ムラサキゴカクガニ 葉山 浅瀬 Echinoecus nipponicus Miyake,1939
2012年 12月 09日
これらのウニ結構美味しいのだ。
ただ、葉山で獲れるウニは、総じて生殖巣が小さい。
これを実入りが悪いという。
身持ちが悪いのではない。
以前、食べようと思って、逗子で山ほど獲って茹でたのだが、実の量は大したことがなかった。
茹でるのと殻むきで1時間半。
食べるのが5分であった。
1
ムラサキゴカクガニ。
石の裏などにへばりついているアカウニをそっと剥がして裏返すと結構このカニを見つける確率が高い。
ウニの口は裏側に付いていて、実は肛門ではない。
肛門は殻の上部にある。
僕は、肛門と口が一緒だとずっと思っていた。
この程度の知識である。
ちなみに、ウニの口(咀嚼器)は、僕が本人から直接聞いたわけではないが、アリストテレスがランタンみたいだと言ったので、そう呼ばれるようになったとか。
2
体全体は五角形。
甲の中央には、白っぽい縦の平行線が明瞭に表示されている。
非常に判りやすく区別しやすいカニだ。
色は、赤っぽかったり紫っぽかったり、宿主であるウニの色に影響を受ける。
相模湾以南の南方に広く分布する。
葉山ではアカウニに付いている場合が多いような気がする。
ムラサキウニの棘の間には、ムラサキヤドリエビが多く棲みついている。
しかし、このエビ、脚が速くて未だ撮影が出来ていない。
ちなみにこのカニとこのエビが同じウニに付いているのは見たことがない。