トウヨウコシオリエビ 葉山・権太郎岩 Galathea orientalis  (Stimpson,1858)

エビとつくがエビではない。
ホセ・カレーラスといってもカレーライスではないようなものだ。
言い尽くされた悪い冗談で、ファンにはすまなかった。
カニのようだがカニでもない。
大麒麟といってもキリンビールの大生ではないようなものだ。
ファンだった人にはすまなかった。


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十脚目異尾下目コシオリエビ科コシオリエビ属に属する小型の甲殻類で、トウヨウコシオリエビという。
エビとつくがヤドカリの仲間だ。
大きさは10mmに満たない。
葉山の浅場のゴロタ場で石めくりをしていると、石の下に潜り込もうとする生き物がいる。
良く目を懲らして見ると長い腕を持ったエビのようだ。
かなり簡単に見つかるし数は多い。
しかし、小さい上、ものすごいスピードで逃げるため、なかなかその実態はつかめない。
たまたま、逃げ場を失って僕のグラブの上に立ちすくしていたのがいて、それがこの子だ。
この縦の白いラインは特徴的だ。



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これは、別の場所で見つけたもの。
白のラインはないし、鋏脚が短い。
別種? お子様?
ご覧のとおり。甲殻類というよりも、蜘蛛の仲間のような風貌をしている。
セミにも似ている。
尻尾というかお腹の部分は体の舌に巻かれていて上からでは見えない。
長い細い触角を持ち、鋏脚以外の脚は3対しかない。
しかし、よく見ると3対目の脚の上に、退化したような4脚目の脚があるのに気付いただろうか。



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この角度から見ると、やはりクモやセミではないか。
石の下以外にも、トサカ類などについていることもある。
ちょっとマニアックだが、愛らしい生き物である。
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by 1colorbeach | 2011-04-17 14:10 | 甲殻類 (61)