ノコギリガニ

葉山 権太郎岩・権太郎岩沖 
Schizophrys aspera (A.Milne-Edwards, 1834).

葉山は、岩場、ごろた場、藻場そして砂地など、大変変化に富んだ水中景観を形成している。
特に、ビーチエントリーでは珍しい、そそり立つような岩礁帯が多くあり、たくさんの生き物の住処となっている。
その岩肌を表面的になぞってもなかなか生き物は見つからない。
しかし、岩の切れ込み・割れ目や岩に付着したコーラルの中などを覗いてみると実に色々と出てくる。

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ノコギリガニもその一つである。
これは、権太郎岩の沖合い、水深17mのオノミチサンゴの付け根に付いていた。
大型のクモガニの仲間である。
この種のご多分にもれず、体には海草やらフジツボを付着させている。
このカニは、夜行性で日ごろは表面的にはあまり出てこない。
分布は、房総半島以南で普通に見られる。

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これは、権太郎岩の水深7mで見つけたもの。
体に黄色いカイメンを付着させている。
側縁の歯のギザギザがいかにも鋸だ。
かなりごっつい。
殻もかなり固いそうだ。
体色は、上の写真とともにご覧いただくと、ベースは赤で鋏脚と歩脚には白色の帯がある。

葉山の甲殻類の中では、マルツノガニやアケウスなどとともに、親しみ深いカニだ。
食べても、両者よりは美味しそうだと思う。
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by 1colorbeach | 2011-01-20 21:46 | 甲殻類 (61)