スナモグリ 葉山 権太楼岩 浅場 Nihonotrypaea petalura (Stimpson, 1860)

葉山の権太郎岩手前の水深1~5mのゴロタ場は楽しい。
ウミウシ、甲殻類や環形動物など、必ず何かしら発見がある。
難を言えば、ウネリや波の影響を受けやすいので、写真を撮るときに体が安定しないことと酔っ払うことである。
安上がりではある。
最近、石を両足ではさんで体を固定して写真を撮っているが、撮り終って足元を見たら、ウツボを踏み潰していたことがある。
もっと環境に優しくしなくてはいけない。


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ズバリ!!! ザ・スナモグリである。
石をめくるとあわてて砂に潜ろうとしていた。
北海道から九州までの、転石の下の砂の中に生息している。
エビに似ているが、異尾下目に属するヤドカリに近い甲殻類だ。
体長は5cmくらいか。

実は、スナモグリの仲間の多くは、干潟や砂地に生息している。
しかし、このザ・スナモグリは、転石のある浅場に生息するという点で、この仲間としては、かなり特殊らしい。
だから、日頃同定をお願いしているスナモグリ大好きの甲殻類(甲類ではない。)研究の主席(酒席ではない。)研究員であるUさんでさえ、ご覧になったことがなかったという代物だ。


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体は透明感があり、片方のはさみ足が大きい。
ピンク色に染まった内臓は、繁殖期の卵巣の特徴らしい。
柔らかい殻をしており、他の甲殻類に比べると繊細だ。
この殻の柔らかさから、鯛釣りなどの絶好の餌となる。
食い込みが良いのだろう。
実に美しい生き物であるが、一方、確かに美味しい生き物でもあるのだ。
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by 1colorbeach | 2011-08-13 22:43 | 甲殻類 (61)