ウイゴンベ 

葉山 権太郎岩左 Cyprinocirrhites polyactis (Bleeker,1875 )

葉山ではこれもレア物である。
ウイゴンベという。
岩の上やコーラルなどにチョコンと座しているオキゴンベやクダゴンベなどの仲間である。
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ゴンベの仲間は通常そんなに遊泳力がない。
しかし、この子達は、他のゴンベと違う。
ベラなどに混ざってペアで泳いでいたので、最初はハナダイの仲間かなと思ったのだが、近くに寄って見ると驚きのウイゴンベだ。

ゴンベとしてはわりと品が良く、尾がツバメのそれのように深く切れ込んでいる。
警戒心が強く、泳ぎが速くてなかなか写真が撮れない。
追いかけたり先回りしたりと、さっきからずっと僕は同じところをグルグルと回っていた。
他に誰もダイバーがいなくて良かった。
そして、着底した瞬間にカメラを向けた。

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アップにすると、やはりさすがゴンベ。
背鰭の先端のピラピラは、この種の特徴だ。
色彩変異はあるが、水中ではこれはかなり白っぽく見えた。
本州中部以南に生息するが、葉山では稀。
名前の由来は発見者の宇井縫蔵さんの苗字を取ったとのことである。
宇井さんは、明治の方で、教師をする傍ら植物や魚類の蒐集・研究をされていたらしい。
博物学者の南方熊楠とは親交が厚かったようだ。
こんなところに、熊楠とウイゴンベとの縁があっただなんて。

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これがペアの片割れ。
背筋が白い。
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by 1colorbeach | 2011-02-08 22:06 | 魚 (88)