オキゴンベ 葉山 権太郎岩沖  

Cirrhitichthys aureus (Temminck and Schlegel,1843 ).

オキゴンベは葉山の深場に行くと割と良く見かける魚だ。
だいたい水深14m以深の岩礁帯に生息している。
分布は相模湾以南からインドにまで及ぶ。
沖のオノミチサンゴやカイメンなどに、胸鰭で体を支えチョコンとしている。

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沖の根のカイメンのところで見つけた。
このクリンとした眼は、どこかとぼけた魅力があって可愛い。
また、エメラルドのようでキレイだ。
そして、特徴的な背鰭のヒラヒラ。
これ、柊モールを鋏で切って貼り付けたようだ。
クリスマス向きかも。
体色は橙色で、個体によって、はっきりとした黒の帯が背鰭のほうから走る。

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この魚、実は泳ぎがへたくそである。
なんと浮き袋がないのだ。
だから、泳ぐというよりも、チョコチョコとエビが移動するようなスキップをするような動きをする。
中性浮力をろくに取れない僕のダイビングに近いかも。
ゴンベの仲間でヒラヒラと中層を泳ぐのは、浮き袋がなくても根性のあるウイゴンベくらいなもんだ。
だからといって、僕に素手で捕まるほどアホでもない。

ところで、「ゴンベ」なんて、変な名前だとずっと思っていた。
名前の由来は、江戸時代に流行った子供の髪型が「権兵衛」と呼ばれていたらしい。
前と後ろに髪を残して頭を剃った、子連れ狼「拝一刀」の息子である「大五郎」のヘアスタイルである。
どん兵衛ではない。
オキゴンベの長く伸びた背鰭の中程の糸のような軟条が、大五郎の頭の後ろのピョコンと出た毛に似ていることから来たそうな。
ちと、無理があるかな…、と思うが、この世界、珍しいことではないような気もする。
しかし、一刀と大五郎とじゃ、いくら親子とはいえ、やけに名前に開きがあるなあ。
逆もまた変だが。
でも、兄がバカボンで弟がハジメよりは不自然ではない。
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by 1colorbeach | 2010-12-14 22:40 | 魚 (89)