ミナミウメボシイソギンチャクAnemonia erythraea (Ehrenberg)

本州以南の浅い海に生息しているイソギンチャクである。
だいたい潮間帯から水深10mくらいのところか。
葉山のエントリー口から権太郎岩に向かう途中の転石の下に多く、甲殻類、ウミウシ、ヒラムシなどを探しているときによく見かける。



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触手の筋力が弱いため、常に開きっぱなしか半開き状態で、転石をめくると花が満開の様で綺麗だ。
要は締りがないのだ。
結構これ好きで、必ず写真を撮る生き物のひとつだ。
また、石に付着する力も弱いせいか、力強く転石をめくるとポロッと石からこぼれ落ちることがある。
すぐに剥がれてしまうのだ。
別に万引きするわけではないが、Book Offの値札もこのようにして剥がれてくれれば苦労しないのだが。
この変も”あはれ”な様があって実によい。



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このイソギンチャク、餌が豊富だと有性生殖を行い体も大きくなるらしい。
ところが、餌が少ないと縦分裂による無性生殖で増える。
両性具有とか性転換とか、海の生き物には環境に適応した便利なやつらが多い。
僕も自然と大吟醸とかのアルコールを分泌する体質とかに生まれたかった。
また、色の変異が著しいといわれているが、葉山ではこの色しか見たことがない。

このイソギンチャクを見るたびに思うのは太陽の塔だ。
あの大阪万博の象徴とも言える建造物だ。
見比べているとそうではないのだが、いつも開いている触手が太陽を思わせるのか。
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by 1colorbeach | 2011-06-25 10:12 | 刺胞動物 (25)