ナシジイソギンチャク Nemanthus sp.

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葉山は権太郎岩沖の砂地と岩の点在しているところを泳いでいると、イソギンチャクを見つけた。
ちょうど岩からヒョロヒョロっと生えたヤギに付いていた。
ナシジイソギンチャクである。
体壁に梨のような斑点があることから梨地か。
ヤギは、潮の流れに乗ってくるプランクトンを捕食しているので、潮通しの良い所に多く棲息する。
そのヤギにくっついていれば、喰い逸れることがないことを知っている。
非常にお利口さんなイソギンチャクなのだ。



2
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本州中部から九州にかけての水深10~30mに分布すると言われている。
これは、権太郎岩の左側水深10mの所にいたもの。
触手をキンチャクの中に収めている。
結構浅い所にいるんだなあ、と思っていたが、次に来た時にはいなかった。
やはり、居心地がよくなかったのだろうか。
案外自由に動き回っているようだ。
しかし、葉山では、大きなヤギが少ないせいか、あるいは水温などの関係か、このイソギンチャクは多くない。



3
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これは伊豆海洋公園でのもの。
伊豆では、このイソギンチャクは多く、縦分裂を繰り返して、このようにほとんどヤギの枝を覆ってしまうような状態もよく見かける。
ヤギは一個一個のポリプが集まって一つの木のような形態をなす群体だが、こうなると餌を捕れなくなるのでこのヤギも長いことはない。
そして、ナシジイソギンチャクは他のヤギへと移動していくのだ。
無常だが怖い話じゃ。



4
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これも葉山の沖で見つけたイソギンチャク。
ナシジに似ているんだが、梨地じやない。
イソギンチャク…摩訶不思議な世界。
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by 1colorbeach | 2012-05-20 21:22 | 刺胞動物 (25)