ゴイシガニ 葉山 190度の根 Palapedia integra (De Haan, 1835)
2012年 06月 17日
朝、権太郎岩を見たときには、ちょっとヤバイかなと思った。
エントリー付近に寄せる波は時折大波となっている。
入ってみるとやはりヤバかった。
ビユンビュンと振られる。
で、引き返して190度の根方面にエントリーしなおしてみた。
なんとかダイビングになった。
ゴイシガニ。
葉山にもいるんだなあと感激。
東京湾から南の地域の、サラサラとした砂混じりの石の下に生息するオウギガニの仲間だ。
石をめくるとモゾモゾモゾッと、あっという間に砂の中に潜る。
実は、歩脚の先端がシャベルのようになっていて、すばやく早く砂を掘れるのだ。
この額が、ご覧のとおり4つ(4葉歯)に分かれている。
中央の一対が外側の一対よりも幅が狭いのが特徴だ。
また、眼から甲にかけて切れ込みが入る。
さらに、歩脚と甲の間の密生した毛もポイントだ。
甲が丸くて色合いも白がベースなので、碁石。
オスが黒でメスが白ということではない。
帰りにタンクを回収しながら見た権太郎岩は凄かった。
ドッカーンという感じで大波が寄せている。
海全体はフラットに見えるのだが、台風のウネリの凄さを感じさせる。
これが、葉山だ。
騙されちゃいけない。