マダライシガニ 葉山 権太郎岩 Charybdis erythrodactyla (Lamarck, 1818)
2010年 11月 09日
レアモノ登場。
日本では八丈島、与論島、石垣島、北大東島から記録されているらしいが、なんと葉山で発見。
今年の葉山はまったくおかしい。
色々と見られて嬉しいのだが、温暖化の影響か、ちょっと不安だなあ。
見つけたときは、イシガニ属の仲間だとは思っていたが、なんとマダライシガニとは…。
葉山の水深10mの転石の下、そして水深7mの岩の裂け目の中の2箇所で、1個体ずつ見つけた。
とてもすばしっこく、特に転石の下にいた子は写真のほとんどがブレブレだった。
ん、いつもブレブレ?
失礼しやした。
この日見つけたのは、2個体ともお子様である。
大人になると、もっと赤っぽく鮮やかになるが、特徴的な脚の青紫色は遊泳脚の先にしか残らない。
よく、イシガニとベニツケガニとが比較されるが、それぞれの眼の外側(前側縁)にある「歯」と呼ばれるギザギザの数によって区別されるらしい。
イシガニは6本以上、ベニツケガニは5本以下とのこと。
これには5つの大きい歯と2つの小さい歯があり、7本ということになる。
なお、写真同定に当たっては、PN博士とK博士、そしてL"酒席"研究員に大変お世話になりました。
ありがとうございます。
まだまだレア物が出そうな気配だなあ。
イシガニの仲間の色彩変異かと思ったんだけど、気になって。
明日はのんびりヒラムシでも探そうと思います。
同定、いつも本当にありがとうございます。