マガキガイ 権太郎岩・浅場 Strombus luhuanus Linnaeus,1758

権太郎岩の浅瀬の砂地にゴロゴロと転がっている貝がいる。
だいたい夏ごろか。
地味な貝でありあまり見向きもされない。



画像1
d0175710_2222577.jpg
マガキガイという。
盤足目ソデボラ科(スイショウガイ科)に分類される巻貝の仲間だ。
ワモン系のヤドカリが被っていそうな貝殻である。
超猛毒針を持つアンボイナなどのイモガイに似ているが、まったく別物。
スイジガイとかクモガイなどの仲間で、房総半島以南に棲息する。
ぜんぜん形が違うじゃんとは思うがそういうことらしい。
擬態だという説もある。
似てりゃなんでも擬態というわけじゃないとは思うが。
水槽などに入れておくと、綺麗に苔などを綺麗に掃除してくれるので重宝がられているという。
偉いやつらなのだ。



画像2
d0175710_2222141.jpg
この貝、地方によっていろいろな呼び名がある。
ピンピンガイ(三重県)チャンバラガイ(高知県)ティラジャー(沖縄)、トビンニャ(奄美大島)などだ。
この貝の特徴は、いっちゃってるようなグリグリの眼と貝の蓋がヘラのような刀のような形をしていることだ。
この目はかわいい。
そして、この蓋は外側が鋸の歯のようになっている。
で、チャンバラガイか。
ノコギリガイの方が形態には近いが。
また、貝をひっくり返すと、この蓋を使って海底を蹴るようにクルッとジャンプして起きる。
これが実に面白い。
起きては引っくり返し、ずっと見ていて、エアの半分を使ったことがある。
これで、ピンピンガイとかトビンニャか。
虐待だ。



画像3
d0175710_22222551.jpg
この貝、実は美味いのだ。
塩茹でで山葵醤油がいい。
これは、宮古島で食べた刺身。
甘みがあって旨みがあって酒が進む。
サザエのような癖はなく、万人受けする。
葉山の海にゴロゴロと転がっているのを思い出すと、よだれが出てきそうだ。
でも、あの眼を見たら、食べるのはちょっと忍びない。


画像4
d0175710_22223585.jpg
コレが爪だ。
鼈甲のようで実に綺麗だ。
[PR]

by 1colorbeach | 2011-06-02 22:27 | 貝 (40)