ウミテング 葉山 170度の根

葉山のダイビングスポットは大きくは2つある。
一つは、南西に向けた権太郎岩方面、もう一つは、南に向けた170度の根方面である。
他に、鮫島方面という群れの多いマニアックなポイントがある。
昔、初心者の頃ガイドに連れて行ってもらったことはあるが、遠いためか、あまりショップも行かない。

僕は、ほとんど権太郎岩方面で潜っていて、滅多に170度の根方面にも行かない。
が、キスの群れやらヒメハナギンチャクなどの昔の写真の撮り直しに、最近、170度の根の砂地に何度が行ってみた。

そしたらこの夏、思いもよらぬ、凄い出会いがあった。

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ウミテング Eurypegasus draconis (w:Linnaeus,1766) という。
ウミテングと言っても、葉山の海岸で自慢話をしているダイバーのことではない。
あっ、そんなやつは僕しかいないので素性がばれてしまう。

この魚は、トゲウオ目ウミテング科に属するちょっと変わった姿の魚である。
タツノオトシゴ、カミソリウオ、ヘコアユなどが親戚筋に当たる。
千葉県以南の温帯から熱帯に分布し、砂泥地に棲んで小型の甲殻類やゴカイなどを食べている魚だ。
同じ相模湾でも真鶴や福浦ではよく観察されているが、僕は葉山では初めて見た。

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英名では、sea mothとかlittle dragonfishとか呼ばれているらしいが、僕は鳥類を思い浮かべる。
長く突き出た吻が嘴で、大きな胸鰭が羽だ。
しかし、鳥のわりには、動きが非常に緩慢である。
動いた時に、このように手を出すと手乗りになってくれた。
可愛い。
ちなみに、生き物に触ったのではなく、生き物に触られたのである。

しかし、感動もつかの間、いろいろと考えさせられてしまう。
この日、コウワンテグリの幼魚と思われるものも見た。
この夏の異常気象…地球温暖化の産物なのだろうか。

沖縄などで漁師に恐れられている、吻の尖ったダツという魚がいる。
夜の潜り漁やナイトダイビングなどの際、手に持ったライトに向かって突進してくるのだ。
刺さったら命にかかわる。
葉山近辺にもいて、これを地物として刺身で出している知り合いの寿司屋の親父さんが、「20年前には、葉山にはいなかったよぉ」と嘆いていた。

地球温暖化防止のために、個人でも出来ることはやろうと思っている。
この夏の暑さは異常だったが、出来る限りクーラーを使わないようにした。
しかし、おかげで、ものすごい汗疹に悩まされた。
朝起きるとコップ3杯分のオネショくらいシーツが濡れているのだ。
失恋の涙ではない。
ひどく痒い夏でもあった。
身にしみて温暖化への警鐘を受け取ったのだろう。

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by 1colorbeach | 2010-09-18 18:05 | 魚 (88)