ツノガニ or マルツノガニ 葉山 権太郎岩沖
2011年 03月 02日
これ、カニである。
ツノガニかマルツノガニ。
体にカイメンやらヒドロ虫をまとっている。
擬装である。
ツノは擬装により着飾って角が丸く見えるが、これを剥けば二本の突き出した触覚は尖っている。
葉山の沖合い、水深14~5mのオノミチサンゴやヤギの仲間には大抵付いている。
中には一体のコーラルに数個体も群がっていることもある。
それは、それは実に奇妙な集団である。
ジッとしていることが多いので、何かのオブジェを見ているような神秘的な光景だ。
なお、水深10mに、このカニとベニキヌツヅツミ、シュスヅツミ、トラフケボリがずっと一緒に付いているヤギがある。
他のヤギには何もいないのにこのヤギだけはいつも賑やかなのだ。
まるで一人勝ちのラーメン屋だ。
これも海の生態の不思議の一つだ。