アオウミウシ
2010年 12月 23日
ザコキャラと呼ばれる愛すべき生き物がいる。
例えば、ドラクエで言えばスライム、ポケモンで言えばコイキング、仮面ライダーで言えば戦闘員の皆さんを指す。
“戦いに弱い”という他に、沢山いて取るに足らないというのが、おおむね彼ら・彼女らに共通しているところだ。
子供の頃、学芸会のときは自分がこのような境遇だったことを思い出した。
翻って、ウミウシを見てみる。
葉山では、コイボウミウシがレアなため、アオウミウシがムカデミノウミウシとこのザコキャラの地位を争っている。
至る所に沢山いるので、見つけられてもたいていスルーされている。
葉山のガイドの中には、「これを海でスレートに書いて紹介したら二度とその客は寄り付かない」という都市伝説さえある。
嘘である。
それゆえに、可愛そうがって同情的なファンがつくこともままあるのだ。
確かに、よく見ると、青と黄をベースにした原色を実に上品に着こなしている。
しかも、沖縄にはいない。
もし、これだけ沢山いなければ、綺麗だし人気が高かったろうな、と思う愛すべきウミウシだ。
僕は大好きで、必ず写真は撮る。
僕が写真を撮っていると、同行の皆さんが寄って来る。
それが何かと分かった時の、彼らのがっかりした顔。
それも楽しみなのだが…。
意地悪?