リュウグウノツカイ ? サケガシラ ? 大瀬崎 湾内
2012年 10月 24日
ナイトで大瀬の湾内をタラタラ泳いで砂地に向っていた。
途中、ライトに照らし出されたのは銀色に光る魚だった。
おっ、タチウオだ、と思ったが、どうも様子が違う。
これ、興奮してあわててシャッターを切ったもの。
背鰭や胸鰭や尾鰭が写っていない。
頭と胴体だけだ。
灯りで照らして、シャッターを炊かないで撮る方法でやれば良かった。
しかし、それどころではなかったのだ。
リュウグウノツカイだと信じて疑わなかった僕の指は震えていて頭は大混乱だったのである。
危機管理能力に欠けている。
2
写真を見るとショボイが、実物は実に美しかった。
暗闇にボワーッと浮かび上がった魚体はこの世のものとは思えないほど美しかった。
このときばかりは、女体より魚体の方が好きだと思った。
しかし、写真を撮ろうとして灯りを向けると真正面から近づいてくる。
横に移動しようとしても必ず垂直に頭を光のほうに向けてくる。
ライトを消したら暗くて見えない。
追って横を向かせようとしているうちにどこかへフラフラッと泳いで行ってしまった。
後悔だけが残った。
僕の持っている図鑑に照らしても、リユウグウノツカイでもサケガシラでもないように思える。
でも、いまだに心のどこかにリュウグウノツカイではなかったのかとも思っている。
いずれにしても深海性か沖合いの中層に生息する魚だ。
大地震が来ないことだけを祈っている。
大瀬マリンサービスのブログ