸びた。
まだ、持ちこたえている。
しぶとさに感心していたらポトンと落ちた。
本人の名誉のためにその写真は割愛した。




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これ、ナマコの子。
時々極小さいのに出会うとウミウシと間違える。
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by 1colorbeach | 2013-12-08 12:24 | その他の葉山の海の生き物 (46)