オニカサゴ 葉山 権太郎岩 Scorpaenopsis cirrhosa  (Thunberg,1880 ) 

魚の名前というのは、土地や呼ぶ人の職業や趣味の違いによってそれぞれ異なる。

アナハゼのオスは、ご立派な生殖器を丸出しにしているということで、広島などではチンポダシと呼ばれている。
アナハゼという標準和名も、チンポダシと比較するとそれなりにきわどい。
伊東の漁師は、アイゴ(稚魚の塩漬けはスクガラス)のことを、磯臭さがあるせいか、ネションベンと呼んでいる。
初めから下ネタ系で申し訳ない。



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オニカサゴである。
ちゃんとした標準和名で、ダイバーは普通そう呼んでいる。

しかし、釣り人がオニカサゴと呼ぶと、まったく別の魚のことを指す。
新聞の釣り欄にも、堂々とオニカサゴと載っている。
水深150mより深いところに棲む赤いトゲトゲのいかにも痛そうな魚で、鍋などにするととても美味しい。
正式にはイズカサゴという。
混乱に拍車をかけるがオコゼと呼ばれることもある。

で、この正式なオニカサゴは、本州中部以南の浅海の岩礁域に生息する。
これは、葉山のゴロタ石の中にある水深12mの大きな根で見つけた。
体色は、棲んでいるところや水深によって異なるが、頭部や側線にあるフサフサの皮弁が大きな特徴だ。
たまさか、カイメンの上に乗っているため綺麗な体色をしているが、普段はもっと汚いし、見つけにくい。
汚い上、このいかつい姿から鬼なのか。




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顔のアップ。
オメメぱっちりで、それなりに結構可愛い鬼だ。

しかし、この魚の棘には、毒がある。
潜っていて、何気に岩の上に乗ってウミウシの写真を撮ろうとした。
しかし、ふと見ると膝の横にこいつがジッとしている。
危なかった。
いつだったか、たまたま岩の上に手を置いた。
オニカサゴの頭だった。
その時は心臓が止まるかと思うほどで、レギュをフッ飛ばした。
相手も相当ぶったまげたらしく、泳いで逃げて行った。
鬼が泳ぐのを初めて見た。

こいつも結構美味しいらしい。
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by 1colorbeach | 2011-04-29 18:03 | 魚 (88)